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グーグルに勝つ広告モデル (光文社新書 349) 新書 – 2008/5/16
消費者がわからない、モノが売れないと悩む人、
広告・マスコミ関係者必読!
「テレビCM崩壊」「ネットに飲み込まれるテレビ」「新聞の役割は終わった」「広告代理店は生き残れない」など、マスメディアにおけるビジネスモデルの危機が喧伝されている。実際、2007年にはインターネットの広告費が雑誌の広告費を抜いた。加えてテレビ、新聞、雑誌、ラジオのマスコミ4媒体広告費がいずれも前年割れしたのに対して、インターネットの広告費は124.4%の伸びを示した。
このような状況で、既存のメディアはどうビジネスモデルを変えればいいのか? またインターネットを有効活用するには?
新進気鋭のコンサルタントが、その道筋を明確かつ具体的に提示する。
【著者紹介】
岡本一郎(おかもといちろう)
1965年シンガポール生まれ。Royal College of Liberal Arts、慶大文、同修士修了。国内大手広告代理店にてメディアマーケティング、ネット事業立ち上げを担当した後、大手外資系コンサルティングファームに参加。主にメディア企業、エンターテインメント企業に対しての企業変革、ビジネスモデル改革に関する提言活動に従事した後、独立。現在、岡本メディアデザイン研究所主宰。
【本文より抜粋】
今現在、多くのマーケッターの方が、商品の差別化に苦しんでいます。機能面での大きな差異が打ち出しにくい、価格も収斂している......こうなると情緒的・感覚的な側面で差別化をしないといけない......しかし一方で情緒的・感覚的な情報を伝達できるメディアはターゲッティングが基本的にできないテレビメディアしかない。多くのマーケッターの方はこのジレンマを封じ込めるために、最大公約数的な商品企画を行ってマス媒体で売る、という方法論に陥ってそこから抜け出せなくなっているわけです。
- 本の長さ208ページ
- 言語日本語
- 出版社光文社
- 発売日2008/5/16
- ISBN-104334034527
- ISBN-13978-4334034528
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登録情報
- 出版社 : 光文社 (2008/5/16)
- 発売日 : 2008/5/16
- 言語 : 日本語
- 新書 : 208ページ
- ISBN-10 : 4334034527
- ISBN-13 : 978-4334034528
- Amazon 売れ筋ランキング: - 243,464位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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- 2012年6月10日に日本でレビュー済み論理から情緒への大きな流れ。
アテンションを売る商いにも関わらず、アテンションの総量が増えず、
インターネット以外のアテンションシェアが減少している。
4大メディアへの信用が失墜する一方、wiki等のcrowds of wisdomへの関心が高まっている。
テレビ、新聞、ラジオ、雑誌の持つ特徴(差別化ポイント)を洗い出し、
人口減少・高齢化・多チャンネル(メディア)社会を如何に乗り切るかのヒントが提示される。
自分の日々のメディア接触行動と照らし合わせながら読み進めると面白い。
メディアのみならず、他の業界を分析する上でのメタファーが多く詰め込まれている。
今後数十年は大事にしたい書籍である。
- 2015年6月26日に日本でレビュー済みAmazonで購入電通・BCG出身であるコンサルタントが提言する、マスコミサバイブ論だ。
このレビューを書いている現在は2015年だが、本書が出版されたのは2008年。もう、7年前だ。
このようなタイムラグがあるのに、レビューを書こうと思ったのは現在でも本書から得られる示唆があったからだ。
*
テレビ、新聞、雑誌、ラジオとするマスコミがいかにネットに対抗しサバイブしていくべきか。
本書が出版された当時、盛んに語れらた文脈だが、
類書は既存マスコミを過剰に擁護するか、インターネットの未来をバラ色過ぎと捉えるか、
そんな立場と意見をゴッチャにしたポジションをとっており、今ふりかえると両論ともスジが悪かったと思わざるを得ない。
(視聴率、部数は低減すれど、テレビも新聞も消滅していませんね)
一方、本書は各メディアと特性と現状と冷静に分析しつつ、本質を突く解答を述べている。
特にテレビは、
動画検索のコストが劇的に下がったため、過去コンテンツ(昔の番組、映画)と競争を強いられる。
という分析から、この現状を逆手にとり過去コンテンツを武器としてアテンションを
獲得すべしという提言はまさに今現在そうなっており、分析の鋭さに感心する。
また新聞は、販売所を切り捨てる要素ではなく、
資産と捉えている点が意外でありながらも「なるほど、その手があるかも」と思った次第。
*
前述したように、7年前の本である。Netflixが上陸するなど、メディアの状況は大いに変わった。
しかし、結論に至るまでの著者の深い思考プロセスを追体験できるのであれば、
いま現在でも手に取る価値のある一冊だと思う。
- 2009年7月1日に日本でレビュー済みAmazonで購入本書の初めの7割は現在のマスメディアの立ち位置を示したメディア論。
残り3割が本書の趣旨となるコンテンツ論である。
今後メディアが生き残るためのコンテンツの在り方を示しているが、テレビやラジオのマスメディアのみならず、ブログといった個人のメディアでも心掛けるべき方向性を示している。
”万人ウケするコンテンツより少数に刺さるコンテンツを”
コンテンツをアウトプットしていこうと思っている人の参考になる本。
- 2008年6月17日に日本でレビュー済みこの著者さん、ちょっとキザっぽく、段落の所々を、古今東西の名著からの引用や、
有名人の名台詞などで結んでいるのだが、唐突にララァ・スンまで引用してしまえるセンスに脱帽。
だからと言って、オタクテイスト全開の本ではありませんよ!
ネットの台頭に対して、不毛で感情的な反応を見せがちな既存のマスメディアへの示唆に富む提案の数々。
ただし「こうすべきだ」とは言わない。
「こういう切り口で見ると、険しい道かもしれないが、希望が見えて来るよ」みたいな語り口。
まあ、ようするに
『変化した状況を読み、ポジショニングを改めて明確にし、効果的な戦略を立てて生き残りを図れ』ということを、
具体的な例をあげて示している本。
コンセプト自体はマスメディアに携わる者への提案書な訳だが、それだけではなかろう。
状況を見る多角的な手法や視点は、人間関係といった私たちの日常生活を見直すことにも応用出来るのではないか。
新書で出したのはこういう狙いもあってのことだろう。
マスメディアに不慣れな読者にも、媚びない程度に分かりやすい言葉を使ってくれているのが有り難い。
だから、普段新書の類をあまり読まない方にも特にオススメ。
日々の生活の中で八方塞がりになる前に、ぜひ読んで欲しい一冊です♪
- 2008年7月3日に日本でレビュー済みAmazonで購入メディアと広告に関心のある人は読んで損はないと思う。画期的に新しい視点が書かれているわけではないけれど、今後の課題となるポイントが的確に整理されている。
……が、そんなことより言いたいことは、タイトル! 「グーグルに勝つ」方法なんて書いてありません。というより、本文中にグーグルはほとんど登場しません。本書のテーマは「メディアと広告の将来」なんです。そこに間接的にグーグルが関係することはあっても、タイトルはどう見たって内容にマッチしていません。
それにしても、タイトルに「グーグル」とあるとそんなに売れるんだろうか。近ごろの新書はタイトルと内容にあまりに乖離があるものが多くて、いいかげん頭にきてます。おそらくは著者がつけたのではなくて出版社がタイトルを決めたんだろうけど、こういう商売していると信用なくすよ。
- 2008年6月2日に日本でレビュー済みタイトルからは、「既存広告モデル VS ネット広告」という対立構図が浮かびますが、改めて各メディアの果たしている役割や存在意義というものを再認識させてくれる、メディア論の入門書的な側面も強く、非常に読みやすい1冊。業界裏話のような雑学要素も随所に散りばめられており、広く深い内容に満足できました。
- 2010年4月6日に日本でレビュー済みAmazonで購入情報革命によりこれからは装置産業ではなく、人がすべての価値の源泉になる。といわれているわりにクリエイターがどんどん貧しくなってきた。
著者の考察ではコンテンツを作る人間はどんどん熾烈な競争にさらされるようになっていくという。デジタル化によって過去のコンテンツは劣化することなく、Googleのようなテクノロージーで探しだすことも容易になる。過去のコンテンツすべてがライバルになってしまうのだ。
たしかに国立図書館にあるぼろぼろの雑誌にある記事は存在しないも同然だけれど、オンラインでデジタル化されていれば、最新の記事でなくてもかまわない情報は沢山ある。当たり外れの大きい新作を劇場でみなくても過去の名作がDVDでいつでもみられる。世の中には人生80年ではとても消化しきれないぐらいのバックナンバーがあるのだ。もうあたらしい音楽はなくてもリメイクやカヴァー・コンピばかりでいいんじゃないか。すでにクラシックの世界ではそれが実現しており、現代音楽を生み出す人間はバッハやモーツァルトという歴史上の作曲家と同じ舞台で戦わないといけない。マーケットも限りなくちいさく、あたらしい作曲家は必要とされていないに等しい。
こうなると今後、クリエイティブ職の人間は料理人やスポーツ選手などライブでなければ価値のない職業に転職した方がいいのだろうか。人が嫌がる3K(過去と戦わないといけない。広告費が安くなる。コンテンツ価格も安くなる)労働となったクリエイティブ職は誰がどのように担っていくのか。
- 2008年5月30日に日本でレビュー済みAmazonで購入前半の分析は大変に明晰であったが、後半の具体的な提示についていえば、これはテレビ局や新聞社への提案書のようなものである。
つまり既存マスメディアが「いかに残っていくか」という道筋としては、ある程度理解できるが、あえて単行本として世に問う意味がやや理解しにくいのである。
なぜか?「広告モデル」というからには広告主の視点が必要である。だがこの著者はコンサルタントであるものの、その視点はマスメディア産業を向いており、広告主を見ていない。いくらマスメディアが頑張るための方策を示そうとも、一番苦闘している広告主の視点が欠けている本書は「広告モデル」の本ではなく、「メディアビジネスモデル」の本である。
「マスメディアが弱体化すると健全な民主主義が脅かされる」というあまりにも無垢な視点は、昨今の無節操な報道を知る日本人からは冷笑されるのではないだろうか。