0勝三敗というのは過激な題ですが、幸運がなければこの結果が順当なところではないでしょうか。今のチーム構成と監督の下での戦術では、何の「驚き」を引き起こすこともなく、よくて一引き分けといったところでしょうか。このような状況では、他国ではとっくに起きているはずであろうメディアによる批判キャンペーンもここ日本ではまったく起きていません。やっと現れたのが、こういうマニア向けでの雑誌でのその種の動きです。中身はいろいろな角度から、この0勝三敗の必然を分析したものです。その分析自体は必ずしも目新しいものであはありません。「決定力不足」でもゴールは奪える (双葉新書)もっとも岡田監督就任の背後に存在した川淵氏との奇妙な関係は、メディアが一切書かないために私には初耳でしたが。むしろ監督解任要求というという「具体的な行為」を通して現状のJFA首脳部に突きつけた決断と態度表明こそ注目すべきなのです。徹底討論「監督解任しかない」が面白い。「僕らみたいな職業は吹っ飛ぶ可能性がある」という切実(!)な危機感の下で、討論参加者が徹底的に0勝三敗の必然と監督交代の必要性を指摘していきます。「東大を目指しているのに、教えている方が並み」というのはいい得て妙です。そうベスト4は田舎の高校から東大合格を狙うようなものなのです。東大クラスの監督が必要なのです。このような監督を選ぶはめに至ってしまった協会とその首脳陣も厳しく断罪されていることは言うまでもありません。サッカー人気の低落も、そのエンターテインメント性と最低限のプロフェッショナルなメディア対応すらできない岡田監督にまで結び付けられてしまいます。終章の「解任要求」は象徴的なものです。おそらくワールドカップ終了後には全メディア挙げての無責任な批判キャンペーンがおきるでしょう。ただ「失われた時間は戻らない」のです。そして私のようなオールドファンは、あの70年代から80年代という悪夢の無関心の時代への回帰を覚悟しなければいけないのかもしれません。
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0勝3敗 (タツミムック Football Time vol. 1) 大型本 – 2010/1/7
- 本の長さ111ページ
- 言語日本語
- 出版社辰巳出版
- 発売日2010/1/7
- ISBN-104777807460
- ISBN-13978-4777807468
登録情報
- 出版社 : 辰巳出版 (2010/1/7)
- 発売日 : 2010/1/7
- 言語 : 日本語
- 大型本 : 111ページ
- ISBN-10 : 4777807460
- ISBN-13 : 978-4777807468
- Amazon 売れ筋ランキング: - 2,266,115位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
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- 2010年1月14日に日本でレビュー済みAmazonで購入きっと岡ちゃんも、この本には何も言い返せないだろう。
本当のこと、がここには書かれているから。
ワールドカップ前のこういう本って、今までは、期待を持たせようとするのしかなかった。だけど多くの人は、様々な視点でサッカーを見れる人は、もうそれでは満足できないし、なによりその手にはのらない。なぜなら日本代表が強いなんて全然思えないから。
叩く、という論調の本は、成長したいならば必要だ。もしサッカー協会や岡田監督がこの本を不快に思ったなら、結果を出してほしい。
こういう本はどんどん出すべき。メディアはスポーツをちやほやするだけじゃ存在価値が無い。
日本代表が好きな人こそ、この本を勇気を持って最後まで読んでほしい。こういうのから逃げ出すことしかしなくなったら、日本サッカーもメディアもサポーターも、おしまいだ。
- 2010年6月25日に日本でレビュー済み本を売るならブックオフ!!
と、煽るつもりはないのですが、
サッカー好きの自分からしたら、
この本の内容は並のことばかりでした。
なぜなら、6月アタマにこの本を読んだ際、
「ふーん」としか反応しなかったからです。
そもそも既に0点を取った少年(その時までの日本代表)が
今さら「あなたは落第生ですよ」みたいな本を、
有難がるハズは無いです。
もちろん、
経験者や専門家の視点から、
日本の弱点や補強すべき所を洗い出すのは、
悪い事では無いとは思う。
プレスの甘さや、試合の時間配分など、
なるほど!と思う部分もあったりする。
しかし、この本の、
「だから負けるよ!」
という負のベクトルが不健康過ぎて嫌になる。
FIFAランクも当てにならない現代サッカーで、
過去の結果論や数値だけを並べ、説得力を持たせた所で、
誰が納得するのだろうか。
そう考えると、
むしろタイトルが「3勝0敗」の方が、
「え?ホントに?」と読みたくなったはず。
そこまで内容は悪く無いのに、
「采配」がまるでダメだ。
あなた達が弾き出した不可能は、
家族を背負った日本代表の父親、岡ちゃんが可能にしました。
蒼きブルーの侍魂を舐めてはいけない。
この本がブックオフに積み上がっている光景こそ、
冷笑参拝!!
- 2010年6月26日に日本でレビュー済みとは思ったけど始まる前は僕も同じような予想でした
批判ばっかししてても良くはならないことを学べました
反面教師でしたね
日本代表はいい意味で予想を裏切ってくれて良かったです
がんばれ日本!
- 2010年6月26日に日本でレビュー済み繰り返されるクロスと突破の出来ない攻撃陣、面白みのない放り込みサッカー。
開幕直前に4連敗を喫し、声援はブーイング混じりのモノに変質した。
この本のタイトルは誰しも一度は脳裏に過ぎった数字であると思う
そして予想はそう間違ったモノではなかったとも思う
南アフリカで日本VSカメルーンが始まり、代表の戦術が変化した事を知るまでは。
黄金世代と呼ばれたスポットライトの集まる人材が全盛期を過ぎ、一線を引き始めた頃から
代表戦・Jリーグの魅力が無くなったと言う人がいる。弱くなったと言う人がいる。
そう言う人に「サッカーの魅力や強さは人材だけじゃ決まらない、戦術も同じかそれ以上に大事なんだ」と
この本を片手に語ってみるのもいいかもしれない。
- 2010年1月12日に日本でレビュー済み衝撃的なタイトルで、まず編集者の作戦勝ちといったところ。
続いては、圧倒的な文字量で迫る日本代表悲観論の数々。
「大本営放送」がお約束の日本マスコミに
慣れた人たちには奇異に映りそうですが、
もともと(約20年前)、「サッカーダイジェスト」を愛読していた私にとっては
何も感じず、すらすら読み入ることができました。
当時のダイジェストは、批判をメインにしながらも
世界のサッカーを、日本のサッカーを伝えていました。
批判から始まる論調は、翼賛的な記事よりも
真理を突いていることが多いように思います。
誌面構成を見ると、あることが浮かび上がってきます。
それは、「日本代表」への、そして「岡田監督」への「愛」です。
時期が時期だけに裸の王様状態になっている代表に対する、
愛ゆえに生まれた、荒っぽいエールなんですね、コレは。
誌面にもあるように
「日本代表の今後を占う」、南アフリカW杯。
その見地に立って考えるならば、
これは、警告であり金言なんだと思い、
皆でテレビで日本代表を応援しようではありませんか!!
- 2010年6月28日に日本でレビュー済みまず、本書の内容についての確認をしましょう。
「0勝3敗」というタイトルからも明らかなように、
本書は日本代表、日本サッカーを徹底的に批判したものです。
しかし、その0勝3敗という予想は大幅にはずれ、
日本代表は2勝1敗で決勝トーナメントへ勝ち進みました。
こうなると自信満々に書いた、インパクト抜群の「0勝3敗」というタイトルが仇となり、
本書は逆に批判される恰好の対象となってしまったのです。
恐らく著者自身もこのタイトル付けには多少の迷いもあったでしょうが、
自らの自信過剰さを抑えることが出来なかったのでしょう。
当然のようにここ、アマゾンのカスタマーレビューでも、
本書に対する批判の書き込みが目立っています。
しかし私は、恐らくは誰も気付かれていない本書の真意が、
別の所にあるのではないかと思うのです。
そう思うきっかけとなったのは、本書の表紙の写真です。
よく見てみてください。
おかしなことに気がつきませんか?
日本代表を批判するための本なのに、
表紙に映っているのは意気揚々とした、頼もしい日本のイレブンではありませんか。
私なら、負けてガックリしている姿や、ゴールを決められたときの写真を使いますがね。
私はこの事実から、本書に疑いを持ち始めました。
この写真を使わなければならなかった理由があったのだと、考えたのです。
そう思って、この写真をよく調べてみると、ある奇妙な点に気が付きました。
選手の右上、応援席に「S15」と書かれた場所があり、
その上に、ライトで照らされた場所があります。
問題は、その左の、同じようにライトで照らされた場所です。
見えますでしょうか。王冠を被った大きな人影が。
彼は一体何者でしょうか。
私はこの写真を使ったのは、彼が写っているからだと考えたのですが、
それ以上のことは未だに判りません。
謎は深まるばかりです。
- 2010年6月25日に日本でレビュー済みざつな鑑識眼と言うしかないでしょうね。結果論ですが。世界的にも低評価だったチームが蓋を開ければいつの
まにか決勝トーナメント進出を決めている。いやはや
あぜんとしましたね。誰もこんな自体は予想出来ませんよ。この著者を責める気にはなれません。
world cup、引いてはサッカーの奥の深さを見せつけられました・・・
日本代表の快挙は昨今の不況の波が続く中で唯一の
光明だと思ってます。
日本国民の心も刹那的ではありますが明るくなりました。
また日本サッカーの意地も世界に見せつけました。
これからも勝てるかどうかは非常に苦しいかとは思いますが
可能な限り日本代表には頑張って頂きたい。