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Oracle管理者のためのSQLリファレンス

データベースの起動(SQL*Plus版)

SQL*Plusを使ってOracleデータベースを起動するには、SYSDBAあるいはSYSOPERシステム権限を持つユーザーでOracleデータベースに接続します。まずインスタンスを起動し、 次にデータベースをマウント、続いてデータベースをオープンします。(SQLの表記ルールは、こちらから参照できます)

インスタンス起動の準備
SQLPLUS /NOLOG
手順1 まず、データベースに接続せずに、SQL*Plus を起動します。コマンドラインから「/NOLOG」オプションを付けてSQLPLUSコマンドを発行します。
CONNECT username/password AS [SYSDBA | SYSOPER]
手順2 SQL*Plusセッションを起動したら、管理者アカウント(デフォルトではsysまたはsystem)として、SYSDBA(あるいはSYSOPER)システム権限でOracleデータベースに接続します。これで、データベース・インスタンスを起動する準備が完了します。
関連項目:権限を確認する

インスタンスを起動し、データベースをマウントしてオープンする
STARTUP
通常のデータベースの起動では、STARTUPコマンドを発行して、インスタンスを起動し、データベースをマウントおよびオープンします。このモードでは、有効なユーザーがデータベースに接続し、通常のデータ・アクセス操作をすることが可能になります。
関連項目:初期化パラメータ

インスタンスを起動するが、データベースをマウントしない
STARTUP NOMOUNT
STARTUPコマンドでNOMOUNT句を指定すると、データベースをマウントせずにインスタンスを起動できます。このモードで起動するのは、通常データベースを作成する場合のみです。
関連項目:インスタンスにデータベースをマウントする

インスタンスを起動し、データベースをマウントするが、オープンしない
STARTUP MOUNT
STARTUPコマンドでMOUNT句を指定すると、データベースをマウントし、オープンしない状態でインスタンスを起動できます。このモードで起動するのは、特定のメンテナンス操作を行う場合です。
関連項目:クローズしているデータベースをオープンする

起動時にインスタンスへのアクセスを制限する
STARTUP RESTRICT
インスタンスの使用を管理担当者にのみ許可し、一般のデータベース・ユーザーの使用を禁止するには、STARTUPコマンドでRESTRICT句を指定します。この制限モードでは、データベースをマウントしてオープンしていますが、CREATE SESSIONシステム権限に加えてRESTRICTED SESSIONシステム権限も持つユーザーのみがデータベースにアクセスできます。インスタンスへのアクセスはローカル・マシンからのみ可能です(リスナーを介したリモート・アクセスはできません)。
関連項目:制限モードを解除する オープンしているデータベースへのアクセスを制限する

インスタンスを強制的に起動する
STARTUP FORCE
現在のインスタンスで、「SHUTDOWN NORMAL、SHUTDOWN IMMEDIATE、SHUTDOWN TRANSACTIONALコマンドで停止できない」あるいは「インスタンス起動時に問題が発生した」といった場合、STARTUPコマンドでFORCE句を指定して新しいインスタンスを起動すると、通常は問題を解決できます。インスタンスの実行中にこのコマンドを使用すると、ABORTモードで停止した後に再起動します。
関連項目:NORMALモードによるデータベースの停止 IMMEDIATEモードによるデータベースの停止 TRANSACTIONALモードによるデータベースの停止 ABORTモードによるデータベースの停止

インスタンスを起動し、データベースをマウントして、完全メディア・リカバリを開始する
STARTUP OPEN RECOVER
STARTUPコマンドでRECOVER句を指定すると、メディア・リカバリを実行できます。このコマンドを発行すると、インスタンスを起動しデータベースをマウントして、自動的にリカバリ処理を開始します。

初期化パラメータ・ファイルを指定してインスタンスを起動する
STARTUP PFILE = /u01/oracle/dbs/init.ora
STARTUPコマンドでPFILE句を指定すると、デフォルトのサーバ・パラメータ・ファイルを使用せず、従来のテキスト形式の初期化パラメータ・ファイルからデータベースを起動できます。初期化パラメータ・ファイルはPFILE句に続けてフルパスで記述します。
関連項目:初期化パラメータ

デフォルト以外のサーバ・パラメータ・ファイルを使用してインスタンスを起動する
SPFILE = /u01/oracle/dbs/test_spfile.ora
手順1 デフォルト以外のサーバ・パラメータ・ファイルの場所のみを1行だけ記述したテキスト形式の初期化パラメータ・ファイルを作成します。
STARTUP PFILE = /u01/oracle/dbs/init.ora
手順2 この初期化パラメータ・ファイルをSTARTUPコマンドのPFILE句に指定して、インスタンスを起動します。
関連項目:初期化パラメータ

インスタンスにデータベースをマウントする
ALTER DATABASE MOUNT;
ALTER DATABASE文でMOUNT句を指定すると、起動しているインスタンスにデータベースをマウントし、オープンしない状態に移行できます。
関連項目:インスタンスを起動するが、データベースをマウントしない

クローズしているデータベースをオープンする
ALTER DATABASE OPEN;
ALTER DATABASE文でOPEN句を指定すると、インスタンスが起動してデータベースがマウントされている状態から、データベースをオープンした状態に移行できます。
関連項目:インスタンスを起動し、データベースをマウントするが、オープンしない

データベースを読取り専用モードでオープンする
ALTER DATABASE OPEN READ ONLY;
データベースを読取り専用モードでオープンするには、ALTER DATABASE文でOPEN READ ONLY句を指定します。
関連項目:インスタンスを起動し、データベースをマウントするが、オープンしない

制限モードを解除する
ALTER SYSTEM DISABLE RESTRICTED SESSION;
制限モードで起動したインスタンスのRESTRICTED SESSION機能を無効にするには、ALTER SYSTEM文でDISABLE RESTRICTED SESSION句を使用します。
関連項目:起動時にインスタンスへのアクセスを制限する

オープンしているデータベースへのアクセスを制限する
ALTER SYSTEM ENABLE RESTRICTED SESSION;
オープンしているデータベースのインスタンスを制限モードに移行には、ALTER SYSTEM文でENABLE RESTRICTED SESSION句を使用します。
関連項目:制限モードを解除する 起動時にインスタンスへのアクセスを制限する

Oracle管理者のためのSQLリファレンス



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