Salad bowl(サラダボウル)とはアメリカのような多人種の国で、それぞれがコミュニティーを形成して、互いに溶け合わず、生活している状態をいう。
本書では、既に日本においてもサラダボウル化が起きているという。イスラム教徒たちをはじめインド人、日系ブラジル人等のコミュニティーに著者は分け入って、彼等の生活の実態、彼らが抱える悩み、日本人からの差別等の彼らの本音を引き出している。
彼等にとっての「外国人技能実習制度」の問題点を指摘し、“いつまでもあると思うな、外国人労働者”と警告している。いつの間にか、多くの外国人に依存している日本。著者による彼等の思いの見事なルポルタージュである。詳細はお読みください!
これは読んでおくべき本でしょう。
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サラダボウル化した日本 Welcome or Reject (光文社ペーパーバックス) 単行本(ソフトカバー) – 2007/9/22
若林 亜紀
(著)
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私はかつて厚生労働省の研究所で、外国人労働者についての本を翻訳出版しました。今、政府は、外国人労働者の受け入れや、留学生倍増の方針を次々と打ち出しています。少子高齢化を乗り切るためです。すでに日本にはさまざまな外国人労働者が入り込み、彼らなしには社会が成り立たなくなっています。そんな現場を歩いて書いた、"移民国家"ニッポンのあり方を考える入門書です。
- 本の長さ221ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2007/9/22
- ISBN-104334934196
- ISBN-13978-4334934194
登録情報
- 出版社 : 光文社 (2007/9/22)
- 発売日 : 2007/9/22
- 言語 : 日本語
- 単行本(ソフトカバー) : 221ページ
- ISBN-10 : 4334934196
- ISBN-13 : 978-4334934194
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- 2012年7月26日に日本でレビュー済み
- 2008年5月18日に日本でレビュー済みとなっている現実を伝える書。
20年近く前、この本でも取り上げられているトヨタ自動車の本拠地に在勤していたことがあったのだが、その当時から下請けでは日系人勤務は当たり前、銀行のATMでポルトガル語の案内を実施していた。
よって、小生にとっては部分的には既知のものもあったが、農業従事の外国人がいるというのは初耳だった。
かくて、徐々に我が国も好むと好まざるとに関わらず、草の根レベルでの国際化が進むのであろう。
- 2008年1月7日に日本でレビュー済み確かに、現在の日本は各地でサラダボウル化が起きている。その言葉の起源ともなったアメリカの様相とは少々異なるが、地方の人口が5万人程度の自治体でも様々な外国人がいたりする事態を散見するようになった。そのような状況を知るものからすると、この「サラダボウル化した日本」というタイトルは、悪くない。そして、10パターンの実例を取材していることも、評価に値する。しかし、最後の結論が一般論に終り、改善への指摘も筆者がこれまで行なってきた「天下り」関連のものが主となっているため、タイトルを見た時に持った期待値を超えられなかったという印象が残る。せっかく良い素材を集めたのに、料理が不十分でもったいないなぁ、と感じた次第である。ただ、初めて事情を知ろうという人の入門書としては良いと思う。雑誌や新聞の連載を続けて読むより、効率良いし。
- 2008年3月17日に日本でレビュー済み現在どこに行っても外国人の姿を見かける。私の住むマンションにも近年インド人がめっきり増えた。人口減少が止まらないこの国にとっては、これから“彼ら”と一緒に仲良くやっていくことは不可欠である。もちろん生まれたところも育った環境が違うのだから、いきなりは無理であろう。ただ、“彼ら”のことを知り、また“彼ら”が私たちのことを知ってくれれば、共存共栄は可能である。
この本は、そのことを考えさせる問題提議をしてくれている。“彼ら”がどのような目的で来日し、どのような状況で暮らしているのか、しっかりリポートしている。もちろんこれを読んですべてを知ることはできないが、我々が“彼ら”を知る格好の入門書だろう。筆者は労働問題の研究所の元研究員で労働問題が専門だそうだ。