nasneのHDDって500GBなんですよね。イマドキ、2.5インチでも750GBや1TBのHDDもあるので、なんで500GBなのかなぁ。と思ったりもしています。既にトルネを愛用している人はご存知かと思いますが、映画やドラマ、アニメなどを本能のおもむくまま録画して貯め込んでいくと、500GB位じゃすぐにいっぱいになってしまうので、ちょっと心許ないですよね。
nasne本体に外付HDDも取り付けられますが、せっかくコンパクトでシンプルな本体に色々取り付けてしまうのは無粋なような気がして...やはり、本体のHDDの入れ替えが1番だと思います。
既に最初の発売日(7月19日)に運良くゲットされた方がHDD換装に関しても色々と試されているようで、以下の3点が分かっています。
・nasneはHDDだけを入れ替えても動かない。(PS3のようにはいかないようです...)
・HDDを入れ替えるには、500GBの中身をソックリそのままコピーする必要がある。(HDDにnasne本体を識別する個体情報が書き込まれているため...)
・nasneの内蔵HDDは7mm厚の500GBが使われているが、一般的なノートPC用の9.5mm厚のHDDも本体に収まる。
中身をソックリそのままコピーするので、HDDを丸ごとコピーできるレプリケーターのようなものがあれば簡単なんでしょうけど、nasneのためだけにそれを買うのもちょっと...と思ってしまいます。そこで、フリーソフトとUSBの外付ケース等だけで、簡単にHDDの中身をバックアップ&換装できちゃう方法を考えてみました。
HDDの入替するにはnasne本体を分解する必要があるため、分解すると正規の保証が受けられなくなる恐れがあります。実際にやる方は自己責任でお願いしますね。なお、分解手の手順は既に色々なところに記載されていますので、そちらを参考にしてもらえると助かります。
nasne内蔵HDDのバックアップ
nasneのパーティション構成は以下のようになっています。
録画データを保存するために確保されている第3パーティションのuserはデフォルトの状態では空っぽだったので、バックアップは不要です。そのため、バックアップを取らなくてはいけないのは、第1パーティションのsys1と第2パーティションのsys2のみになります。
バックアップには、EaseUS Todo Backup Freeを使いました。EaseUS Todo Backup Freeは、あらかじめ、ダウンロードとインストールしておきます。バックアップの手順は以下のような感じです。
1) nasneから取り出したHDDを外付のケースなどに入れ、PCに接続します。EaseUS Todo Backup Freeを起動し、Backup(Data backup)のメニューを選択します。
2) Disk2の2個のパーティション(第1、第2のみ)を選択し、バックアップします。バックアップの名前は分かりやすいものにしておいた方がいいかと思います。今回は「nasne-backup」としました。
第1パーティションのsys1と第2パーティションのsys2に割り当てられている容量は約1.25GBありますが、EaseUS Todo Backup Freeでバックアップしてみると132MB位しかありませんでした。この位の容量なら、CD-Rや容量が小さくて出番が少なくなったUSBメモリなどにもコピーできそうですね。
換装用HDDにリストア
換装用HDDへのリストアにも、EaseUS Todo Backup Freeを使います。
リストアの手順は以下のような感じです。
1) 換装用のHDDを外付のケースなどに入れ、PCに接続します。EaseUS Todo Backup Freeを起動し、Recovery(Data recovery)を選択します。
2) 同じPC上でリストアすれば、以前にバックアップしたファイルが見えます。nasneのバックアップデータを選択します。(別の場所からもってきた場合も、Browseから指定すれば、OKです。)
3) 第1パーティションを選択し、Nextを押します。(リストアは1パーティションごとしかできないので、注意。)
4) リストア先には換装用HDDのDisk2を選択し、Nextを押します。(Disk1など、間違って別のディスクにリストアしないように!)
5) 7.8MBから開始されているのですが、特に空ける必要はないので0MBからに変更してNextを押します。その後、リストアが開始されます。完了すれば、第1パーティションのリストアは完了です。
6) 次は第2パーティションを選択し、Nextを押します。
7) Disk2の空き領域を選択し、Nextを押します。
8) 開始は2.8MBのまま、何もせずにNextを押します。(僕の環境では、0MBに変更することができませんでした。)その後、リストアが開始されます。完了すれば、第2パーティションのリストアは完了です。
第1パーティション、第2パーティションのリストアが完了したら、Gpartedを使います。
Gpartedはパーティションの作成や拡張や縮小に使えるフリーのツールですが、Windows上で動くアプリケーションではないので、CDやUSBに書き込んだ後、それを起動ディスクとして利用します。
GpartedをCDやUSBで起動後、空き領域を選択してXFSでフォーマットします。そのときに、ラベルも忘れずにつけておきましょう。ラベル名はuserにします。applyを実行するまでは反映されませんので、注意して下さい。
以上で、換装HDDへのリストアは完了です。HDDをnasne本体に組込後、nasneを起動してみたら、トルネから1TB(実使用量は930GB程度)で認識しました。
1点気になるところとして、僕の環境では第1パーティションと第2パーティションの間に2.8MBの空き領域が作られてしまったところです。試行錯誤してみましたが、EaseUS Todo Backup Freeを使う限りはどうすることもできませんでした。一応、nasneの動作的には問題はなかったので、今のところ気にはしていません。(バージョン1.5へのバージョンアップも正常に完了しています。)
2.5インチ9.5mm厚HDDの現在の最大容量は1TBですが半年後、1年後には更に大容量なHDDが登場することも十分考えられますし、保証期間が終わってからHDDだけが故障した時に自分で直せないというのも微妙ですよね。その時に今回取っておいたバックアップが役に立つ日が来るんじゃないなぁって思ってます。
とりあえず、今後のためにHDDの換装はしなくてもnasneの第1パーティションと第2パーティションのバックアップだけは取っておいた方がいいんじゃないでしょうか。
EaseUS Todo Backup Free[EaseUS]
Gparted[sourceforge.jp]
(KENTA)