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『制服少女たちの選択』

宮台 真司 19941125 講談社,286p.


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■宮台 真司 19941125 『制服少女たちの選択』,講談社,286p. ISBN:4062053543 ISBN-13:978-4062053549 [amazon] /[kinokuniya] ※ 

■出版社/著者からの内容紹介
「売り」は「悪い」こと?大人はそれに答えられるか。見知らぬ男を相手に身体を売る女子高生。しかし、彼女たちに倫理を問えるほど、私たちの社会に確固とした倫理規範があるだろうか。家庭・学校・地元──あらゆる既存の共同体が消滅し、「島宇宙化」社会が到来する。’90年代以降の社会構造を予見した、新しい異才の問題作。

■内容(「BOOK」データベースより)
「売り」は「悪い」ことか。大人はそれに答えられるか。見知らめ男を相手に身体を売る女子高生。しかし、彼女たちに倫理を問えるほど、私たちの社会に確固とした倫理規範があるだろうか。家庭・学校・地元―あらゆる既存の共同体が消滅し、「島宇宙化」社会が到来する。90年代以降の社会構造を予見した、新しい異才の問題作。

■目次

第1章 パンツを売ってどこが悪いの?
第2章 団塊の親たちの無残な失敗
第3章 鏡としての「パンツ売り」
第4章 少女は郊外で浮遊する
第5章 「女子高生」というブランド
第6章 新人類とオタクとは何だったのか
第7章 無神論者たちの宗教ブーム
第8章 社会は「島宇宙化」する

■引用
【「マニュアル化」のはじまり】
八〇年代も末期に近づくにつれて、記号的なものの無意味化が進んで、新人類とオタクがもともともっていた。「等価性」があらわになってきた。ここで「等価性」というのは、新人類とオタクの双方をもたらした共通の前提条件のことである。それは、わたしたちの社会システムがもつ、特殊なコミュニケーション条件に相当する。
どのようなコミュニケーションも、前提になるような「信頼」を必要とする。たとえば人に道をたずねることができるのも、相手がなぐりかかってこないという常識的な「信頼」があるからだし、はじめて会ったばかりの店員にハンバーガーを注文できるのも、相手が猫の肉を出さないことも「信頼」できるからだし、医者の前で女の人が裸になれるのも、相手の視線があくまで職業的なものにすぎないことへの「信頼」があるからだ。たがいに相手に何をあてにできるかによって、コミュニケーションの主題範囲と深さの可能性が変わってくることはいうまでもない。(p247-248)

*作成:櫻井 浩子 
UP:080903  
性(gender/sex)  ◇身体×世界:関連書籍 1990'  ◇BOOK
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