ギネスにも認定された「世界一静かな部屋」。ミネソタ州南部のオーフィールド研究所に設置されたその無響室は、外部の音を99.99%遮断し、人々を確実に狂気の世界へと導いてしまうそうです。
その部屋では、一体何が起こっているのでしょう?
「静かな場所にいると、耳が慣れるよね。静かであればあるほど、耳がよくなるんだ。心臓音が聞こえはじめ、肺の音もときたま聞こえる。胃がゴボゴボという音なんか、うるさく感じるくらいだ。無響室では、自分自身が音になるんだよ」(オーフィールド研究所長)
暗い無響室でじっと座っていると、様々な音が大音量で体内からあふれ出てくるんですね。すると精神がその生々しさに耐えられなくなって、自分の存在をかきけすための幻聴を生み出しはじめるのだそうです。
しかし、それもまた自分自身の音であるという現実を、精神はどのように受けとめるのでしょうか。さらに耐えられなくなって、無限に幻聴が折り重なっていくのでしょうか...。なかなか興味深いところです。
大音量のリアルな生物音と、99.99%以上の妄想が生み出すノイズの洪水。あなたなら何分耐えられますか?[Orfield Labs via Daily Mail via Verge 写真:Steven Orfield]
Rumi(米版/Sam Biddle)