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「クローン人間」 2003

ヒト細胞・組織/ES細胞/クローン… 

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last update: 20160526


◆2001/01/07 「クローンでっち上げの疑い」
 読売新聞
◆2003/01/08 「クローン検証で研究所が声明 親子引き離さない保証あれば受け入れる」
 NHKニュース速報
◆2003/01/21 「「日本人クローン、代理母が日本で出産」 エイド社博士」
 朝日新聞ニュース速報
◆2003/01/23 「新興宗教団体が「日本人のクローン男児誕生」と発表」
 『読売新聞』2003/01/23
◆2003/01/27 <社説>「クローン人間 人の尊厳をもてあそぶな」
 毎日新聞ニュース速報


◆2001/01/07 「クローンでっち上げの疑い」
 読売新聞

 「【ワシントン=笹沢教一】新興宗教団体ラエリアン・ムーブメントの関連企業が世界初のクローン人間と主張する女児のDNA鑑定を依頼されていた米国の科学ジャーナリスト、マイケル・ギレン博士は6日、「でっち上げの疑いがある」として、科学的検証を見合わせることを明らかにした。
 同氏が報道各社に送った声明によると「検証にあたる科学者チームが当事者の女性と女児に直接接触できず、ラエリアンの一連の発表は、宣伝のための巧妙なでっち上げの可能性があり、作業を保留する」としている。同氏自身も、イブと呼ばれている女児に接触できていないという。
 同社は、昨年末、今月3日と相次いでクローン誕生を発表しているが、検証可能な事実やデータが一切公表されておらず、当初から疑いが持たれていた。」
[1月7日13時30分更新]

◆200301/07 「でっち上げ」一層濃厚に クローン児鑑定を中断
 共同通信ニュース速報

 「【ワシントン6日共同】クローン人間を初めて誕生させたと主張する「クローンエイド」社から第三者の立場でDNA鑑定を依頼されていた米ジャーナリスト、マイケル・ゲレン氏は六日、同社の主張が「でっち上げの可能性がある」と非難する声明を発表し、鑑定作業を中断したことを明らかにした。
 同氏は報道各社に送った声明で「(誕生の)発表はラエリアンを宣伝するための巧妙なでっち上げの可能性がある」と明言しており、同社の主張に対する疑惑が一層濃厚となった。
 クローンエイド社は「地球上の全生命は異星人が遺伝子工学で創造した」などと主張する新興宗教団体ラエリアンが設立している。
 ゲレン氏の声明は「科学者チームが家族に近づけずにいるため、最初のクローン人間が生まれたとする主張を検証できない」と明記。同社がゲレン氏にも、「イブ」と呼ばれている「クローン女児」に会わせていないと指摘した。
 クローンエイド社やラエリアンの代表は米メディアに出演。米国人女性を母親とする「イブ」のほか、オランダで三日、同性愛者のオランダ人女性を「母親」として「クローン人間の二人目の女児」が生まれたと主張している。」
[2003-01-07-09:45]

◆2003/01/07 「<クローン人間>「誕生、でっち上げの可能性」鑑定役のゲレン氏」
 毎日新聞ニュース

 「【ワシントン斗ケ沢秀俊】新興宗教団体「ラエリアン・ムーブメント」の関連会社「クローンエイド」による「世界初のクローン赤ちゃん誕生」の鑑定役を務めている米国のジャーナリスト、マイケル・ゲレン氏は6日、同社の協力が得られないため鑑定作業が進んでおらず、同社の主張は「でっち上げの可能性がある」と非難する声明を発表した。
 ゲレン氏は昨年12月27日、同社のブリジット・ボワセリエ代表が「クローン赤ちゃん誕生」を発表した際の記者会見にも同席、DNA鑑定を依頼されたとしていた。
 同代表は「DNA検査のため、鑑定チームを母子に会わせる」と語ったが、今月になって「母親は身元が公になることを心配している」として、鑑定の延期を表明した。
 ゲレン氏は声明で「信頼性の高いDNA検査施設の専門家によるチームを組織したが、母子に接触できないため、作業を中断している」と指摘、「赤ちゃんがクローンかどうか確かめられない。クローンエイドの発表はラエリアン・ムーブメントの宣伝を意図した、よくできたでっち上げの可能性がある」と信ぴょう性に疑問を投げかけた。
 ただし、DNA試料が採取される機会があれば直ちに検査する準備は整っているという。
 ゲレン氏は物理学博士号を持ち、かつて米ABCテレビで科学番組の編成を担当していた。ニューヨーク・タイムズ紙は「ゲレン氏は数カ月前、クローン人間づくりの独占放映権を買うよう、全米のテレビ局6社に働きかけていた」と報じ、ゲレン氏がクローンエイド社と近い人物であるとの見方を示していた。」
[1月7日12時40分更新

◆2003/01/07 「ヒトクローン誕生 米の元記者が検証を中断 研究所側から協
 NHKニュース速報

 「先月末スイスの宗教団体の研究所が世界で初めて遺伝子が同じクローンの子どもが生まれたと発表したことについて、本当かどうか科学的な検証を依頼されていたアメリカのジャーナリストが研究所側から協力が得られなくなり検証を中断したことを明らかにしました。
 科学的な検証を依頼されていたのはアメリカABCの元記者でフリージャーナリストのマイケル・ギレン氏です。
 ギレン氏は先月二十七日、研究所の責任者のブリジット・ボワスリエ博士が三十一歳のアメリカ人女性が自分の皮膚の細胞を使ってクローンの女の子を誕生させたと発表した際に、研究所から科学的な検証を依頼されたことを明らかにしました。
 そして生まれた女の子と母親の遺伝子が一致するかどうか専門家のグループを組織して鑑定を行うことになり、女の子の細胞を採取する準備をしていました。
 しかしギレン氏によりますと、研究所側は今月に入っても専門家を女の子に会わせないということです。
 このためギレン氏は、このままでは科学的に確かめることが出来ないとして専門家による検証を中断したとしています。
 研究所側はこれまでに両親が身元を知られるのを恐れているため検証を延期しているといった説明をしていますが、ギレン氏はクローンの子どもが生まれたという発表は研究所側の巧妙なつくり話だった可能性もあるとしています。」
[2003-01-07-18:55]

 
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◆2003/01/08 「クローン検証で研究所が声明 親子引き離さない保証あれば受け入れる」
 NHKニュース速報

 「先月末、世界で初めてクローンの子どもが生まれたと発表したスイスの宗教団体の研究所が、「本当にクローンかどうかの科学的な検証は延期するが、両親から子どもを引き離さないという保証があれば受け入れる」という声明を発表しました。
 先月末、スイスに本拠を置く宗教団体の研究所が、アメリカ人女性が自分の皮膚の細胞を使って世界で初めて遺伝子が同じクローンの女の子を出産したと発表しました。
 しかし母親と子どもの遺伝子が同じかどうかの科学的な検証については、検証を依頼されていたアメリカのジャーナリストが、きのう研究所側の協力が得られなくなり検証を中断したと発表しました。
 またアメリカ、フロリダ州の弁護士がクローンが事実ならば子どもへの虐待だとして州に子どもの保護を求める裁判を起こすなどの動きもでています。
 これについて研究所側はきょう声明を発表し、女の子の両親は科学的な検証を延期することにしたが、子どもが両親から引き離されないという完全な保証があれば検証を受け入れるとしました。
 また今年二月までに生まれる五人のクローンの子どものなかには検証ができる子どももいるだろうとしています。
 しかしクローンが本当かどうかについては研究所側が詳しい事実関係を公表しないうえ、科学的な検証を延期したことで疑わしいという批判が専門家の間で強くなっています。」
[2003-01-08-15:10]

 
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◆2003/01/21 「「日本人クローン、代理母が日本で出産」 エイド社博士」
 朝日新聞ニュース速報

 「世界初のクローン人間を誕生させたと主張する新興宗教団体ラエリアン・ムーブメント(本拠・スイス)の関連会社クローンエイドのブリジット・ボワセリエ博士は20日、カナダのモントリオールで朝日新聞とのインタビューに応じ、「日本国内の某所で(日本時間の)21日にも、代理母が日本人のクローンベビーを自然出産する予定だ」と述べた。
 ボワセリエ博士によると、数年前に事故で死亡した男児の体細胞を母親(41)の卵子へ移植してクローン受精卵を作り、代理母(25)の子宮に入れて妊娠させた。代理母は日本人ではないという。
 父親は40代の科学者で、男児が昏睡(こんすい)状態に陥った時、「クローン人間をつくって息子をよみがえらせたい」とクローンエイド社に要請。男児はその1カ月後に死亡したという。
 ボワセリエ博士は「ラエリアンの信者とは限らず、われわれのもとには代理母の希望者がたくさんいる。日本ではクローン受精卵づくりは法に触れるそうだが、子を産むこと自体は違法ではないはずだ」と述べた。
 文部科学省生命倫理・安全対策室によると、クローン技術規制法は人間のクローン胚(はい)を母体へ戻すことは禁じているが、出産は規制の対象外という。
 一方、2月から20組のカップルを対象に新たなクローン人間づくりを始める。同博士は「その中にも不妊症の日本人夫妻が少なくとも1組いる」と話す。」
[2003-01-21-16:46]

 

◆2003/01/23 「新興宗教団体が「日本人のクローン男児誕生」と発表」
 『読売新聞』2003/01/23

 「スイスに本部を持つ新興宗教団体「ラエリアン」の日本の広報担当者は23日、「世界3例目となる日本人のクローン男児が、日本国内で誕生したとの連絡を受けた」と発表した。
 詳細は、カナダ・トロントで23日夕(日本時間24日朝)に記者会見して明らかにするとしている。ラエリアンはこれまでに「2人のクローン人間を誕生させた」と発表しているが、科学的な証拠は示されておらず、ほとんどの専門家は発表の信ぴょう性を疑っている。」[1月23日13時6分更新]

◆2003/01/23 13:52 国内でクローン誕生と主張 文科省は疑問視
 共同通信ニュース速報

 「新興宗教団体ラエリアンの日本の広報担当者は二十三日、日本人のクローン男児は二十二日に日本国内で生まれたと話した。クローン男児を産んだ代理母は外国籍のアジア人女性で、赤ちゃんの経過は順調としている。
 ラエリアンがクローンづくりのために設立したクローンエイドから二十二日深夜、電子メールで連絡があったという。  一方、文部科学省は二十三日、「ラエリアンが高度な技術を持っているとは考えられず、真偽を調査する必要性はない」(ライフサイエンス課)として、当面は静観する考えを示した。
 同課の菱山豊生命倫理安全対策室長は「過去二人の誕生発表に際して、何の科学的根拠も示されていない」と指摘。「極めて困難とされるクローン人間づくりが成功したとの発表内容には疑問がある」と語った。」[2003-01-23-13:52]

◆2003/01/23 12:30 「「日本人誕生」と表明 クローンエイド社」
 共同通信ニュース速報

 【ワシントン22日共同】「新興宗教団体ラエリアンが設立した「クローンエイド」社は二十二日、日本人のクローン人間が誕生したと表明し、二十三日(日本時間二十四日)にカナダのトロントで記者会見を開くと発表した。
 同社はこれまで米国人の女児など二人のクローンを誕生させたと表明しており、三人目となる男児が日本人カップルの間に生まれた、としている。
 また、フロリダ州の弁護士が、最初に生まれたとされる女児を保護するよう求めて起こした裁判の審問が二十二日、同州の裁判所で開かれた。裁判長は、女児がどこにいるのかを明らかにするよう求めたが、ラエリアン側は所在を明らかにしなかった。クローンエイ
ド社の幹部が電話で証言した。
 弁護士側は「クローンエイドが、女児を金もうけなどに利用する恐れがある」として、保護を求めている。
 ラエリアンは「地球上の全生命は異星人が遺伝子工学で創造した」などと主張する新興宗教団体。クローン人間の証拠を示しておらず、専門家の間では、誕生を疑問視する見方が強まっている。」[2003-01-23-12:30]

 

◆2003/01/27 <社説>「クローン人間 人の尊厳をもてあそぶな」
 毎日新聞ニュース速報

 「スイスに本部を置く新興宗教団体の関連会社が、日本人のクローン・ベビーを誕生させたと発表した。まさかという疑いとともに、もし本当だったらという不安を感じた人は少なくないだろう。
 会社はすでに、米国人女性とオランダ人女性のクローンを誕生させたと発表している。しかし、今回も含め、実際にクローン人間が誕生したことを証明するデータは何も示されていない。
 このままでは、資金集めや信者獲得のための売名行為と言われてもしかたがない。事実だと主張するなら、クローン作りに携わった科学者や医師が客観的データを公表し、第三者の検証に供する責務がある。
 もし、事実関係がないのなら、ただちにこうした発言をやめるべきだ。人間の尊厳にかかわる話をもてあそぶ行為は許されない。
 真偽は別として、発表に不安を感じるのは、クローン人間作りが技術的に不可能といえないからでもある。
 クローン動物は羊を筆頭に、牛、豚、マウス、ネコなどで作られている。同じほ乳類である人間でもできる可能性は否定できない。イタリアの医師もクローン人間作りを公言している。
 万が一、クローン人間が誕生した場合は、その人権を尊重すべきである。だが、誕生の証拠がない現時点では、改めてクローン人間禁止を国際的に確認しあうことが重要だ。
 クローン人間作りの最大の問題は安全性である。動物のデータでは、成功率が低いだけでなく、出産直後の死亡やさまざまな異常が多いことが知られている。人間でも異常が出る恐れは高く、安易な人体実験は許されない。
 安全性がクリアされたとしても、認められるわけではない。人類の歴史にない無性生殖であることに加え、特定の人と同じ遺伝子構造を持つ人を作り出すことが、人の尊厳や社会秩序に重大な影響を与える恐れがあるからだ。
 日本をはじめ多くの国がクローン人間を法律で禁じている背景にも、そうした懸念がある。
 国連は今、クローン人間禁止の条約作りを検討している。こうした国際的な取り組みを続けることは欠かせない。ただし、それだけでクローン人間作りが防げる保証はない。
 まずは、科学者や医学者がクローン人間作りに加担せず、他の人にもさせないことが大事だ。さらに、クローン人間を望む人は、いかなる理由があるにせよ、生まれる子供の幸福や社会的影響を熟慮し、思いとどまってほしい。
 技術の存在はいやおうなくその利用を促すといわれる。既存の技術を使わずにおく、という選択をこれまで人類はしたことがないかもしれない。
 しかし、予測を超えて進む科学技術の中には使いたい誘惑をはねのける必要があるものがある。人類の未来にかかわるクローン人間の作成は、まさにそうした技術のひとつだろう。」[2003-01-27-00:57]


UP:20030224,0308,0626,0710 REV: 20160526
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