水面下で淡々と進められる捜査がある。
犯行現場や犯罪に使用された物体などを撮影する、犯罪科学専門の写真家たち。彼らの仕事は事件を解明する上で非常に重要であり、その表舞台にはけっして出てこない場所で静かに進められる綿密な作業には、思わず目を見張るものがあります。多くの写真家と同じく、彼らも被写体をはっきり写すために撮影にはライトを使用するのですが、彼らが追い求めるのは美しい景色でも奇跡の瞬間でもなく、犯罪捜査の手がかり。証拠となるものは詳細に写す必要があるため、犯罪によって違う波長のライトを使用するという徹底ぶり。
David Beazleyさんによって制作された下の動画では、この道20年のベテラン、Nick Marshさんの撮影作業がどのように行われているのか、その様子を見ることができます。
Nick Marshさんは犯罪科学専門の写真家として20年以上のキャリアを積んできました。しかし経費削減や安価なデジタル技術のために急速に彼らの技術は活躍の機会を失いつつあります。この動画では、彼らの仕事の本質と、それがMarshさんにとって何を意味するのかを伝えています。
静まり返った作業場で、息が詰まるほど繊細な作業を繰り返す彼らの仕事ぶりは、まるでサスペンス映画のワンシーンのようです。真実をひたすらに探求し続けようとするNick Marshさん。その様子に思わず見入ってしまうはず。
Casey Chan - Gizmodo SPLOID[原文]
(SHIORI)