2005.10.23
誤字等の館 (ごじらのやかた) に寄せられる読者様のコメントに対して館主が答える「誤字等の談話室」、その第35弾です。
誤字ではありませんが、添付と添附の違いを知りたいです。
ひとことで言うと、「時代の違い」です。
昔は、「添附」が正しい表記でした。
現在では「添付」の方が正解です。
今でも「添附」を使い続けている人は、「古い人間」なのかもしれません。
この変更は、「添附」を「間違い」と断定するほど徹底したものではありません。
ただし、少なくとも「公的」な場面では「添付」に統一されていると言えます。
「添付」は、各種「法令」の類にも頻繁に登場する言葉です。
そのため、表記の変更に伴い、それぞれの文面における「添附」を「添付」に改める「改正」が実施されています。
(例)
漢字の意味としては、「付」と「附」は「同じ」とみて差し支えないでしょう。
「添付」以外の熟語も色々とありますが、現在でも「どちらを使っても良い」とされているものが大半です。
「付記・附記」「付設・附設」「付属・附属」「付録・附録」などですね。
私としては、特にこだわりがない限り、簡単な「付」の方で十分だと思います。
もっとも、「画数の多い漢字」を単純にありがたがる思考の持ち主も多いので、そのような人たちには「附」の方が受けが良いのでしょうね。