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「三面楚歌」にようやく気づいた韓国 単行本 – 2015/3/5


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中国に従いながら、米国との関係も維持を…「二股外交」の策を弄し続けてきた韓国。
しかし気づけば、日本、北朝鮮、そして米国にもそっぽを向かれる「三面楚歌」に。
いよいよ中国の手のひらで踊るしかない状況に、「従中」か「米陣営に戻る」か「中立化」か
国論は分裂、焦燥感と閉塞感が社会を覆う。
揺れる韓国が招く北東アジアの流動化、新たな勢力図と日本の取るべき針路を、読み切る。
日経ビジネスオンラインのPVナンバーワンコラム『早読み 深読み 朝鮮半島』発のシリーズ第5弾。
オンライン未掲載のオリジナル年表なども収録。
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商品の説明

著者について

鈴置 高史(すずおき・たかぶみ)
日本経済新聞社編集委員
1954年、愛知県生まれ。早稲田大学政経学部卒。77年、日本経済新聞社に入社、産業部に配属。
大阪経済部、東大阪分室を経てソウル特派員(87~92年)、香港特派員(99~03年と06~08年)。
04年から05年まで経済解説部長。95~96年にハーバード大学日米関係プログラム研究員、
06年にイースト・ウエスト・センター(ハワイ)ジェファーソン・プログラム・フェロー。
02年度ボーン・上田記念国際記者賞を受賞。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 日経BP (2015/3/5)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2015/3/5
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 256ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4822279081
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4822279080
  • 寸法 ‏ : ‎ 13 x 1.8 x 19 cm

著者について

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鈴置 高史
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上位レビュー、対象国: 日本

  • 2015年3月9日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    中国にすり寄る韓国に米国は怒り心頭に発し、米韓同盟が揺らぎ出した。主要敵が米韓で完全に異なるため、米韓同盟の矛盾が膨らんでいる。「米国側に戻ろう」という識者もいるが、経済的にも軍事的にも中国を頼りとしている韓国は中国から離れられない。米中双方から「どっちに着くのか」と迫られ、韓国の親米派と親中派とで国論分裂が起きている。この状況は、約120年前、宗主国清、台頭する日本、極東で軍事力を強化するロシアのうち、どの強国に保護してもらうかで国内対立が起き、外交が迷走した朝鮮朝と二重写しだという。

    盧武鉉政権時、反米政策により、米国では「同盟打ち切り」までささやかれたようだが、在韓米軍基地は中国を牽制するための利用価値があるため、思い止まったという。が、最近、米国は経済力の低下により、韓国防衛の責任を果たせなくなりつつあり、在韓米軍は縮小の一途にある。
    また、米国が歓迎する日本の集団的自衛権行使容認を批判したり、「米国に守ってもらいながら対中政策で全く協力しない。そのくせ自分は中国に傾いていないと言い張る」韓国に、米国はうんざりしているのである。

    産経新聞の前ソウル支局長を起訴し、出国禁止処分にした韓国は、「言論弾圧国家」であることを世界中に露呈してしまった。
    韓国人は「不愉快な奴なら、別件で起訴して当然」と考えるという。著者の鈴置氏は、韓国は法治国家ではなく、情緒で動く国家だと述べている。
    韓国の裁判は今でも「情理」が基本であり、韓国人は日本も儒教国家であり、当然「情理」が通じるはずだと思い込んでいる。だから、韓国人の眼には、慰安婦などで自分たちの「情理」に応じない日本は「とんでもない国」に映るのである。
    そうした韓国の異質性は少しずつだが、世界で認識され始めている。これまで韓国は「第2の日本」と見られてきた。が、外交的に米国から離れ、独裁国家の中国に従い、平気で言論弾圧し、法治には関心を持たない韓国に、西欧的な国家を目指していないようだ、といったことを米国は気付き始めた。

    中国と韓国は同じ儒教国家であり、距離的にも心理的にも歴史的にも近く、今後、韓国は「離米従中」に突き進むと思われる。財政難で世界から兵を引いていかざるを得ない米国はむしろ「チャンス」ととらえているかもしれない。
    最後に、「10年後の朝鮮半島」の予測があり、3つのシナリオが書かれてある。
    133人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2015年3月29日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    こういった内容の書籍を購読しての感想。
    韓国との協調はあり得ない。

    明治維新後、ロシアの南下政策に対しての緩衝地帯だった朝鮮半島。
    第2次大戦後も反共の砦として米国は自国陣営に引き入れる価値を見いだした。

    今の時代、ロシアや共産主義の緩衝地帯としての価値は無いのでは。
    中国とのそれとしても、存在意義は無い。
    南西諸島は中国と直に接しているわけだから。

    今後。
    韓国(朝鮮半島)は中国の一部と見なし、対中対策を日本は練る必要がある。
    韓国との友好は成り立たないとの前提で、中国にどうやって対処していくかを今後考察した意見に期待したい。
    79人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2015年5月11日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    センセーショナリズムと違い、普通に冷静に分析している所が好ましい。
    今の韓国は内政も外交もガタガタ、それに気がついている韓国人も
    居るが、概ね引き続き反日を体現し、気がつくと三面楚歌から四面楚歌
    となっている事実。現在進行形での解説がタイムリーだと思う。
    13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2015年3月16日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    当該シリーズは全て読んでおります。朝鮮半島をめぐる勢力争いが激化している様子がよく分かります。最近は韓国に関する本といえば、失礼ですが悪口ばかりの嫌韓本のオンパレード。そういった本とは明らかに一線を画しております。客観的に半島情勢が描かれており、その上で「日本は何をすべきか」を考えさせられる本です。大陸勢力の影響をまともに受ける韓国には、韓国の事情があるのだ。ということがよく分かる本です。
    81人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2015年5月5日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    どちらかと言えば左翼系の日経が韓国を批判していることに興味を持った。如何に韓国が国際政治に揺れ動いているかを記述している。日経の韓国批判が的確で的を得ているか思い知るであろう。どれほど韓国の実態を把握しているか読んで確かめてほしい。
    16人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2015年5月16日に日本でレビュー済み
    シリーズ第5弾である。
    米韓は同盟国であるが、韓国の仮想敵は北朝鮮であって中国ではない。韓国が日本の集団的自衛権に反対したことで米国の堪忍袋の緒が切れた。
    このあたりまでは前著と重複している。

    今回は、終末高高度防衛ミサイル(THAAD)の韓国配備を巡っての米中の綱引きを解説している。
    中国は「配備に応じれば核攻撃の目標にするぞ(経済制裁とかも)」と脅し、米国は「配備させないなら作戦統制権を返還し、在韓米軍は撤退する。北朝鮮とは韓国だけで戦えば」と脅す。綱引きといっても恫喝合戦の様相で、韓国の二股外交は行き詰りつつあるようだ。

    本著で新しい論点は「徳治国家と法治国家」だろう。
    中国や韓国は儒教国家であり、儒家は「徳治」で人民を教化する思想であり、教化できないどうしようもない相手には法律で対処する。したがって法律の恣意的な適用に違和感はないというのである。
    確かに産経新聞支局長の事件では(引用した記事はしょーもない不倫スキャンダルではあった)、オリジナルの韓国紙はお咎めなしで、同支局長だけ名誉棄損というのは不可思議だったが、こういう発想なら分かるような気がする。支局長はどうしようもない相手だと判断されたらしい。

    ところで中国では、法治主義は秦時代の法家で失敗済みとの認識らしい。世界史で習った焚書坑儒を考えれば、法家と儒教との相性が悪いのは間違いなかろうと思う。

    もうひとつ新しいネタは韓国では法律解釈の基準が「情理(国民感情をなるほどと納得させる)」とのことで、裁判の判決文にも記載されるという。
    時々、明らかに条約に反する判決が出されたりするのもそういうことだったのかと思った。
    ただ、法律上の問題が生じた時に、日本では何年も専門家が検討して、忘れた頃にやっと各論併記の報告書が出されたりするが、韓国ではあっという間に解決していることがあり、「なぜ?」と思っていたが、これは「情理」のメリットなのかなあ。
    12人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2015年3月13日に日本でレビュー済み
    韓国の事を想像以上に痛烈批判していておもしろい。
    韓国がこの先どうなるかという予想もある。

    裏づけデータもあり、説得力は十分。彼らはこれを読んで顔を真っ赤にすることだろう。

    ただの嫌韓本ではない。

    タイトルセンスもあり過ぎ。
    79人のお客様がこれが役に立ったと考えています
    レポート
  • 2015年5月23日に日本でレビュー済み
    この本が出版された後に韓国のAIIB参加が決まっていますので、ちょっと情報が古いという感じがしてしまうのは仕方が無い(その点で▲★)のですが、朴槿恵大統領の政治手法や韓国外交の本質(新羅の時代から続く伝統)が良く理解出来ます。日米同盟と米韓同盟は仮想敵国が異なる、ということに、もっと多くの日本人が気づくべきだと思いました。

    ちなみに韓国では、韓国へのTHAAD配備を米中ロ三国の協議によって決めて欲しい、と考える人が増えているそうです。
    13人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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