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熊とワルツを - リスクを愉しむプロジェクト管理 単行本 – 2003/12/23
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- ISBN-104822281868
- ISBN-13978-4822281861
- 出版社日経BP
- 発売日2003/12/23
- 言語日本語
- 本の長さ238ページ
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商品の説明
商品説明
デマルコは、リスク管理を「リスク管理は大人のプロジェクト管理だ」(第2章)の一言で定義している。子どもは都合の悪いことを知らなくてもよいが、起こりうる悪い事態を認識し、それに備えるのが大人である。それこそまさにリスク管理であるということだ、と。プロジェクトにとって望ましくないリスクを半ば無意識に葬ってしまうことや、「間違えるのはかまわないが、不確かなのはだめだ。」(第6章)とする旧来的な企業文化は厳然として存在するが、デマルコは、「バラ色のシナリオだけを考え、それをプロジェクトの計画に織り込むのは、子どもっぽいとしか言いようがない。」(第2章)と言い切る。
とはいうものの、やはりリスク管理は難問だ。なぜなら、わからないものを数量化しなければならないからだ。本書では、数学的だが難解ではないグラフを用いて不確定性を具体的な数値に置き換えることで、不確定要素を有限なものとし、コストを最小限にすることを試みる。そして、最終的にはどこまでリスクをとれば価値に見合うのかの論理的な解説がなされる。リスクの正体と予測及び対処方法に関してひとつの指針が打ち出されたという点で、少なくともプロジェクトマネージャの地位にある人は目を通すべき1冊だ。しかし、本当に本書の内容を理解する必要があるのは、プロジェクトマネージャーのさらに上に立つ管理者や経営者かもしれない。(大脇太一)
メディア掲載レビューほか
「リスクのないプロジェクトには手を付けるな」。著者は冒頭でこう断言する。リスクが大きければ,そのぶんチャンスも大きい。リスクという熊とのダンスを楽しみながらソフトウェア開発を進めるべし,というのがタイトルに込められたメッセージである。本書ではまず,リスク管理が難しい理由を分析する。どれも痛快なほど的を射ており,ソフトウェア開発者でなくても身につまされる。その後,解決策が紹介される。説明に豊富な図や具体的な事例が使われているため,すんなりと理解できる。
(日経バイト 2004/04/01 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
-- 日経BP企画
内容(「MARC」データベースより)
登録情報
- 出版社 : 日経BP (2003/12/23)
- 発売日 : 2003/12/23
- 言語 : 日本語
- 単行本 : 238ページ
- ISBN-10 : 4822281868
- ISBN-13 : 978-4822281861
- Amazon 売れ筋ランキング: - 136,150位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 112位システム管理・監査
- - 3,404位電気・通信 (本)
- - 11,568位投資・金融・会社経営 (本)
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
お客様のご意見
お客様はこのリスク管理の方法論について高く評価しています。プロジェクトのリスクを恐れるものではなく、楽しむものであることが分かりやすく解説されており、初心者にも入門書として適していると感じています。また、読みやすさや内容のわかりやすさも好評です。 一方で、実践で応用すると少し難解な点があるようです。
お客様の投稿に基づきAIで生成されたものです。カスタマーレビューは、お客様自身による感想や意見であり、Amazon.co.jpの見解を示すものではありません。
お客様はこのリスク管理の方法論を高く評価しています。プロジェクトのリスクを恐れるものではなく、楽しむものであることがよく分かる名著だと感じています。また、テクニックの紹介が標準的な内容で、リスクを愉しむ勇気を与えてくれると好評です。
"リスク管理の教科書であり、入門者の初学用としても、経験者の振り返りようとしても役だつ。 教科書といっても堅苦しい内容でなく、事例やユーモアに富んでいるため、幅広くプロジェクト管理に携わる人にお勧めする。..." もっと読む
"共存共栄モデル、インクリメンタル開発手法、リスク管理をオープンにするという考え方等、非常に良い勉強になりました。 大問題プロジェクトの経験を経て、特に心に刺さった箇所は下記の通り。 ・この業界には、「やればできる」思考が蔓延している。..." もっと読む
"本書は、リスク管理の目的、方法、数量化や影響測定など、実践的なリスク管理を適用するための内容を紹介する。 例えば、以下のような内容。 ■リスクの定義とリスク管理: リスクは将来起こり得る出来事で、望まない結果を生むもの。あるいは、望まない結果そのもの。..." もっと読む
"タイトル通り、プロジェクトのリスクは恐れるものではなく、楽しむものであることがよく分かる名著である。" もっと読む
お客様は本書の読みやすさを高く評価しています。多くの人が読んでおいた方が良い本だと感じており、何度読んでも良いと好評です。リスク管理の入門書として良いと評価されています。一方で、以前読んだデマルコの2冊の本の内容が納得できるものだったため、期待を寄せすぎたという指摘もあります。
"...リスク管理を行おうとしないPMを説得したいが、十分に武装できた気がしない。 リスク管理の入門書としては良い。 riskology? 無料なのはありがたいが、どうにもこのツールを効果的に使いこなせる自信が無い。" もっと読む
"...→プロマネの難しい言葉や、細かい数字は出てきません 事例も散りばめられているので、読みやすいです! →リスクを理解するなら、これ1冊で十分!" もっと読む
"デマルコさんの本はやはり読みやすいです。 プロジェクトのリスク管理について書かれた本です。 全体の構成は下記のような問いに答える形になっています。 第1部 なぜリスク管理をするのか。..." もっと読む
"...また、具体的な事例も上げていて、わかりやすい。 ただし、以前読んだデマルコの2冊の本は、とても読みやすく、また、内容も納得が行くものだったため、本書にも期待を寄せすぎたこともあり、少し物足りなさを感じた。つまり、真面目にリスク管理について書かれているところが大半なのである。..." もっと読む
お客様はこのリスク管理の教科書について、内容がシンプルだと評価しています。具体的な事例も掲載されており、入門者の初学用としても役に立つと感じています。また、実践で応用すると少し難解な部分もあるようです。
"リスク管理の教科書であり、入門者の初学用としても、経験者の振り返りようとしても役だつ。 教科書といっても堅苦しい内容でなく、事例やユーモアに富んでいるため、幅広くプロジェクト管理に携わる人にお勧めする。..." もっと読む
"...その点、本書は、そのあたりにかなりのページを割いている。また、具体的な事例も上げていて、わかりやすい。 ただし、以前読んだデマルコの2冊の本は、とても読みやすく、また、内容も納得が行くものだったため、本書にも期待を寄せすぎたこともあり、少し物足りなさを感じた。..." もっと読む
"内容はシンプルなのですが、実践で応用、となると少し難解なこの本、、。 実務上追い詰められていたため、、珍しくノートを取りつつ読みました。 自分が今まで読んだIT系書籍の中、内容の重さとしては、マコネルのソフトウエア開発プロフェッショナル 以来の良書です。......" もっと読む
上位レビュー、対象国: 日本
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- 2016年3月5日に日本でレビュー済みAmazonで購入リスクは将来起こって欲しくない出来事ですが、リスクの傍らにはチャンスもあり、個人・組織にとって成長が必要と考えるなら、積極的にリスクに立ち向かっていくことが必要です。
こうしてリスクに立ち向かっていくときに、意味のある活動にできるよう、リスク管理をどうやるかの方法論を説明した本です。
内容は下記のようになっています。
1.リスク管理の必要性、重要性
2.リスク管理の実行の難しさ
3.リスク管理の方法
4.リスク管理の定量評価
私はソフトウェア開発者ですが、状況が不確定な要素を抱えたまま計画を作っていかないといけないシーンはシバシバあります。
こうした不確定な部分を不確定なりにざっくり計画する、というやり方で進めていました。
本書では、リスク管理は、達成可能な目標とスケジュールを何通りか提示し、そのスケジュールで進む確率を合わせて提示します。
このように、スケジュールの成立性の確率を示すというのは個人的にはアリだと思いました。
結局、スケジュールの成立性の確率を上げるために、リスクの対策を実行する訳ですが、それは即ち、コアなリスク・問題に対して、有効な資源を適切に振り分けるための入力になるので、マネジメントの一部だと解釈しました。
リスクを軽減するための代表的な方法として、インクリメンタル開発を推奨されていました。このときに
① 詳細設計図(呼び出し構造図) : 機能の要求、範囲を示すもの
② 作業分解図(DFD) : 一流しするのに必要な作業群
③ 受入検査表 : ソフトバージョンと検査結果の表
といったものをセットして扱うというのがしっくり来ました。(そのままパクるというよりは、イメージができた)
インクリメンタル開発なので、①を複数の範囲に分割して、分割した単位で段階的にリリースします。ここで、機能の優先度をつけ、その要求を満たすためのプロセスを②でカスタマイズするという筋書き。
価値をいかにして顧客に届けるかという意味で、アジャイル本に書いてある内容と似ていると感じました。
- 2016年5月31日に日本でレビュー済みAmazonで購入新規プロジェクトに参画するにあたり、今度こそリスク管理を適切に行いたいと考え読み直した。
リスク管理を行う意義がわかりやすく解説されており、何度読んでも良い。
本質は変わらないのだ。
だが、実戦投入するには論理が不十分と感ずる。
リスク管理を行おうとしないPMを説得したいが、十分に武装できた気がしない。
リスク管理の入門書としては良い。
riskology?
無料なのはありがたいが、どうにもこのツールを効果的に使いこなせる自信が無い。
- 2014年4月26日に日本でレビュー済みAmazonで購入リスク管理の教科書であり、入門者の初学用としても、経験者の振り返りようとしても役だつ。
教科書といっても堅苦しい内容でなく、事例やユーモアに富んでいるため、幅広くプロジェクト管理に携わる人にお勧めする。
私がとくに感銘を受けたのは、以下のような主張である。
・リスクのないプロジェクトに手を出すのは負け組。得るものはない。
・リスク管理によって問題が消えてなくなるわけではない。問題がなんの前触れもなくやって来ることが無くなるだけだ。
・プロジェクトのリスク発見が個人的な心配という形でしか行われないのは、コミュニケーションの断絶を意味する。情報を伝達を阻害する要因が、隠れているのだ。
- 2014年10月25日に日本でレビュー済みAmazonで購入翻訳がちぐはぐなのが気になりました。内容自体は示唆に富むものでしたが、、、
- 2018年1月23日に日本でレビュー済みAmazonで購入共存共栄モデル、インクリメンタル開発手法、リスク管理をオープンにするという考え方等、非常に良い勉強になりました。
大問題プロジェクトの経験を経て、特に心に刺さった箇所は下記の通り。
・この業界には、「やればできる」思考が蔓延している。そのせいで、「できない」ことを示すような分析は叩かれる。明確なリスク管理の基盤がない状態でリスクを発表すると(特にそれが上層部が示した楽観的希望に水をさすリスクだと)、発表した人が困った立場に立たされる。
・ソフトウエア・プロジェクト・マネジャーのほとんどは、やらなければならない作業についてはほぼ正確に予想できるが、やらなければならないかもしれない作業は正しく予想できない。
・すべての機能の優先順位を決めることは、プロジェクトに蔓延する二つの病癖を治すことにつながる。ひとつは、製品のすべての部分が等しく重要だと考えることである。多くのプロジェクトでこのような幻想が守られているのは、協力するかわりにと好き勝手なお飾りの機能を追加させようとするクライアントに、誰も敵対する必要がなくなるからだ。同じ幻想は、「詰め込み」という第二の病癖も助長している。これは、プロジェクトの負担を増やして失敗させるために機能を追加することだ。
・完成が遅れるプロジェクトのほとんどは、あまりにも始めるのが遅すぎたプロジェクトである。そして、プロジェクトを始めるのが遅すぎるのは、管理階層のトップにビジョンと勇気がない証拠である。なぜもっと早く終わらないのだとプレッシャーをかけられたら、プロジェクトを始めるのが遅かったためだと言い返す必要がある。
・プロジェクトのコストが厳密に制限され、効果があいまいにしか決められていないと、コストについては開発要員が責任を負わされ、効果の実現については誰も責められない。そのため、プロジェクトはコスト目標を達成するため、手当たり次第に機能を削減するようになる。
- 2020年4月5日に日本でレビュー済みAmazonで購入本書は、リスク管理の目的、方法、数量化や影響測定など、実践的なリスク管理を適用するための内容を紹介する。
例えば、以下のような内容。
■リスクの定義とリスク管理: リスクは将来起こり得る出来事で、望まない結果を生むもの。あるいは、望まない結果そのもの。
言い換えれば、リスクとはまだ起きていない問題であり、問題とはすでに実現したリスク。
リスク管理とは、原因となるリスクを管理すること。そして、問題が発生する前の、抽象的な概念の段階で対策を考えるプロセスのことをいう。
リスク管理の反対を「危機管理」といい、問題が発生した後に対策を考える。
■リスクと移行指標: リスクの1つ1つに何らかの移行指標がある。
すなわち、何によってリスクを実現したかとみなすきっかけであり、すぐに気づくよう監視する必要がある。
■リスク管理の各要素: ①リスク発見…リスクに関するブレスト、対象とするリスクの選別、リスク発見のための継続的プロセス導入。
②エクスポージャー分析…それぞれのリスクが実現する確率とその影響の数量化。
③危機対応計画…リスク実現後の対応策定。
④軽減…計画した危機対応が適切にできるようにする事前準備。
⑤継続的な移行監視…管理するリスクを追跡し、実現有無を監視。
■リスク管理すべき理由: 積極的にリスクをとれるようにする。不意打ちを防ぐ。
成功するプロジェクトを作る。不確定要素を限らせる。保険を掛ける。責任転嫁を防ぐ。
一部が失敗したプロジェクトを救える。人材の成長機会を高める。注意すべきことに注意できる。
■管理しなくていいリスク: ①実現確率が極めて小さい、②実現したら今の仕事など大したことではなくなる、③影響が極めて小さく軽減する必要がない、④他人のリスク
■リスク図: 「完成する可能性がゼロでなくなる最初の日」をNパーセント日とし、そこから完成する確率が100%になるまでの点をプロットした不確定図のこと。
■5つのコアリスク: ①スケジュールの欠陥、②要求の増大、③人員の離脱、④仕様の崩壊、⑤生産性の低迷
■リスク軽減のインクリメンタル手法: クライアントに提供する価値と、リスクに関する過程条件の確認に基づいて、初期のバージョンに入れ込む機能の優先順位を決定する。
WBS上の予定作業とバージョンnまでに完了する作業から現在稼得価値(EVR)を算出することで、今何パーセントの作業が完了しているかを表す。
■リスクの数量化: コストだけでなく効果も数量化の必要がある。数量化されない場合にはまったく効果がないものと考えた方がいい。
■リスク管理手順: ①リスク発見プロセスを使って、プロジェクトのリスクをまとめる。
②コアリスクが全て含まれていることを確認する。
③リスクごとに名前、番号、移行指標、影響、実現確率、エクスポージャー、危機対応措置、事前軽減措置をフォーマットに従い記入する。
④ショーストッパーを仮定し、上層部に引き渡す。
⑤Nパーセント日を見積もる。
⑥リスクモデルを使ってリスク図を作成する。
⑦リスク図を使って約束を発注者に伝える。
⑧WBSを作成する。
⑨製品上で入出力する全てのデータフローについて承認を得る。
⑩設計を完全に分割する。
⑪WBSと分割した設計をもとに作業を全体に対する比率で表す。
⑫価値をコストと同じ精度で評価する。
⑬要求を基本要素まで分解し、優先順位をつける。
⑭インクリメンタル開発計画を策定する。
⑮最終製品全体の受入仕様を作成し、バージョンごとの受入検査に分割する。
⑯EVRと各バージョンの納品予定をグラフにする。
⑰リスクを監視し、リスク実現したら危機対応計画を実行する。
⑱プロジェクト中は、リスク発見プロセスを継続する。
プロジェクト管理の学習の一貫として読了。
リスク管理についてこれだけ具体的に語っている本は他にあまり見つからなかったため、PMBOKについて流し読みしてピンと来なかった部分が、よりわかるようになった。
ただ後半の具体的な手法を実践していないため、まだ頭に入り切っていない。重要な内容が多いため再読したい。
- 2007年4月8日に日本でレビュー済みAmazonで購入→もし、新任プロマネに3冊の本を薦めるなら、必ずエントリーする本
私自身、数人のプロマネから読むことを薦められていましが
今回始めて読みましたが、確かにスゴイ!
→「熊」という「リスク」に 喰われるのではなく
「ワルツ」という「ゆったりと向きあいながら」、一緒に愉しむという本
→プロマネの難しい言葉や、細かい数字は出てきません
事例も散りばめられているので、読みやすいです!
→リスクを理解するなら、これ1冊で十分!
- 2018年9月18日に日本でレビュー済みAmazonで購入社員が欲しいとのことだったので購入しましたが、すぐに辞めていきました。
会社用に買ったのに持って帰られました。
感想もなかったので、よくなかったのかもしれません。