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聴衆をつくる: 音楽批評の解体文法 単行本 – 2006/7/1


登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 青土社 (2006/7/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2006/7/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 単行本 ‏ : ‎ 226ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4791762835
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4791762835

著者について

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増田 聡
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北九州市出身

1994年 大阪大学文学部卒業

2000年 大阪大学大学院文学研究科修了。博士(文学)

現在、大阪市立大学大学院文学研究科准教授

専攻:音楽学、メディア論

主要著書:増田聡・谷口文和『音楽未来形—デジタル時代の音楽文化のゆくえ』(洋泉社、2005年)

     増田聡『その音楽の〈作者〉とは誰か—リミックス・産業・著作権』(みすず書房、2005年)

     増田聡『聴衆をつくる—音楽批評の解体文法』(青土社、2006年)

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上位レビュー、対象国: 日本

  • 2015年5月5日に日本でレビュー済み
    Amazonで購入
    「聴衆」というタイトルの奥に、著者はその世界の広がりや奥行きの多彩さをベースに、その入口の切り口をさりげなく両面から例示してくれる。クラシック音楽のニコラス・クックの「痕跡」をめぐる作り手と聴き手の相互アプローチや、アドルノの危機感とケージの多様性、ロック音楽の音楽分析の両面性など、どの章の内容も、いわば右手の行いを左手に知らしめる、古典理論とポスト1995年情報の比較継続を可能とした、稀有の解体文法書。「解体」とはいえ、その本来の聴衆たちの活動を、著者は疎外しない。むしろ、それを邪魔しないように、かつあいまいにしないように、文を進める。音楽文法のルポルタージュというべきか、この著者の立ち位置をvox populi ,vox dei のように明確に知らしめた、読み物にも教科書にもなる一冊。この本で著者は、今の音楽世界の何かを書きとめ、それらを前に進めることに、見事に成功している。
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