現在の教育制度を全て否定・棄却し全く異なった価値観で教育’すれば可能だと
考えられるんだよね、それには子供を親から切り離しコンピューターと子供だけの
空間を作る必要が在るけれど、これは物理的に可能ですね、むしろ問題なのは
ほぼ無限のエネルギーとエネルギー物質転換技術、このうちエネルギーの方は
核融合とソーラー・エネルギ-でなんとかなるかもしれない、むしろエネルギー・
物質転換技術、これに真空エネルギーの抽出が出来ればなおのこと良い、
スター・トレック・ネクスト・ジェネレーションなんかでは可能に成っているよね
だから23世紀頃ならば出来ると考えているよ。
最大の問題は心理的側面、親と子供を引き離す事、これはSFでは結構している
洗脳や薬品、遺伝子操作による忘却を使用すれば出来るでしょう、尚の事、良い(?)のは
大天災、戦争による現秩序の破壊でしょうね、いずれにしろ一度、ディストピアが
訪れれば可能だと思いますよ。
レムの「星からの帰還」の様に薬品でも1世代から2世代で出来ると思いますよ
その際の価値観を絶対的に変化させ得る社会が用意されなくては、しかし亜光速
での世代間宇宙船ならそう難しくは無いのでは、、何しろ現代の様なアホな選択を
したらおわりだからね?
この小説で気に入ったのシーンは
ポーカーやっていて1のファイブ・カードをドリスコルが出した時に
チェンがスミス&ウェッソン出して此方の方が強いと言ったシーンである
これこそケイロン人がどういう価値観で動いているかの証明に
成る、即ち究極的な「自由と責任」がどういう風に守られるかを示している
他の力を借りずにこれを守るとすると最終的に生の力を示さなければならなく成る
と成ると民衆は武装しなければならない。
所謂、既存の勢力と政治、宗教等からである、役者の後書きにも有る様に
ケイロン人は姿かたちは旧人類と同じで在るがその思考面に於いては
全くの新人類なのである、ところがメイ・フラワーでも落ちこぼれの旧人類は
その価値観からしてケイロン人で在ったので比較的容易に同化出来たのである
そう成ると旧勢力の人間は勢力を維持しようとするが倫理面でもテクノロジー面でも
全く歯が立たないのである。
この移行は比較的容易だと考えている、重要な事は子供を親等の既存の
社会的枠組みから隔離し論理だけで育てる事で在る。
そして事実を事実としてとらえる事の出来る子供達に未来を託す事が
兎に角、真実は単純hな方が良い、別に新しい思想等、必要無い、
何故なら今迄の思想(生き方か?)が真実からかけ離れているだけである
より単純な生き方をすれば新しい思想の方からついて来るだろう
それを持たせようと強制等したのが旧体制の連中である、そして
彼らは滅ぼされた、要は真実に対し単純に生きる事である、そして
それが宇宙の真理なのだから仕方が無い、人間の構築した文明は
エントロピーを増大させ過ぎる。
それからシステムが相転移する時に起こる事は色々な旧システムと新システムの
争いに成り迷惑を被るのは一般の市民だから、それに対処する方法を備えていなければ
駄目だね、その為の情報は出来る限り早く知っておく必要性が有るね、例を挙げるなら
この前アマゾンが全配送料を350円にすると云った様な事は、3か月有れば対処は比較的
容易だけれど突然それをやられたら混乱するのは必定だからね、また値上げをする方も
出来る限り情報は出すべきだね、そういう事が無くなって始めて円滑な移行が可能に成る
と思うよ。
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断絶への航海 (ハヤカワ文庫 SF ホ 1-4) 文庫 – 2005/2/1
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- 本の長さ572ページ
- 言語日本語
- 出版社早川書房
- 発売日2005/2/1
- ISBN-104150115044
- ISBN-13978-4150115043
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登録情報
- 出版社 : 早川書房 (2005/2/1)
- 発売日 : 2005/2/1
- 言語 : 日本語
- 文庫 : 572ページ
- ISBN-10 : 4150115044
- ISBN-13 : 978-4150115043
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- - 456位ハヤカワ文庫 SF
- - 1,441位SF・ホラー・ファンタジー (本)
- - 1,994位英米文学研究
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著者について
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1941年、英国ロンドン生まれ。コンピュータ・セールスマンだったが、1977年に一気に書き上げた長編『星を継ぐもの』でデビュー。同書は日本に翻訳紹介されると同時に爆発的な人気を博し、翌年の星雲賞を受賞。さらに『創世記機械』『内なる宇宙』でも同賞を受賞した。『造物主(ライフメーカー)の掟』『時間泥棒』など、最新科学技術に挑戦する作品を矢つぎばやに発表し、現代ハードSFの旗手として幅広い読者を獲得した。また『未来の二つの顔』『未来からのホットライン』『星を継ぐもの』は星野之宣によって漫画化されている。2010年没。
カスタマーレビュー
星5つ中4.4つ
5つのうち4.4つ
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- 2021年3月11日に日本でレビュー済みAmazonで購入新品を購入したのに梱包の際に入れ方が乱暴だったのか、カバーが下にズレて入っていました。
おかげでカバーに折れ線がしっかりついていて、下の剥き出しの部分は破れていました。気を配って入れてほしいです。
断絶への航海については、ストーリーだけを追うSFではなく題材が道徳の範疇から哲学的な思考に誘ってくれる作品でした。
- 2011年5月20日に日本でレビュー済みAmazonで購入ほんとうの意味で大切なこと、というのは世の中にいくつあるだろう・・・
本書が提示するテーマは、まさにその中のひとつ。
著者は英国に住んでいた頃、友人とアイルランド問題を論じていて本書のアイデアを得たという。
”民族間の確執を解消するには、少なくとも一世代のあいだ子供達を親から離して育てる他あるまい”
と考えたのがそもそもの始まりとか。
ケイロン的な社会の実現可能性に関して、いささかの疑念も持たないといえば嘘になる。
しかし旧弊に凝り固まり小利口に振舞おうとする私たちの精神に、本書は真に明るく鮮やかな
イメージで語りかけてくれる。
現代の社会はケイロン型社会へと到る道筋の、ほんの通過点に過ぎないのだということを。
- 2017年7月17日に日本でレビュー済みホーガンの理想主義が最もよく表れている作品でしょう。
尊敬という通貨を流通させているケイロンと、現世利益に支配された地球との対比が実によく描かれています。
できることなら私自身、ケイロンへの移住を希望します。
地位や富が何の意味も持たない社会の方が、さまざまな分野で目覚ましい進歩を遂げるというホーガンの慧眼に大いに賛同します。
近年の世界の情勢は、ますますケイロンを支配しようとした強欲な地球人に似てきているのが恐ろしい。
私はホーガン作品の中でも、好きな作品として本作を推します!
- 2007年3月16日に日本でレビュー済みAmazonで購入なぜ他の方の星の数がこんなに少ないのか理解できません。どのようなジャンルの小説でも、面白い・はらはらドキドキ・ああこんなことが!+読み手自身の人間に対する深い洞察を喚起する要素が巧みなストーリー展開に乗って終結へと向かう、というのが優れた作品だと私は思うのですが、この『断絶への航海』はまさにハードSF分野におけるその典型だと思います。魅力的なキャラクターの数々、後半の盛り上がりとスピード感の素晴らしさ、さらに読後何日もそこに提示された大きな問題を考えさせらる、という幸福な体験をもたらしてくれました。組織の中でジレンマ、トリレンマに苦しみながらも自分を潰さずに働き続けている大人たちへの御褒美のような小説です。
- 2015年5月4日に日本でレビュー済みAmazonで購入これはハーラン・エリスンの言葉です。J・P・ホーガンの作品を読むのは初めてですが、本書はスペキュレイティヴ・フィクションの名にふさわしく、また娯楽作品としても十分な仕上がりになっていると思います。
地球人類の種から生まれたものの、そこが惑星ケイロンであり、機械によって育て上げられたゆえに、宇宙人であるケイロン人と、40年後に地球から<メイフラワー二世>で、ケイロンを新世界として当然の権利とばかりに植民しようと乗り込んできた人類との出会いが生む葛藤、軋轢、衝突、和解といった様々な状況で、登場人物と共に僕自身、内宇宙に誘われ、ある種の気づきに直面せざるを得ませんでした。優れたSF、あるいは幸運な読書体験というものはいつだって他者との邂逅、つまり自己の変様を用意してくれるものです。
「われわれはすべて地球という異邦の惑星に住む異星人である」再びハーラン・エリスンより
本書から印象的だったセリフをいくつか紹介します。
「でもだれでも何か、見どころはあるものです。人間の心は無限の資源だって言ったけど、でもそれは無駄遣いしないとしての話だ。これ、面白いパラドックスだと思いませんか?」
「ケイロンでは、富はその人の能力なんです!気づきませんでしたか?彼らはよく働くし、やるときには全力を尽くす。そして常に向上に努めている。いいことであれば、何をしようとそれは問題じゃない。そしてみんながその価値を認める。あなたの言われた他人に認められること――それが彼らの通貨なんです……能力を認められることです」肩をすくめ、両手を広げて、「これでかなり意味が通るんです。今あなたも、それこそみんなが求めるものだと言われましたよね。そう、ケイロン人は、象徴的なものを媒介とせず、直接それを支払っているんです。世の中をわざわざややこしくする必要はないでしょう?」
- 2014年7月29日に日本でレビュー済み惑星ケイロンには「富」という発想そのものがない。すべての「モノ」は無尽蔵にあるから無価値、つまり「タダ」なのだ。だから取り合いにもならないし、徒党を組む必要もない。そして、彼らは自分がなにをすべきかは「自分の頭で考えて決める」。
そんな究極のフリー社会である惑星ケイロンで、あくまで市場を作り、利権を生み出し、組織を作って君臨しようとする地球人が自壊していく様子が痛快。ケイロン人はその様子を「われ関せず」という顔で見守っているだけ。
いよいよ追いつめられた一部の地球人指導者が軍事力によるケイロン支配、またはケイロン人絶滅へ踏み切ったとき、「不適応者や変わり者の寄せ集め」といわれた鼻つまみ者集団の「D中隊」が立ち上がる。
著者は、フリー社会への「相変化」は「数光年の空間を隔てて、独自のスタートを切ってこそ成立する」としているが、フリー革命が進行中と言われる現在、すでにこの地球上で「相変化」は進行している。てことで、我々もそろそろ「ひとりまたひとりと脱落して」ケイロン人の流儀に同化していくか、「D中隊」に参加することになるだろう。
脱落するというのは「経済的に負け組なのに勝ち組よりも幸せに暮らす」ことだと思うのだが、「D中隊」の戦場がどこになるかがわからない。なんとなく食べ物とか田畑をめぐる戦いになりそうな気がする。