想像以上の激しさ。
10月28日、オービタル・サイエンシズ社のロケットアンタレスが打ち上げに失敗、爆発しました。そして1ヵ月ほどたった今、至近距離から「その瞬間」を収めた映像が公開されました。最初に見た映像も怖かったですが、間近で見るとさらに生々しいです。
発射台近くに設置されたカメラはリモコン操作になっているので、普通であれば打ち上げ数時間後にカメラマンがメモリカードを回収します。でも10月28日の打ち上げは全然普通じゃありませんでした。America Spaceでは次のように説明しています。
事故直後、射場安全管理とオービタル・サイエンシズの手順からの要請で上発射場が封鎖され、その時点で緊急対応チーム(IRT)が全データの確保に動いた。事故調査に関連しうるあらゆる画像も押収された。この手順は事故対応としては標準的なものだが、このため打ち上げを取材した報道写真チームが調査対象の発射台映像の一部(全部ではない)を受け取ったのは今週になってからであった。
事故調査の都合で映像データの受け取りに時間がかかったようですが、映像を見ると、この至近距離で大爆発に耐えただけでも奇跡的だと思えます。現場に立ち会っていたフォトジャーナリストのElliot Severn氏もこう言っています。
ロケットが空中に止まったように見えて燃え始め、まるで列車事故をスローモーションで見ているようだった。それは炎の柱となって落下し、衝撃で爆発した。1.5マイル(約2.4km)離れていても顔に熱を感じることができた。数秒後に衝撃波が届き、我々は避難のためバスへと走った。どのカメラも生きている希望はほとんどなかった。
でもカメラは生きていました。発射台を囲んだ4台のカメラが撮った映像をまとめたのが上の動画です。カメラのひとつは火の玉の真ん中にあって、ロケットの残骸が周りに降り注いでいるのが見えます。
Video credits: Mike Barrett / Jeff Seibert / Matthew Travis / Elliot Severn / Peter Greenwood for www.ZeroGNews.com and www.AmericaSpace.com
Attila Nagy - Gizmodo US[原文]
(miho)