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「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3)) 文庫 – 1983/10/1
社会を覆う「空気」の正体を正面から考察し、1983年の初版以来読み継がれ、日本の針路が云々されるたびにクローズアップされる古典的名著。
〈以前から私は、この「空気」という言葉が少々気にはなっていた。そして気になり出すと、この言葉は一つの〝絶対の権威〟の如くに至る所に顔を出して、驚くべき力を振っているのに気づく。(中略)至る所で人びとは、何かの最終的決定者は「人ではなく空気」である、と言っている〉
昭和期以前の人びとには「その場の空気に左右される」ことを「恥」と考える一面があった。しかし、現代の日本では〝空気〟はある種の〝絶対権威〟のように驚くべき力をふるっている。あらゆる論理や主張を超えて、人びとを拘束することの怪物の正体を解明し、日本人に独特の伝統的発想、心的秩序、体制を探る、山本七平流日本学の白眉。
- 本の長さ237ページ
- 言語日本語
- 出版社文藝春秋
- 発売日1983/10/1
- ISBN-104167306034
- ISBN-13978-4167306038
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登録情報
- 出版社 : 文藝春秋 (1983/10/1)
- 発売日 : 1983/10/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 237ページ
- ISBN-10 : 4167306034
- ISBN-13 : 978-4167306038
- Amazon 売れ筋ランキング: - 119,417位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- カスタマーレビュー:
著者について
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カスタマーレビュー
お客様のご意見
お客様はこの書籍について、以下のような評価をしています: 非常に面白く、蒙を啓かれる思いで読んだという声が多くあります。説得力に富み、あらゆる事象を包含する根本的な指摘がここにあると感じています。また、原発の問題や消費税の問題にも参考になる良書だと評価されています。一方で、論理性に関しては意見が分かれているようです。 全体的に、非論理的で説得力が薄いと指摘されており、結論がないことを批判しています。 また、言い回しが回りくどいことや、後半の一遍の専門性も挙げられています。
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お客様はこの書籍について、非常に面白く、説得力に富んだ内容だと評価しています。蒙を啓かれる思いで読んだり、著者の学識と知性を感じさせる本だと感じています。テーマが面白い一方で、作者の独善的表現力には辟易する声もあります。また、気が楽になる本として挙げられています。
"...空気を読むという難解さを事象を交えて真面目に説明しているのがとても面白かったです。" もっと読む
"...切り口は面白いのだが、少々古いので事例が戦艦大和やロッキード事件など、現代の読者にはぴんと来ない点も多い。さらに、内容の重複、難解な記載などもあり、いまひとつ頭に入ってこなかった。" もっと読む
"自発性を持って色々と見て、山本七平に興味をもった人間からすると、 これは価値を毀損する行為に等しいのでは無いですか? 文春文庫さんはもっと考えるべきだと思いますよ。" もっと読む
"...雰囲気や、その場の臨場感など、わかりづらいけど 感じる何かを空気と呼んでいますが、 それにフォーカスした著書。 非常に面白いです。 人が決めるのではなく、空気が決める。 科学ではなく空気が決める。..." もっと読む
お客様はこの書籍について、わかりにくくても内容が良く、非常に読みやすく、現実を赤裸々に描いていると評価しています。難しいが面白いという意見や、内容が面白く、ためになるという声もあります。一方で、文章の構造化されていないことや、言い回しが回りくどいなどの指摘があります。また、後半の一遍、専門的な記述が多く、頭に入りにくいという意見もあります。
"神と人との契約をはずし、人と人の関係からのみ生まれてくるのが「空気」という考え方が面白かったです。 言い回しに少しくどさがありますが極力論理的に説明しようとしたためですので論旨のみをたどれば楽しめます" もっと読む
"...ただ、全体的に、論理の飛躍やこじつけがあったり、比喩が多かったりして、説明のロジックは弱い。特に、公害のくだりは、限られた伝聞で論を立ててしまっているためだろう、かなり事実誤認が含まれている。また、主張も回りくどくて、1/5くらいのボリュームで簡潔に書けるのでは、と思えてしまう。..." もっと読む
"非常に読みやすく、現実を赤裸々に描いていると思います。マスコミに左右され、空気の流れの中でもっと思慮深く考える必要性があると感じました。" もっと読む
"...切り口は面白いのだが、少々古いので事例が戦艦大和やロッキード事件など、現代の読者にはぴんと来ない点も多い。さらに、内容の重複、難解な記載などもあり、いまひとつ頭に入ってこなかった。" もっと読む
お客様はこの書籍の論理性について不満を感じています。非論理的で説得力が薄いと指摘しています。また、論理の飛躍やこじつけが多く、説明のロジックが弱いという意見があります。文章下手や結論なしの繰り返しなど、著者の意図が伝わってこないという指摘もあります。
"...実際、21世紀に至って、「空気が読める・読めない」という考え方や規範がまかり通っている。 ただ、全体的に、論理の飛躍やこじつけがあったり、比喩が多かったりして、説明のロジックは弱い。..." もっと読む
"...著者お得意の、聖書や宗教をベースにした日本と外国の比較や、戦時期の比較などを軸に進んでいくテキストには多分な思い込みが含まれ、 どうにも非論理的で説得力が薄い。..." もっと読む
"...作者の伝達しようとする力と気持ちの未熟さのせいでもあるが、これでは全く意図が伝わってこない!!作家に対しても失礼ではないのか? この会社の品質管理体制のお粗末さは、あきれるばかりである。..." もっと読む
"文章下手 おんなじことの繰り返し 結論なし 自己満足してる人の研究を覗き見する本ですな" もっと読む
上位レビュー、対象国: 日本
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- 2020年8月11日に日本でレビュー済みAmazonで購入空気を読めと言われてもよくわからないという人はこれを読むともっとわからなくなるかもしれません。
空気を読むという難解さを事象を交えて真面目に説明しているのがとても面白かったです。
- 2014年11月14日に日本でレビュー済みAmazonで購入神と人との契約をはずし、人と人の関係からのみ生まれてくるのが「空気」という考え方が面白かったです。
言い回しに少しくどさがありますが極力論理的に説明しようとしたためですので論旨のみをたどれば楽しめます
- 2017年7月19日に日本でレビュー済みAmazonで購入日本社会の意思決定に大きな影響を持つ「空気」。その正体とは、その「空気」を作るのは何なのか。
大正10年生まれの著者山本七平氏自身の戦地での体験や、宗教観に関する考察も交えつつ、日本社会の生態に迫ろうとする書。
40年も前に書かれた内容ではあるが、著者の分析は、現代社会にも十分通ずるところがある。むしろ、だからこそ、本質的とも言える。実際、21世紀に至って、「空気が読める・読めない」という考え方や規範がまかり通っている。
ただ、全体的に、論理の飛躍やこじつけがあったり、比喩が多かったりして、説明のロジックは弱い。特に、公害のくだりは、限られた伝聞で論を立ててしまっているためだろう、かなり事実誤認が含まれている。また、主張も回りくどくて、1/5くらいのボリュームで簡潔に書けるのでは、と思えてしまう。タイトルにある”研究”というよりは、好きなこと・思ったことを書き連ねたエッセー。(これが40年前の作文技法なのだろうか。であれば戦後の国語教育を褒めるべきだが。)
もちろん、作品のコア部分である、著者の日本社会に対する洞察は素晴らしいと思う。この本が書かれた戦後日本の「空気」を知る意味でも、昭和末期生まれとして、同世代にも読んでほしい一冊。
- 2018年12月5日に日本でレビュー済みAmazonで購入筆者がもっとも言いたいこととは多少ずれるのかもしれないが、私はこの本を読んで
わかりやすさについて考えさせられた。物神化、絶対化、善悪二元論などは、
わかりやすく説明するために使う方法だ。これにより「空気」が出てくると筆者は説明している。
正しく理解するためにはわかりにくいままの説明を受けることも大事なのかもしれない。
わかりやすさを疑うことが空気に操られないためには必要だと感じた。
- 2017年7月27日に日本でレビュー済みAmazonで購入人の判断は、純粋な理性や科学的な根拠があっても、場や世間の空気に支配され、世間に発表できないことがあるということを説く本。
切り口は面白いのだが、少々古いので事例が戦艦大和やロッキード事件など、現代の読者にはぴんと来ない点も多い。さらに、内容の重複、難解な記載などもあり、いまひとつ頭に入ってこなかった。
- 2019年10月23日に日本でレビュー済みAmazonで購入Very good .Thank you.
- 2016年10月30日に日本でレビュー済みAmazonで購入1983年に出版されたそうですが、この本を貫く危機感は、今でも通じることだと思いました。
会議ではっきり多数決をとらず、流れで何となく決まることがこの国では往々にしてあるようです。最近では、やはり築地市場移転問題でしょう。
本書で挙げられた具体的な事例については、時代の差で知らない(or 忘れた)ことも多いので別に調べる必要はありますが、それにしても、日本ってこの頃から変わってないことも多いのでしょうか。
ポジティブな意味で『水を差す』ことも、時には必要ですね。ある暴論に場が支配された時、理性的に考え直すキッカケを作るというか。
一番衝撃的だったのは、太平洋戦争が泥沼化した理由は、戦争をやめるキッカケを誰も言い出せなかったから、ということ。これは説得力がありました。何であんな状態になる前に誰か止めなかったんだろう、と、子供の頃に日本史で太平洋戦争を学んでからずっと思ってましたけど、空気ってやつに国民は殺されてしまった、というところはあるんですね。少なからず。
これはかなりやっかいですね。しっかりと目を光らせないと、いつの間にか充満してしまいますよ。
今の時代は、大丈夫でしょうか?
- 2016年11月27日に日本でレビュー済みAmazonで購入空気感についてのとても勉強になるが、難しい、今も昔も
空気に流されることの危険性と空気を読むことの塩梅は
永遠の課題かも、難しいが誰が読んでもためになる。