まさに進撃のソニー。
ウォークマン全ラインナップを刷新したソニー。Sシリーズ/Eシリーズの情報はすでにお届けしているので、ここではフラッグシップの「ZX1」をはじめとする他モデルをご紹介します。
まずはこの「ZX1」。Android 4.1ベースのウォークマンですが、従来のトップモデル・ウォークマンZがスマートフォン的な薄型スタイルに習っていたのに対し、ゴトりとした塊感のあるボディになりました。イメージカットにアルミ削り出しケースの内部画像を取り入れているあたり、剛性感の高さを強くアピールしています。
膨らみのある部分に内包されるフルデジタルアンプ「S-Master HX」は24bit/192kHzまでのハイレゾ音源のデコードが可能。MP3やATRACに加え、リニアPCM(WAV)/FLAC/Apple Losslessなどのファイル再生が可能です。ストレージは128GBとモバイルPCなみ。
MP3などの圧縮音源を24bit/192kHz相当にまで拡張して、ハイレゾ音源的な滑らかな音量変動を再現するという「DSEE HX」にも注目ですね。商品サイトには「通常の約1.5倍の太さの線材を採用」「L/R正負独立した4つの電源を搭載」などと書かれており、携帯プレーヤー初と思われるこれらの文面を見ても明らかに従来のウォークマンと違います。外部も内部もゴツい…これはもしや…WALKMAN PROの再来か! 予想価格は7万5000円ですって。
Fシリーズは、ZX1同様に「S-Master HX」「DSEE HX」を搭載するAndroid4.1のハイレゾ対応機。しかしノイズキャンセリング機構を搭載していることから、付属イヤホンで使うユーザーもいるだろうとソニーが捉えているミドルハイなモデルということがわかります。NFCもついていますし、機能的にはZX1より上。しかし予想価格帯はNW-F885(16GB)が2万7000円、NW-F886(32GB)が3万円、NW-F887(64GB)が4万円。この価格差はケースの作り込みと電源周りのクオリティ差からくるもの。
同じ音楽ファイル、同じイヤフォン・ヘッドフォンで聞き比べたときに音質がどう変わるのか。振動の抑制や安定した電力供給というアナログ的なアプローチがどこまで効果を発揮するのか確かめてみたいですね!
今回の新モデルの中で、一番驚いたのがこのMシリーズです。ノイズキャンセリング機能つきBluetoothヘッドセットに音楽再生機能を入れるという、斬新すぎるモデルなんですよ。
つまり旧ソニーエリクソンのMW600に、ウォークマンをin。その発想はなかった。
普段はMシリーズで再生している音楽を楽しみ、スマートフォンに電話がかかってきたらそのまま会話ができる。 ん!? それ必要か? あ、音楽再生時はBluetoothじゃないから音質が維持できるのか…と、評価の針が振れまくり。
結果としてはかなりほしい1台となりました。ノイズキャンセリング機能は使えなくなりますが、市販のイヤフォン・ヘッドフォン・ヘッドセットと接続できるメリットは大きい!
予想価格は1万8000円です。容量は16GB。
Wシリーズは2系統用意されます。上の「NW-WH303」はヘッドフォンにウォークマン機能を追加。外部入力付きで通常のヘッドフォンとしても使えますし、首かけスピーカーにもなるというトランスフォームっぷり。首掛けスピーカー時はバーチャルサラウンド効果が働き、音場に包み込まれる体験ができるとのこと。これ、もしかしたら自転車でのポタリング時にいいのでは?
容量は4GB。予想価格は1万5000円です。
最後の「NWD-W274S」は容量8GBのスポーツウォークマン。予想価格は1万3000円。JIS IPX5/8相当の防水性能があり、水泳用のイヤーピースも付属します。
旧型モデルを風呂・岩盤浴時に使っているのですが(メーカーとしては推奨していないので自己責任で!)、いやあ、いい。ほっかほかになりながらの音楽は癒やし効果抜群です。
音楽プレーヤーの持ち込みOKなスーパー銭湯好きの方、いかがですか?
ウォークマン[ソニー]
(武者良太)