山形国際ドキュメンタリー映画祭について
世界と人に出会う映画の祭典 〜 山形国際ドキュメンタリー映画祭
地域に根ざした映画文化が脈々と受け継がれてきた山形。1989年10月、山形市施行100周年記念事業として、第1回山形国際ドキュメンタリー映画祭が開催されました。当時アジアで初の国際ドキュメンタリー映画祭として、大きな注目を集めました。戦後の日本ドキュメンタリー映画界を牽引し、山形市に隣接する上山市を拠点にドキュメンタリー映画制作を続けていた小川紳介監督(1935−1992)が、この準備段階から深く関わり、氏の呼びかけに応えた県内・県外各地の有志が映画祭の運営に参加。こうした市民の積極的な活動が、行政と市民が力を合わせて成功を目指す、山形映画祭の土台となりました。
山形市とともに映画祭を運営してきた実行委員会は、2006年に市から独立、翌年NPO法人となり、映画祭主催団体として新たなスタートを切りました(2013年認定NPO法人化)。2017年には、この映画祭の存在と映像文化を核とした創造的なまちづくりが認められ、山形市はユネスコ創造都市ネットワークに「映画」分野で加盟認定されています。
2年に一度、奇数年に開催されるこの映画祭は、世界の多様な作品を上映するだけでなく、人々の交流を通して未来に向け開かれた国際的な人的ネットワークを育むことを目的としています。参加者による上映後の熱く鋭い議論はヤマガタ名物であり、その中から監督同士の新たなコラボレーションのタネが生まれることもしばしば。上映作品にはここ山形でしか見られない新作も多く、セレクションに定評のあるインターナショナル・コンペティションとアジア千波万波の二つのコンペティション部門には、世界各国の映画祭のみならず、新たな商業公開作品を探す国内の多くの映画関係者が注目しています。また両部門で大賞に輝いた作品は、翌年の米国アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門への無条件エントリーの道が開かれています。
この山あいの緑豊かな町で生まれる、最新の映像表現と人との出会いの面白さこそが、毎回およそ22,000人を超える全国からの多数の参加者、そして世界の多くの映画人を惹きつける魅力の源泉です。山形市や近隣地域への毎回の経済効果も大きなものとなっています。
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