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日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > NHK土曜ドラマ枠が消滅危機?

ミスキャストで大惨敗! 『64』大コケで、NHKの土曜ドラマ枠が消滅危機に!?

64rokuyon-main.jpgNHK『土曜ドラマ 64(ロクヨン)』公式サイトより

 NHKの土曜ドラマ『64(ロクヨン)』が4月18日にスタートしたが、視聴率は初回が4.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、同25日放送の第2話は2.8%と、深夜ドラマ並みの数字に落ち込んでしまった。


 同作品は、2013年に「このミステリーがすごい!」で1位に選ばれた横山秀夫氏の同名小説を映像化した作品。地方県警を舞台に、昭和64年と平成14年にまたがる2つの誘拐事件を、県警の広報官の視点から描いた警察ドラマだ。横山氏にとっては7年ぶりの長編小説だったが、これまで“映像化はかなり難しい”といわれていた。

「渾身の作品だけに、なかなか横山氏を納得させられるような脚本を書くことは難しかった。さらには、ハッキリしたエンディングではなく、内容は警察関係者やマスコミ関係者でないと興味が湧きにくい。ましてや、完全な男性社会の警察内部の権力争いがメーンテーマで、女性キャストが少なく、色恋沙汰はほぼ皆無。原作を読んでない人はついていけないだろう。NHKが先にドラマ化を決めたようだが、来年には東宝が総力を結集した映画版が2部作で公開されるため、ドラマ版のクオリティの低さが露呈することになりそう」(出版関係者)

 ドラマ版は主人公の広報官役をピエール瀧、その脇を主人公の妻役の木村佳乃、ファッション誌「CanCam」(小学館)のトップモデルである山本美月、新井浩文、俳優・瑛太の弟の永山絢斗らが固めている。

 一方、映画版は主演を佐藤浩市が務め、共演は綾野剛、瑛太、榮倉奈々、三浦友和、吉岡秀隆、夏川結衣、永瀬正敏、仲村トオル、椎名桔平、滝藤賢一ら売れっ子ばかりを集めた。こうした事情もあって、ドラマ版はミスキャストが目立つといわれている。

「特に厳しいのは瀧、木村、山本。瀧は一昨年に公開された映画『凶悪』の好演で助演男優賞を総ナメにして演技力がクローズアップされた。その演技力に加え、昭和が舞台だけに、制作統括は『顔が古い』という理由で起用したようだ。ところが、いざドラマが始まると、やたら滑舌の悪さばかりが目立ち、セリフが聞き取れない状態。木村はシリアスな役だが、最近はバラエティに積極的に進出しているので、まったくシリアスさが感じられない。山本は地味な女性広報官役だが、ただでさえ演技力がないファッション誌のモデルに、そんな雰囲気を出せるはずがなかった。午後9時スタートだった土曜ドラマは、このところ視聴率が振るわず、今回から午後10時スタートに変更したものの、さらに数字を落とす結果に。次のドラマもコケると、局内では枠の打ち切りも検討されることになりそう」(NHK関係者)

 5月30日スタートの同枠の次回作は、さだまさしの自伝的小説『ちゃんぽん食べたか』。主演には若手演技派の菅田将暉が起用されたが、崖っぷちの視聴率を巻き返すことができるだろうか?

最終更新:2015/05/09 10:00
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