本書ではYコンビネーター(以下、YC)というベンチャーファンドを密着取材し、シリコンバレーのスタートアップ企業たちの現在の姿を描いています。
DropboxやHerokuなど、現在華々しく活躍しているIT企業の名前が登場しますが、技術的な詳細は控えめで
一般読者でも十分読んで楽しめる内容になっています。
YCが投資をする際には、3ヶ月間シリコンバレーに引っ越してこなければならないという重要な条件が出されます。
スタートアップのチームはそこでYCのパートナーたちの助言やサポートを受けながら、プロダクトの開発を続けることになります。
YCの創業者ポール・グレアムは、求められれば助言として駄目出しをしますが、自らチームやプロダクトの方向性を指図するようなことはなく
「われわれはきみたちをクビにはしない。しかし市場がきみたちをクビにする」と、あくまで放任に徹します。
これについては「口うるさく指導しても無駄な、まずい仕事をし続ける人間」がいることが言及されていますが、
1チームあたりの投資額が少ないため(上限2万ドル)、損切りがしやすいというのもあるのでしょう。
競争率3%を勝ち抜き、晴れてYCに選ばれたチームはシリコンバレーで3ヶ月間プロダクトの開発に没頭することになります。
ガレージに篭もり、寝食を忘れプロダクトのことだけを考え続け、絶対の確信を持ったアイデアに駄目出しされ、、、
一般的な読者が思い浮かべる「起業」の華やかさとは異質の、泥臭くて狂気じみた日々が本書では生々しく描かれています。
特に、あるチームが最初のアイデアに行き詰まりピボット(方針転換)を暗中模索している光景は読んでいてスリリングでした。
本書を読みながら、私は大学院時代の研究室を思い出していました。
成功する保証が何一つない中、これだと決めた題材を自己責任で選択して没頭し、成功の期待と失敗の不安の狭間で走り続ける。
グレアムのような良き師と、苦難を共にする他のスタートアップの存在がなければ、それは耐えられない苦痛です。
本書文中で「シリコンバレー以外でスタートアップが成功しにくい理由は正確にはわからない」とありますが、
案外こういうメンタル的な理由が大きいのではないかなと本書を読んでいて感じました。
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Yコンビネーター シリコンバレー最強のスタートアップ養成スクール 単行本 – 2013/4/25
■伝説のハッカー、ポール・グレアム率いる起業家養成スクール「Yコンビネーター」の3カ月に
密着したノンフィクション。若き起業家との熱い交流を描く!
合格率3%の難関を突破して集まった、64チーム、160人に若き起業家の卵。
スタンフォード、MIT、UCバークレーといった世界トップ大学の俊英ばかりだ。
超一級の頭脳と優れたアイデアがあっても、それだけでは起業は成功しない。
数百人の投資家を前にプレゼンし、投資されるかどうかが決まる運命の日「デモ・デー」に向けて、
ポール・グレアムの特訓が始まった。
「急いでローンチしろ」「市場が君たちをクビにする」「セールスアニマルになれ」「常に成長率に
目を光らせろ」「他の連中より真剣に考え抜いた点だけが優位性になる」
――厳しい言葉をあびせながらも、アイデアがビジネスになるまで徹底的に一緒に考え抜くのが、
ポール・グレアムだ。彼らを追い込み、本物に育つビジネスを手にさせるために、決して手を抜かな
い。リスクは自分でとるものだからだ。
市場が見えずに苦しみ、アイデアのピボット(方向転換)を余儀なくされ、意欲あるメンバーの確保に
悩み、時間のなさに焦り、同期生の進捗に気になりながらも、進むしかない起業家たち。
デモ・デーでプレゼンを成功させることがはたしてできるのか。不安を抱えつつも、グレアムをはじめ
YCパートナー(共同運営者)たちと議論を繰り返すなかで、たくましく成長していく。
学期の半数のスタートアップが失敗すると言われる現実にあっても、グレアムは決して見放さない。
「何かまずいことがあったらすぐわれわれに言うんだ。われわれはスタートアップを襲うさまざまな
災厄を数多く見てきた」
自分自身も29歳で起業し、一度は完全に失敗し、それでも再び同じ仲間と起業し成功を手にし、
自分たちと同じ轍を踏まない道はないかと、Yコンビネーターを立ち上げた。"実験"であると同時に、
ソフトウェアが世界にイノベーションを起こすことを信じる彼らの強い信念がそこにはある。
<推薦の言葉>
シリコンバレーで数多くのスタートアップにシード資金を提供しイノベーションの量産に成功している
Yコンビネーターはアメリカの至宝だ。
――エリック・リース『リーン・スタートアップ 』著者
本書はシリコンバレーのスタートアップ・エコシステムの核心を内側から見た貴重な記録だ。
――マーク・アンドリーセン、アンドリーセン・ホロウィッツ共同創業者、ネットスケープ共同創業者
Yコンビネーター:2005年設立のベンチャーファンド。卒業生に、ドロップボックス(2007、ファイル共有)、
エア・ビー・アンド・ビー(2009、ルーム貸し)、ヘロク(2008、クラウドプラットフォーム)などがいる。
本書の舞台となった2011年夏学期には、ウェブ上でプログラミングが学べるコード・アカデミーが参加した。
【目次】
第1章 面接
第2章 YCパートナー
第3章 シリコンバレーに来い
第4章 女性起業家はなぜ少ない
第5章 クレージーだがまとも
第6章 アイデアに行き詰まる
第7章 新しいものを作り続けろ
第8章 エンジェル投資家
第9章 契約は必ず成立させろ
第10章 営業マン探しは難しい
第11章 プロトタイプ発表
第12章 ハッカソン
第13章 ピボットの決断
第14章 リスクと変曲点
第15章 共同創業者がすべて
第16章 残りあとわずか2週間
第17章 最終リハーサル
第18章 離陸準備完了
第19章 デモ・デー
第20章 最後の夕食会
第21章 ソフトウェアが世界を食う
密着したノンフィクション。若き起業家との熱い交流を描く!
合格率3%の難関を突破して集まった、64チーム、160人に若き起業家の卵。
スタンフォード、MIT、UCバークレーといった世界トップ大学の俊英ばかりだ。
超一級の頭脳と優れたアイデアがあっても、それだけでは起業は成功しない。
数百人の投資家を前にプレゼンし、投資されるかどうかが決まる運命の日「デモ・デー」に向けて、
ポール・グレアムの特訓が始まった。
「急いでローンチしろ」「市場が君たちをクビにする」「セールスアニマルになれ」「常に成長率に
目を光らせろ」「他の連中より真剣に考え抜いた点だけが優位性になる」
――厳しい言葉をあびせながらも、アイデアがビジネスになるまで徹底的に一緒に考え抜くのが、
ポール・グレアムだ。彼らを追い込み、本物に育つビジネスを手にさせるために、決して手を抜かな
い。リスクは自分でとるものだからだ。
市場が見えずに苦しみ、アイデアのピボット(方向転換)を余儀なくされ、意欲あるメンバーの確保に
悩み、時間のなさに焦り、同期生の進捗に気になりながらも、進むしかない起業家たち。
デモ・デーでプレゼンを成功させることがはたしてできるのか。不安を抱えつつも、グレアムをはじめ
YCパートナー(共同運営者)たちと議論を繰り返すなかで、たくましく成長していく。
学期の半数のスタートアップが失敗すると言われる現実にあっても、グレアムは決して見放さない。
「何かまずいことがあったらすぐわれわれに言うんだ。われわれはスタートアップを襲うさまざまな
災厄を数多く見てきた」
自分自身も29歳で起業し、一度は完全に失敗し、それでも再び同じ仲間と起業し成功を手にし、
自分たちと同じ轍を踏まない道はないかと、Yコンビネーターを立ち上げた。"実験"であると同時に、
ソフトウェアが世界にイノベーションを起こすことを信じる彼らの強い信念がそこにはある。
<推薦の言葉>
シリコンバレーで数多くのスタートアップにシード資金を提供しイノベーションの量産に成功している
Yコンビネーターはアメリカの至宝だ。
――エリック・リース『リーン・スタートアップ 』著者
本書はシリコンバレーのスタートアップ・エコシステムの核心を内側から見た貴重な記録だ。
――マーク・アンドリーセン、アンドリーセン・ホロウィッツ共同創業者、ネットスケープ共同創業者
Yコンビネーター:2005年設立のベンチャーファンド。卒業生に、ドロップボックス(2007、ファイル共有)、
エア・ビー・アンド・ビー(2009、ルーム貸し)、ヘロク(2008、クラウドプラットフォーム)などがいる。
本書の舞台となった2011年夏学期には、ウェブ上でプログラミングが学べるコード・アカデミーが参加した。
【目次】
第1章 面接
第2章 YCパートナー
第3章 シリコンバレーに来い
第4章 女性起業家はなぜ少ない
第5章 クレージーだがまとも
第6章 アイデアに行き詰まる
第7章 新しいものを作り続けろ
第8章 エンジェル投資家
第9章 契約は必ず成立させろ
第10章 営業マン探しは難しい
第11章 プロトタイプ発表
第12章 ハッカソン
第13章 ピボットの決断
第14章 リスクと変曲点
第15章 共同創業者がすべて
第16章 残りあとわずか2週間
第17章 最終リハーサル
第18章 離陸準備完了
第19章 デモ・デー
第20章 最後の夕食会
第21章 ソフトウェアが世界を食う
- 本の長さ456ページ
- 言語日本語
- 出版社日経BP
- 発売日2013/4/25
- 寸法13.9 x 2.9 x 19.5 cm
- ISBN-104822249468
- ISBN-13978-4822249465
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商品の説明
著者について
著者紹介
ランダル・ストロス Randall Stross
サンノゼ州立大学ビジネススクール教授。スタンフォード大学にて歴史学で博士号取得。
ニューヨークタイムズ紙にコラム「デジタル・ドメイン」を連載中。1991年に発表した
Bulls in the China Shopはビジネスウィーク誌が選定する「ベスト・ビジネスブック10冊」
に選ばれている。著書は『eボーイズ―ベンチャーキャピタル成功物語』(日本経済新聞社)、
『プラネット・グーグル』(日本放送出版協会)など。
訳者紹介
滑川 海彦(なめかわ うみひこ)
千葉県生まれ。東京大学法学部卒業後、東京都庁勤務を経てIT分野の著述、翻訳業。
ITニュースブログ「TechCrunch Japan」翻訳チーム。著書に『ソーシャル・ウェブ入門
Google, mixi, ブログ・・・新しいWeb世界の歩き方』(技術評論社)など。訳書に
『フェイスブック若き天才の野望』『小さく賭けろ! 』(いずれも共訳、日経BP社)など。
高橋 信夫(たかはし のぶお)
東京都生まれ。学習院大学理学部修士課程修了。富士通等勤務を経て翻訳、著述業。
ITニュースブログ「TechCrunch Japan」翻訳チーム。訳書は『フェイスブック 若き天才の野望』
『小さく賭けろ! 』(共訳、日経BP社)、『Mad Science』(オライリー・ジャパン)など。
科学教材の開発も手がけオリジナル製品に『トンでも吸盤』がある。東京農業大学非常勤講師。
ランダル・ストロス Randall Stross
サンノゼ州立大学ビジネススクール教授。スタンフォード大学にて歴史学で博士号取得。
ニューヨークタイムズ紙にコラム「デジタル・ドメイン」を連載中。1991年に発表した
Bulls in the China Shopはビジネスウィーク誌が選定する「ベスト・ビジネスブック10冊」
に選ばれている。著書は『eボーイズ―ベンチャーキャピタル成功物語』(日本経済新聞社)、
『プラネット・グーグル』(日本放送出版協会)など。
訳者紹介
滑川 海彦(なめかわ うみひこ)
千葉県生まれ。東京大学法学部卒業後、東京都庁勤務を経てIT分野の著述、翻訳業。
ITニュースブログ「TechCrunch Japan」翻訳チーム。著書に『ソーシャル・ウェブ入門
Google, mixi, ブログ・・・新しいWeb世界の歩き方』(技術評論社)など。訳書に
『フェイスブック若き天才の野望』『小さく賭けろ! 』(いずれも共訳、日経BP社)など。
高橋 信夫(たかはし のぶお)
東京都生まれ。学習院大学理学部修士課程修了。富士通等勤務を経て翻訳、著述業。
ITニュースブログ「TechCrunch Japan」翻訳チーム。訳書は『フェイスブック 若き天才の野望』
『小さく賭けろ! 』(共訳、日経BP社)、『Mad Science』(オライリー・ジャパン)など。
科学教材の開発も手がけオリジナル製品に『トンでも吸盤』がある。東京農業大学非常勤講師。
登録情報
- 出版社 : 日経BP (2013/4/25)
- 発売日 : 2013/4/25
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 456ページ
- ISBN-10 : 4822249468
- ISBN-13 : 978-4822249465
- 寸法 : 13.9 x 2.9 x 19.5 cm
- Amazon 売れ筋ランキング: - 268,668位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 480位ビジネスとIT
- - 20,431位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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良い言葉との出会いが豊富
多くの自己問を貰いました。「ハッカーと画家」からの連読でした。テックスターズ参加者が身近にいたことが本書を手に取った理由です。人とプロダクトにフォーカスした至言が多く、とても刺激的でした。
フィードバックをお寄せいただきありがとうございます
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申し訳ありませんが、レビューを読み込めませんでした
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
- 2013年5月20日に日本でレビュー済みAmazonで購入
- 2022年3月5日に日本でレビュー済みAmazonで購入初期のスタートアップに投資するvcとそのスタートアップの話。起業したい方やvcの方におすすめの一冊。起業するのに何が必要、なぜ必要?、等細かく書かれており、大変勉強になる。
- 2015年12月5日に日本でレビュー済みAmazonで購入とても面白かったです!
ただひとつ、p27最終行の
「もしわれわれが6%しか取らないならスタートアップの価値を6.4%増加させるだけでスタートアップ側は元が取れてしなう。」
の意味がわかりませんでした。これはどういうことなんでしょうか?
6.4%増加させても、株式のシェアが戻るわけではなく元は取れないと思うんですが、このコメントはどのような意図なんでしょうか?
わかる方がいましたらコメント貰えると嬉しいです。
- 2016年3月28日に日本でレビュー済みAmazonで購入木下氏が絶賛されていたので購入しましたが、まあ、自分の投資スタイルとはあまり関係ないかな。
アメリカってすごい、若手の起業家スピリッツが炸裂! って感じで、米株に興味がある人にはいいかな。
- 2013年11月21日に日本でレビュー済みAmazonで購入人を育てるとはこのようなことでしょうネ
島国根性のわが国にも、遠い将来を見据えてこんな養成所を作る人はいないでしょうか。
お前がやったら---、といわれても資金が??
- 2018年8月17日に日本でレビュー済みAmazonで購入アメリカのスタートアップ養成機関Yコンビーネーターの本。ウーバーなどの大型スタートアップをいくつも輩出した世界的に有名な機関を紹介した本です。私の仕事場のプロジェクト管理でも同じような発想が可能ではないかと思い、取り入れています。
- 2022年5月21日に日本でレビュー済み多くの自己問を貰いました。「ハッカーと画家」からの連読でした。
テックスターズ参加者が身近にいたことが本書を手に取った理由です。
人とプロダクトにフォーカスした至言が多く、とても刺激的でした。
多くの自己問を貰いました。「ハッカーと画家」からの連読でした。
テックスターズ参加者が身近にいたことが本書を手に取った理由です。
人とプロダクトにフォーカスした至言が多く、とても刺激的でした。
このレビューの画像 - 2013年4月25日に日本でレビュー済みこの本は一言で言えば、今のシリコンバレーのスタートアップを等身大に捉えた、クロニクル風のドキュメンタリー。専門的な解説や講釈は抑えた、分かりやすいノン・フィクションです。私自身、実際にシリコンバレーで活躍するスタートアップと仕事する機会が多いのですが、その経験から見ても、著者が丹念に取材をして、ありのままの実像を綴っていることが伺える、優れたドキュメンタリーと言えます。
本編の前に、舞台となるシリコンバレー、GoogleやFacebookを生み出した「スタートアップ」、これを支える「アクセラレーター」と呼ばれる投資プログラムや、その一つ本書のタイトルでもある「Yコンビネーター (YC)」のポイントが簡潔に紹介されています。(「Yコンビネーター」という不思議な名前の由来も、この冒頭で記されています) この中で取材方法や背景、YCプログラム全体の流れが分かりやすく紹介されているおかげで、第一章から最終章までのストーリーの流れをつかめます。この業界に馴染みのない読者でも、すっとストーリーに入ることが出来る良い導入部です。
全体を通して専門的な講釈や技術解説を出来る限り抑えてあることが伺え、スタートアップやYC、ITのことを良く知らなくても、スムーズに読み進めることが出来る内容です。
目次の構成を見て分かるとおり各章では、起業間もないスタートアップの立ち上げ期がどの様なものか、成長と共に何が起きるのかを、実際のエピソードを通じて垣間見ることが出来ます。寝食を忘れて開発に没頭し、ダメ出しされ、土壇場でゼロからやり直し、もう間に合わないと焦る中、ついにクライマックス「デモ・デー」を迎える。導師の様な存在のYCのリーダー、ポール・グレアムのもとで、期待と不安を抱え、時に喜び時に挫折し、それでも夢に向かって走り続ける彼等の物語は、苦難と闘い仲間と共に旅をする、あたかも神話の中の英雄譚の様です。
技術論ではなく、開発者の行動・判断・成功・挫折を軸にテンポ良く、歯切れの良い翻訳で語られるドキュメンタリー。今のシリコンバレーと、スタートアップの実像を活き活きと描いた本書、スタートアップ事情を学ぶ本として、また純粋にノン・フィクションとしても楽しめるお薦めの一冊です。