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あの360度カメラ、結局どんな仕組みだったの? ついに明らかとなった「Insta360 ONE」をハンズオン!

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    あの360度カメラ、結局どんな仕組みだったの? ついに明らかとなった「Insta360 ONE」をハンズオン!
    Photo: ギズモード・ジャパン

    みなさん大正解。

    先日、Insta360が新型カメラの予告映像を公開。その映像は、人を中心にして映像がぐるっぐる回るもので、「ちょっと待てこれは何だ」と言ってしまうほどでした。

    そして来たる8月28日、日本時間23時にあの謎に包まれたカメラがお披露目されました。ついにタネ明かしの瞬間ですよ! 中国・Insta360は新しい360度カメラ「Insta360 ONE」を発表しました!

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    Photo: ギズモード・ジャパン
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    Photo: ギズモード・ジャパン

    さっそくタネ明かし

    あんな映像が撮れるんだから、きっと今までにない特殊なギミックがあるんだろうな、と思っていた方も多いことでしょう。私もそうでした。しかし画像を見る限り、いたって普通な360度カメラ。じゃあどうやって、あのぐるぐる映像を撮るのでしょうか?

    はい、もう多くの方が予想していたことでしょう。答えは「紐でぐるぐる回す」でした。本体底部に切ってある三脚穴で、紐を固定できるようになっています。

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    Photo: ギズモード・ジャパン

    …なんというアナログギミック。しかしながら、このアナログな方法で実現できるのは、カメラの性能や処理技術など、テクノロジーがうまく補完しているからなんですよね。

    さて、今回はInsta360 ONE(以下、ONE)をお借りする機会を得ましたので、さっそくハンズオンしていきましょう。

    外観

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    Photo: ギズモード・ジャパン

    ONEは歴代のInsta360 Nano、Insta360 Airと同じくスマホに直接さして使います。端子にはLightningが採用されていて、現状はiOS専用(Android版も開発中とのこと)。アプリは専用の「Insta360 One」を使います。

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    Photo: ギズモード・ジャパン
    iPhone 7 Plusに接続

    ご覧のとおり、横幅はiPhone 7 Plusよりも大きいです。

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    Photo: ギズモード・ジャパン

    またiPhoneと比較するまでもなく、厚みもしっかりしています。そのため単体でのホールド感も良好。ここまでしっかりとした筐体だとむしろアクションカメラのようにも見えますが、防水機能などはありません

    ではこの筐体には何が入っているのでしょうか?

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    Photo: ギズモード・ジャパン

    まずは、高性能な360度カメラ。静止画では2400万画素(6,912×3,456px)での撮影、動画では4K(最大3,840×1,920)での撮影が可能です。さらに6軸の手ぶれ補正機構が本体に内蔵しています。

    さきほど「iPhoneに接続して使用する」と言いましたが、今回のONEではBluetooth接続に対応し、iPhoneから遠隔で操作することも可能。もちろん本体に付いているボタンを押すことで、カメラ単体での撮影も可能です(ボタンは1つ)。

    驚くことに、これらのスペックを備えたInsta360 ONEは4万2999円(税込)で手に入ります。6軸手ぶれ補正、4K撮影ができる360度カメラのなかでは最安です。

    ぐるぐる映像の撮り方

    あのぐるぐる映像、実はカメラ側でもアプリ側でも、設定をする必要がまったくありません。ONEで「スローモーション撮影」を行ない、撮った映像をiOSデバイスに読み込ませると、自分が中心になるように自動で追従処理をしてくれるのです。だから本当にカメラをぐるぐる回すだけなんです。

    それでは触って数時間の素人が撮影したぐるぐる映像をご覧ください。

    Video: ギズモード・ジャパン/YouTube

    あのPVっぽい!

    こちらの映像は、自撮り棒にONEを取り付けて回しています。やはり付属の紐(オレンジ色の紐)で回すと自分も周りも怖くなります。

    そして荒々しくぐるぐる回しているだけなのに、滑らかでダイナミックな映像が撮れるのは、やはり本体内蔵の6軸手ブレ補正のおかげでもありますし、追跡を行なうソフトウェアの能力のおかげなんですよね。アナログな仕組みとか言ってゴメンなさいと感じるほどの補完力です。

    スローモーション撮影はONE本体のボタンから行なえるので、紐か自撮り棒さえあればどこでもこの映像が撮影することが可能です。もちろん周りには気をつけましょう。

    楽しい編集方法は他にも

    なんと言ってもONEはアプリでの編集機能が凄まじく良いですね。もちろんONEの性能が高いこその話ではありますが、ぐるぐる映像の他にも面白い機能を見つけました。

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    Photo: ギズモード・ジャパン

    名前は「Free Capture」。日本語では自由編集と言われていますが、その名の通り、好きなタイミングで好きなシーンを写すことができる編集方法です。

    たとえばあるオブジェクトを「スマートトラッキング」で追跡したり、視点の切り替えや映像の拡大・縮小が映像のタイムライン上で行なえます。編集後の映像はONEの公式PVがわかりやすかったので、こちらからどうぞ。1:00からです。

    Video: Insta360/YouTube

    1本の動画のなかで視点を動かす編集は、これまでPCの専用ソフト・プラグイン(MettleのSkyBoxなど)が必要でした。これがモバイルで出来るようになったのは、360度カメラ界にとって大きな1歩です。

    普通の360度撮影にも

    とはいえ普段のスタイルでは、一発撮りの360度写真もしくは単にカメラを握った360度動画を撮る機会が圧倒的に多いでしょう。そんなベーシックなニーズにも、ONEはバッチリこたえてくれます。

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    Photo: ギズモード・ジャパン
    2400万画素の静止画から切り出し

    2400万の画素数の静止画撮影には素晴らしい描写力を備えていますし、このサイズで4K撮影ができるのは、もはや記録の域を超えて表現できるビデオカメラとして使うことができそうです。

    基本的な性能・描写力がしっかりしているからこそ、奇抜なぐるぐる映像が撮影できると数時間のハンズオンで感じた次第です。

    Insta360 ONE、今年の360度カメラの1、2を争う傑作機になりそう。

    スペック一覧

    レンズ:F2.2/写真の解像度:6,912×3,456/動画の解像度:3,840×1,920@30fps, 2,560×1,280@60fps, 2,048×512@120fps/写真のフォーマット:insp, jpeg, RAW/映像のフォーマット:insv, mp4, LOG/六軸ジャイロスコープ

    カラー:ブラック/重量:82g/寸法:96mmx36.5mmx25mm(長さx幅x高さ)

    電池容量:820mAh(5V1A)/充電方式:Micro USB/持続時間:70分

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    Photo: ギズモード・ジャパン
    側面のコネクタ類。最下部には充電用のMicro USB、その上にはLightning端子が収納できる
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    Photo: ギズモード・ジャパン
    底には一般的なサイズの三脚穴が切ってある
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    Photo: ギズモード・ジャパン
    持ち運び用のカバーも同梱
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    Photo: ギズモード・ジャパン
    カバーに入れているようす
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    Photo: ギズモード・ジャパン
    カバーの上部には窪みがありスタンドとしても使える

    Image: ギズモード・ジャパン

    Source: Insta360

    (山本勇磨)