ペトリ・リンドロス(vo,g) マーカス・トイヴォネン(g) サミ・ヒンカ(b) メイユ・ユンホ(key) ヤンネ・パーヴィアイネン(dr)
フィンランド出身フォーク/ヴァイキングメタル・バンドによる、2007年3rd。ヴォーカルのヤリ・マーエンパーがWintersunに専念するため脱退。新たにNotherからペトリ・リンドロスを迎えている。
これほど熱く、クサく、心を奮い立たせる音楽には久しくお目にかかっていなかった。過去3作の中ではだんとつの出来である。素晴らしいを通り越して凄まじい、この疾走感と劇的なメロディの乱舞。
特に#2〜#5の流れが神がかっている。正統派メロデスの#2。伸びやかなハイトーンシャウトが強烈な印象を残し、ライヴでの大合唱が凄いことになりそうな、中間部の「オーオーオーオオオー」の漢コーラスも勇ましすぎる#3。マンドリンやアコーディオンも交えて疾走する民謡調の#4。全ての要素が、心をわし掴みにして離さない。
戦意を鼓舞する民謡調メロディ。漢たちのコーラスが熱いミドルテンポ曲。北の森の夕暮れを思わせる哀愁溢れるバラード曲。そして総てが詰まった、本編ラストを飾る10分を超えるタイトル曲。雄々しく、勇壮に、ヒロイックに、劇的に展開する熱い漢メタル。
ボーナストラックには、Uraiah heepの "Lady in black" を収録。劇的なアルバム本編の余韻を残しつつ、クールダウンさせてくれる。