なぜGo言語 (golang) はよい言語なのか・Goでプログラムを書くべき理由

結論としてはGo言語には以下のようないくつかの長所があり、現実路線で非常にバランスがとれた言語だと思います。 これらの長所のために失われたメリットも当然いくつもありますが、一定程度以上の規模のプロジェクトで利用する言語の選択肢としては現存するプログラミング言語の中では一番か二番目によいのではないかと思います。

• コンパイルが速い (vs. C++)
• GCとメモリ安全性 (vs. C++)
• 妥当で現実的なレベルの型安全性 (vs. Python/Ruby)

• 実行時パフォーマンスが良さ (vs. Python/Ruby)

  • 現実問題、ある程度の規模と期間のプロジェクトになると型検証があるとリファクタリングなどがだいぶ楽になるのでありがたい。
  • 型があるので自然と実行時パフォーマンスも良い

• 標準ライブラリが整備されている (vs. C++)

  • むしろ標準ライブラリにjsonのparserすら存在しないC++がおかしい...

• シンプルでバランスの取れた言語仕様。習得が比較的容易 (vs. C++, Haskell, その他多くの言語)

  • すでに１つ手続き型言語をそれなりに使えている人ならば、軽く仕様を読めば何となく使えてしまえると思います。
  • ただ他のメジャーな手続き型言語との違いから来るはまりどころが幾つかあるのできちんと理解するのはそれなりに労力は必要。
  • とはいえC++とかHaskellよりは確実に簡単だと思う。

• 非知的なプログラマのためにデザインされている。

  • 言語デザインとして正しく使うのが難しい、乱用するとプログラムを無意味に複雑にしてしまう機能が排除されている。
  • 高度な型システム・継承・Generics・例外・イベントモデルによる並行処理など。
  • 面白みに欠くプログラミング言語である。そのようにデザインされている。

• スレッドモデルによる並行プログラミング (vs. Node.js)

  • 一時期Node.jsなどでイベントモデルによるプログラミングが何故かもてはやされていましたが、人類にはイベントモデルは無意味に難しすぎます。
  • 百害あって一利ぐらいしかない。
  • ようやくJavaScriptですらasync awaitによるスレッドモデルへの回帰がみられる。
  • 言語標準の方法としてgoroutineを使ったスレッドモデルによる並行処理が強く推奨されているのは素晴らしいデザインだと思います。
  • イベントモデル vs スレッドモデルの不毛な論争をさけることができる。
• Dockerなどの素晴らしい大規模プロジェクトでの実績がある。

• 実行環境としてJVMやインタープリタを必要としないのでデプロイが軽量で済むし、比較的容易である。

  • 純粋にGoで書かれた(cgoを使っていない)プログラムであればCGO_ENABLED=0と一緒にコンパイルすると生成されるプログラムは静的リンクされたものとなる。
  • 単一ファイルをデプロイするだけでよいのでデプロイが容易。
  • とはいえ仮想マシンやコンテナで環境をまるごとデプロイする既存の技術が発達している現在では容易さによるメリットは限定的。
  • 実行に必要となるものが少ないので仮想マシンやコンテナのサイズは小さくて済むのでデプロイはその分軽量になる。
  • 例えばDockerのAlpineイメージと組み合わせて20~30MB程度の軽量なDockerコンテナでデプロイができます。

目次

• シンプルでバランスの取れた言語仕様
• なぜGoは"悪い"言語なのか
• Generics (template)がない
• 継承がない
• Errors as values (例外が推奨されない)
• 非知的なプログラマのためにデザインされている (Designed for non-intelligent programmers)
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