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以下、作成中のファイルです。
◆明治十三年太政官布告第三十六号(旧刑法)
(明治十三年七月十七日太政官布告第三十六号)
第七條 左ニ記載シタル者ヲ以テ重罪ノ主刑ト爲ス
一 死刑
二 無期徒刑
三 有期徒刑
四 無期流刑
五 有期流刑
六 重懲役
七 輕懲役
八 重禁獄
九 輕禁獄
第十二條 死刑ハ絞首ス但規則ニ定ムル所ノ官吏臨?シ獄内ニ於テ之ヲ行フ
第十三條 死刑ハ司法卿ノ命令アルニ非サレハ之ヲ行フ?ヲ得ス
第十四條 大祀令節國祭ノ日ハ死刑ヲ行フ?ヲ禁ス
第十五條 死刑ノ宣告ヲ受ケタル婦女懐胎ナル時ハ其執行ヲ停メ分娩後一百日ヲ經ルニ非サレハ刑ヲ行ハス
第十六條 死刑ノ遺骸ハ親屬故舊請フ者アレハ之ヲ下付ス但式ヲ用ヒテ葬ル?ヲ許サス
第三十九條 死刑及ヒ無期刑ノ期滿免除ヲ得タル者ハ別ニ宣告ヲ用ヒス五年間監視ニ付ス
第五十九條 主刑ハ左ノ年限ニ從テ期滿免除ヲ得
一 死刑ハ三十年
二 無期徒流刑ハ二十五年
三 有期徒流刑ハ二十年
四 重懲役重禁獄ハ十五年
五 輕懲役軽禁獄ハ十年
六 禁錮罰金ハ七年
七 拘留科料ハ一年
第六十六條 法律ニ於テ刑ヲ加重減輕ス可キ時ハ後ノ數條ニ記載シタル例ニ照シテ加減ス但加ヘテ死刑ニ入ル?ヲ得ス
第六十七條 重罪ノ刑ハ左ノ等級ニ照シテ加減ス
一 死刑
二 無期徒刑
三 有期徒刑
四 重懲役
五 輕懲役
第六十八條 國事ニ關スル重罪ノ刑ハ左ノ等級ニ照シテ加減ス
一 死刑
二 無期流刑
三 有期流刑
四 重禁獄
五 輕禁獄
第百十六條 天皇三后皇太子ニ對シ危害ヲ加ヘ又ハ加ヘントシタル者ハ死刑ニ処ス
第百十八條 皇族ニ對シ危害ヲ加ヘタル者ハ死刑ニ處ス其危害ヲ加ヘントシタル者ハ無期徒刑ニ處ス
第百二十一條 政府ヲ顛覆シ又ハ邦土ヲ僭竊シ其他朝憲ヲ紊亂スル?ヲ目的ト爲シ内亂ヲ起シタル者ハ左ノ區別ニ従テ處斷ス
一 首魁及ヒ教唆者ハ死刑ニ處ス
二 群衆ノ指揮ヲ爲シ其他樞要ノ職務ヲ爲シタル者ハ無期流刑ニ處シ其情輕キ者ハ有期流刑ニ處ス
三 兵器金穀ヲ資給シ又ハ諸般ノ職務ヲ爲シタル者ハ重禁獄ニ處シ其情輕キ者ハ輕禁獄ニ處ス
四 教唆ニ乘シテ附和随行シ又ハ指揮ヲ受ケテ雑役ニ供シタル者ハ二年以上五年以下ノ輕禁錮ニ處ス
第百二十三條 政府ヲ變亂スルノ目的ヲ以テ人ヲ謀殺シタル者ハ兵ヲ擧ルニ至ラスト雖モ内亂ト同ク論シ其教唆者及ヒ下手者ヲ死刑ニ處ス
第百二十九條 外國ニ與シテ本國ニ抗敵シ又ハ外國ト交戰中同盟国ニ抗敵シ其他本國ニ背叛シテ敵兵ニ附屬シタル者ハ死刑ニ處ス
第百三十條 交戦中敵兵ヲ誘導シテ本國管内ニ入ラシメ若クハ本国及ヒ同盟國ノ都府城塞又ハ兵器彈藥船艦其他軍事ニ關スル土地家屋物件ヲ敵國ニ交付シタル者
ハ死刑ニ處ス
第百三十八條 暴動ノ際人ヲ殺死シ若クハ家屋船舶倉庫等ヲ焼燬シタル時ハ現ニ手ヲ下シ及ヒ火ヲ放ツ者ヲ死刑ニ處ス
第百六十九條 第百六十五條第百六十六條ノ罪ヲ犯シ因テ?車ヲ顛覆シ又ハ船舶ヲ覆没シタル時ハ無期徒刑ニ處シ人ヲ死ニ致シタル時ハ死刑ニ處ス
第二百二十二條 僞證ノ爲メ被告人死刑ニ處セラレタル時ハ反坐ノ刑一等ヲ減ス其未タ刑ヲ執行セサル前ニ於テ發覺シタル時ハ二等ヲ減ス
２ 若シ被告人ヲ死ニ陥ルヽノ目的ヲ以テ僞證ヲ爲シタル時ハ死刑ニ反坐ス其ノ未タ刑ヲ執行セサル前ニ於テ發覺シタル時ハ一等ヲ減ス
第二百九十二條 豫メ謀テ人ヲ殺シタル者ハ謀殺ノ罪ト爲シ死刑ニ處ス
第二百九十三條 毒物ヲ施用シテ人ヲ殺シタル者ハ謀殺ヲ以テ論シ死刑ニ處ス
第二百九十五條 支解折割其他惨刻ノ所爲ヲ以テ人ヲ故殺シタル者ハ死刑ニ處ス
第二百九十六條 重罪輕罪ヲ犯スニ便利ナル爲メ又ハ已ニ犯シテ其罪ヲ免カルヽ爲メ人ヲ故殺シタル者ハ死刑ニ處ス
第二百九十七條 人ヲ殺スノ意ニ出テ詐稱称誘導シテ危害ニ陥レ死ニ致シタル者ハ故殺ヲ以テ論シ其豫メ謀ル者ハ謀殺ヲ以テ論ス
第二百九十八條 謀殺故殺ヲ行ヒ誤テ他人ヲ殺シタル者ハ仍ホ謀故殺ヲ以テ論ス
第三百六十二條 子孫其祖父母父母ヲ謀殺故殺シタル者ハ死刑ニ處ス
第三百六十三條 子孫其祖父母父母ニ對シ毆打創傷ノ罪其他監禁脅迫遺棄誣告誹毀ノ罪ヲ犯シタル者ハ各本條ニ記載シタル凡人ノ刑ニ照シ二等ヲ加フ但癈疾ニ致
シタル者ハ有期徒刑ニ處シ篤疾ニ致シタル者ハ無期徒刑ニ處シ死ニ致シタル者ハ死刑ニ處ス
第三百八十條 強盗人ヲ傷シタル者ハ無期徒刑ニ處シ死ニ致シタル者ハ死刑ニ處ス
第三百八十一條 強盗婦女ヲ強姦シタル者ハ無期徒刑ニ處ス
第四百二条 火ヲ放テ人ノ住居シタル家屋ヲ焼燬シタル者ハ死刑ニ處ス
第四百五条 火ヲ放テ人ノ乘載シタル船舶?車ヲ焼燬シタル者ハ死刑ニ處ス
２ 其人ヲ乗載セサル船舶?車ニ係ル時ハ重懲役ニ處ス
第四百十五条 衝突其他ノ所爲ヲ以テ人ヲ乘載シタル船舶ヲ覆没シタル者ハ死刑ニ處ス但船中死亡ナキ時ハ無期徒刑ニ處ス
◆明治十四年太政官布告第六十七号(旧刑法附則)
(明治十四年十二月十九日太政官布告第六十七号)
刑法附則別冊ノ通リ相定メ明治一五年一月一日ヨリ之ヲ施行ス
右奉 勅旨布告候事
明治十四年十二月十九日
太政大臣 三條實実
司法卿 大木喬任
第一條 死刑ハ其執行ヲ爲ス裁判所ノ?察官書記及ビ獄司刑場ニ立會獄司ヨリ囚人ニ死刑ヲ執行ス可キ?ヲ告知シタル後獄丁ヲシテ之ヲ決行セシム但其時限ハ午
前十時前トス
第二條 死刑ヲ行フ時ハ刑場ノ?戒ヲ嚴ニシ執行ニ關スル者ノ外刑場ニ入ル?ヲ許サズ但立會官吏ノ許可ヲ得タル者ハ此限ニ在ラズ
第三條 死刑ノ執行畢リタル時ハ書記其始末書ヲ作リ立會ヲ爲シタル官吏ト共ニ署名捺印シ之ヲ裁判所ノ検事局ニ納ム可シ
第四條 左ニ記載シタル日ハ死刑ヲ行フ?ヲ禁ズ
元始祭 一月三日
孝明天皇祭 一月三十日
紀元節 二月十一日
春季皇靈祭 春分日（明治十五年ハ三月二十一日）
仁孝天皇祭 二月二十一日
神武天皇祭 四月三日
六月大祓 六月三〇日
秋季皇靈祭 秋分（明治十五年ハ九月二十三日）
神宮新甞祭 十月十七日
天長節 十一月三日
後桃園天皇祭 十二月六日
新甞祭 十一月二十三日
光格天皇祭 十二月十二日
十二月大祓 十二月三十一日
第五條 死刑ノ宣告ヲ受ケタル婦女懐胎ト申スル者ハ醫師及ビ穏婆ヲシテ之ヲ?査セシメ果シテ懐胎ナル時ハ?察官ヨリ司法卿ニ上申シテ其執行ヲ停メ産後一百
日ヲ經テ更ニ司法卿ノ命令ヲ受ケ決行ス可シ
第六條 死刑ノ遺骸ハ一定ノ場所ニ埋ム若シ親族故舊(きゅう)請フ者アル時ハ獄司之ヲ許可シ下付スル?ヲ得
第七條 死刑ノ宣告ヲ受ケタル者執行ニ至ルマデ何時ニデモ獄司ノ許可ヲ得テ其親族故舊(きゅう)ニ接見スル?ヲ得
第八條 死刑ヲ執行シタル時ハ犯人ノ属籍氏名年齢職業住所及ビ其罪状刑名ヲ記載シテ左ノ各所ニ榜示公告ス可シ
刑ヲ宣告シタル裁判所ノ門前
犯罪ノ地
犯人住居ノ地
◆明治十三年太政官布告第三十七号(治罪法)
(明治十三年七月十七日太政官布告第三十七号)
第四百六十條 死刑ノ言渡確定シタル時ハ?察官ヨリ速ニ訴訟書類ヲ司法卿ニ差出ス可シ
２ 司法卿ヨリ死刑ヲ執行ス可キノ命令アリタル時ハ三日内ニ其執行ヲ爲ス可シ
第四百六十一條 死刑ヲ除クノ外刑ノ言渡確定シタル時ハ直チニ之ヲ執行ス可シ
第四百六十三條 死刑ノ執行ニ付テハ書記其始末書ヲ作リ刑ノ執行規則ニ從ヒ立會ヲ為シタル官吏ト共ニ署名捺印ス可シ
２ 其他刑ノ執行ニ關スル方法細目ハ別ニ規則ヲ以テ之ヲ定ム
第四百七十八條 司法卿ハ刑ノ言渡確定シタル後何時ニテモ特赦ノ申立ヲ爲ス?ヲ得
２ 死刑ヲ除クノ外特赦ノ申立アリト雖モ刑ノ執行ヲ停止セス
◆内務省令第八號
監獄則施行細則
明治二十二年七月十六日
内務大臣 伯爵松方正義
監獄則施行細則
第二十八條 死刑ノ宣告ヲ受ケタル者アルトキハ他ノ者ト別異シ一房ニ一名ヲ拘禁シテ特ニ戒護ヲ嚴ニスベシ
第二十九條 死刑ノ執行ハ午前十時ヲ過ルヲ得ズ其執行中ハ看守ヲシテ嚴ニ刑場ノ門戸ヲ護ラシムベシ
第三十條 死刑ヲ執行スベキ者同時ニ二人以上アルトキハ之ニ前後ヲ付シ一人宛執行シ其期間他ノ受刑者ヲシテ刑場ニ入ラシムベカラズ
第三十一條 死刑ハ受刑者自衣着用ノ儘之ヲ執行スルコトヲ得
第三十六條 死刑場ハ監獄ノ一隅ニ設け墻壁ヲ以テ外見ヲ防グベシ
◆1882（明治15）年2月司法省通達丙第3号刑死者犯由榜示
處刑の者犯由掲示ノ儀ニ付明治七年（七月)當省第九號ヲ以テ相達シ置キ候旨モ有之候處今般刑法實施ニ付テハ明治十四年（十二月）第六十七号公布刑法附則第
八條ニ據リ自今左ノ通リ改正候條此旨相達候事
一 死刑ノ執行アリタルトキハ重罪裁判所書記ニ於テ左ノ雛型ニ據リ公告案ヲ製シ三日間該廳門前ニ?示シ且別ニ宣告書ノ謄本ヲ製シ犯罪ノ地並ニ犯人住居ノ地
方（東京ハ?視廳）府縣ヘ速ニ送還スヘシ
一 ?視廳府縣に於テハ重罪裁判所書記ヨリ死刑宣告書ノ謄本送達アレハ左ノ雛型に據リ犯罪ノ地並ニ犯人住居ノ地何レモ三日間通○ニ榜示スヘシ
◆死刑執行手續 明治二十八年十二月本縣（岡山）訓令監第六号
第一條 死刑ノ宣告ヲ受ケタル者アルトキハ監獄則施行細則第二十八條ノ規定ニ據リ特ニ戒護者ヲ指定シ動作日誌甲乙ヲ調製シ毎日典獄ノ?閲ニ供スヘシ
第二條 當該?事ヨリ死刑執行ノ指揮アリタリトキハ豫ジメ執行スベキ時間ヲ定メ?事ニ報告スヘシ但執行ヲ終ル迄ノ間ハ濫リニ之ヲ他ニ漏洩スル等ノコトアル
ヘアラス
第三條 死刑執行當日ニ於テハ看守長先ツ刑具ヲ?査シ刑場一切ノ準備ヲナシ且其周圍樞要ノ場所ニ看守ヲ配置シ嚴ニ非常ヲ警戒シ典獄ハ受刑者ニ對シ死刑執行
スヘキ旨ヲ告示シ看守押丁ヲシテ刑場ニ押送セシムベシ
第四條 刑場外ニ到レハ綿布ヲ以テ受刑者ヲ目ヲ掩ヒ場内ニ入リキタルトキハ直チニ其入口ヲ嚴鎖シ臨?官ノ指揮ニ依リ看守押丁二名之ヲ幇助シテ絞架ニ登セ一
名ノ看守ハ架下ニ在テ機車柄ヲ挽クノ準備ヲ爲スヘシ
絞架ニ登セタルトキハ先ツ両足ヲ縛シ蹈板ノ上ニ直立セシメ絞縄ヲ首領ニ施シ之レヲ咽喉ニ當テ銕鐶ヲ頂後ニ於テ緊縮シ準備完了セバ架上ノ看守擧手シテ架下ノ
看守ニ報スヘシ架下ノ看守ハ此合?ニ依リ機車柄ヲ挽キ踏板ヲ開落スヘシ
第五條 臨?官ハ其死相ヲ?シ尚ホ監獄醫ヲシテ?案セシメ異?ナキヲ確認シテ之ヲ解下シ實況ヲ知事ニ即報シタル後遺体ハ規則ニ従ヒ處理スベシ
◆司法省訓令監甲第一五三四號ノ一
明治四十二年十二月
看守及ヒ女監取締職務規定
第四十五條 看守ハ上官ノ指揮ヲ受ケ死刑ノ執行ニ從事スヘシ
◆行刑施設の規律の維持等に関する刑務官職務規定
平成3年4月1日公布
平成3年5月1日施行
矯保訓689法務大臣訓令
附則
２ 看守職務規定（明治42年司法省訓令監甲第1534号の1）は廃止する。