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惡の華 (8) (講談社コミックス) コミック – 2013/6/7

4.5 5つ星のうち4.5 237個の評価

ボードレールを愛する少年、春日高男。ある日、彼は、放課後の教室に落ちていた、大好きな佐伯奈々子の体操着を、思わず盗ってしまう。それを、嫌われ者の少女・仲村佐和に見られていたことが発覚!! 盗んだことをバラされたくない春日に、彼女が求めた“契約”とは‥‥!?


常磐の部屋で、彼女の書いた小説のプロットノートを発見した春日。読みたい衝動に駆られ、ノートを手にするが、そこへ常磐の彼氏・晃司が現れ、春日は現実に引き戻される。晃司に誘われるがまま、常磐と共に彼らの溜まり場へと向かう春日。そこで二人の仲を疑う晃司に、常磐と昔好きだった子を重ねているんじゃないかと問われた春日は‥‥!?

商品の説明

著者について

★漫画家。2002年、講談社ちばてつや賞ヤング部門の優秀新人賞を受賞。翌年、別冊ヤングマガジン掲載の『スーパーフライ』にてデビュー。同年より同誌に『アバンギャルド夢子』を連載した後、ヤンマガ本誌にて『デビルエクスタシー』などを連載。2008年より漫画アクションに連載した『漂流ネットカフェ』は、テレビドラマ化された。翌2009年より別冊少年マガジンにて『惡の華』を開始し、大好評連載中。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2013/6/7)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2013/6/7
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • コミック ‏ : ‎ 188ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4063848728
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4063848724
  • 寸法 ‏ : ‎ 11.6 x 1.3 x 17.4 cm
  • カスタマーレビュー:
    4.5 5つ星のうち4.5 237個の評価

著者について

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押見 修造
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カスタマーレビュー

星5つ中4.5つ
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上位レビュー、対象国: 日本

  • 2013年6月9日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    個人的に佐伯さんに一番感情移入してしまいます。
    仲村や春日は元々ネジが飛んでるので普通の人なら痛々しいことでもあまりダメージがありません。
    佐伯さんは普通に理解が及ぶ範疇の人ゆえ、見てて痛々しさが半端ないです。
    人を責めたりする時の言葉がまんま自分にも刺さっているような姿とか。
    春日に依存してしまったこととか。
    メタですがこの作品での立ち位置からして今後も救われないであろうことも含め。
    春日は佐伯さんは自分じゃなくてもいいようなこと言ってたけど、
    佐伯さんはもう春日じゃないと救われない感じすらしています。
    誰の黒歴史を描いた作品かと問われると先ず佐伯さんだと思います。

    そんなことに気付けた8巻でした。
    55人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2014年3月16日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    主人公の周辺に新たな女性関係が現れ、
    さらに過去の女でもある佐伯が現れます。
    佐伯は新たな女に対して中村さんに似ていると
    主人公を挑発します。
    明らかに主人公に未練と執着がある様子です。
    今後の佐伯の立ち振舞いが楽しみです。
    2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2013年6月9日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    私は、中身が空っぽだった上に、(カバー裏の言葉を借りると)思春期に苛まされた口だ。

    個人的に、孤独とそれを重ね合わせる春日の姿が印象的な巻。
    是非、常磐の言葉とその次にくる春日の表情から彼の気持ちを想像してもらいたい。

    高校生らしく楽しむ人とは一線を引く春日が細かい描写で描かれている。
    7巻から見られるその表情は彼の壁を感じさせるばかりで、切なくなる。

    そこに遠慮なく踏み込んでくる存在、上かあら見下ろすその視線には、嫉妬からくる悪意しか感じない。
    それでも春日と常磐から感じたのは、その人達に対する優越感でもなく嫉妬でもなく「違う」という気持ちを強くさせる
    孤独。これに尽きた。

    高校生時代にありがちだった、周囲の目を気にするあまり表にだせない物・・・
    その孤独に感じる領域に手を差し伸べられると、人は掴まずにはいられないのだろう。
    表紙の春日の腕は差し伸べているのではなく、常磐という共感できる人に引っ張って欲しいという願望の現われだろうか。

    そこまで想像させといて119Pの、それまでとは全く異なるあの表情にはやられたなーという思わずには居られなかった。
    レストランで向かい合う2人、昔好きだった人を今好きな人に重ね合わせているという両者の共通点と、
    一方で「そうなるよ」と断言する彼女は自分と常磐を重ね合わせ、同じ末路を辿ると述べているように感じた。
    それでも彼女は前に進み満足している、しかし、春日には断言している。
    そして彼の気持ちを自分のことのように理解しながらも、前に進めず幸せになれない姿に失望とリアルを突きつける終盤のシーンもまた印象的。

    改めて読み返すと、ある人の言葉がズシンと来る。
    「仲村さんじゃないから」、孤独を埋めたはずが埋めただけになるのではないか?
    孤独を孤独として、意味のあるものにするための適切な手段は埋めることではない。
    そう言っているように聞こえる。
    10人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2013年6月27日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    ストーリーを追わず、気になったところだけ列挙していく。
    橋の上、春日はなぜ常磐に仲村の幻影を見たのか?共通点は空っぽというだけで、あらゆる干渉を受け付けなかった仲村。現実と上手に付き合いながらもどこかで壁を感じさせる常磐。この比較だけで2人を重ね合わせる春日には何が見えたのだろうか?
    本を読んでいると公言できなかった常磐。しかし彼女が主に読んでいるのは推理小説等のエンターテイメント系であり、ライトノベルという橋を渡ることで共感者を見つけることは容易いことであり、壁を作る必要も感じられない。
    その後の展開を後回しにして、春日と再会した佐伯について。中学編で報われなかった自分の想いを淡々と突きつける少女。都会生活に慣れ、恋人もでき、いまは普通に幸せと言える彼女は、もうこの物語での役目を終えてしまったように感じた。
    さて、常磐の書いたプロットを春日が読む場面では、ひたすら常磐が恥ずかしそうにしている。まるで全裸を見られているような、いやそれ以上の恥ずかしさだろう。だから春日がこのプロットに涙した時に、自分の全てを受け入れてくれたと常磐は感じたのだ。それは3年前、教室をメチャクチャにしている春日を見て恍惚していた仲村の姿にも重なる。
    そうか。精神的性行為か。

    今後の展開として、常磐の書く小説が現実の鏡になると予想する。春日がプロットを読んで「この主人公は僕だ」と言ったことを膨らますと、主人公=春日、幽霊=仲村、被害者=佐伯、という構造が当てはまりそうだが、次巻以降はこれの遥か上を飛び続けて欲しい。
    3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2013年9月17日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    ともかく、常盤さんがかわいい!!
    春日くんと逢って、今までずっと隠してきた本当の気持ちを理解してもらい、彼女自身、真実の自分をとりもどせた感情のひとつひとつが、細やかに、瑞々しく表現されている。
    正に桐生時代の仲村さんと出合った頃の青春時代バリバリ感が復活した感じだ。常盤さんも春日君もこの巻で自分を取り戻して行く様が、前巻から『クレッシェンド』の様に力強く表現されている。
    で、一気にクライマックスかぁと思ったら、なんと佐伯さんとの再会、押見先生は本当に急展開の好きな方だ。
    すごく大人っぽくなった彼女に、「彼女も仲村さんの代わり」と言われ、切れた春日君。客観的に見て、私もそう思わざるおえない。
    このやり取りを見て、佐伯さんは未だ春日君に未練があるように思えてならない。
    今後も桐生時代の面々がどう「悪の華」に絡んでくるのか目が離せない。次巻が待ち遠しい。
    3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2013年7月9日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    著者が「この漫画を、今、思春期に苛まれているすべての少年少女、かつて思春期に苛まれたすべてのかつての少年少女に捧げます。」と言っている以上、佐伯さんかわいい常磐さんかわいいという見方は本筋ではないのかもしれません。
    しかし、前かがみになってデコルテラインを大きく開いてブラチラして「あのコも 不幸にするの?」なんて満面の笑みで言われちゃ佐伯さんかわいいとしか思えません(本巻170頁参照)。
    しかも、このカットだけブラのフリルまでちゃんと書いていて、押見修造のさりげない仕事にまた佐伯さんかわいいと思わされるのです。
    常磐さんは常磐さんで春日と対極にいるようなリア充全快の風貌でありながら、彼氏でさえ家に入れず本が好きなことを隠しており、その隠された部分を春日と共有するという独占欲を刺激するかわいさがあります。
    本が好きな私がそんな常磐さんをかわいいと思わないわけがありません。
    今後もさらなるかわいさを紡ぎ出す押見修造に期待しています。
    4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2013年6月8日に日本でレビュー済み
    読んでいてそんな感じ。
    連載途中で最大のクライマックスを迎えてしまって、二部に移って新キャラも出したけど一部の疾走するような高揚感はない。

    いちばん魅力的なキャラがいなくなってしまうとどうしてもこうなります。主人公が新ヒロインの小説読んで泣くシーンとか、一部を読んでいたら恥ずかしいくらいの白々しさでした。

    このままぬるいモラトリアムに走らず、仲村のような狂気を期待します
    12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2013年9月3日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    ここで登場するとは思いもしなかった。
    こてからどうなっていくのか楽しみでならなよ!!