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『トレたび』は、交通新聞社が企画・制作・運営する鉄道・旅行情報満載のウェブマガジンです。

一枚で5回(人)分使えて11500円! 夏たびを楽しく! おトクに! 青春18きっぷで格安鉄道旅行

  • 新青森駅発着/日帰り 本州最北端の地を心に刻む下北半島周遊の旅
  • 大阪駅発着&名古屋駅発着/日帰り 越前、三国。冬の休日におすすめ!おトク旅

大阪駅発着&名古屋駅発着/日帰り 北前船で栄えた余韻。日本海の豊かな恵み。 越前、三国。冬の休日におすすめ!おトク旅 福井県坂井市、あわら市

大阪からも名古屋からもアクセスできる越前地方。両都市をほぼ同じ時刻に出発し、途中で合流。両都市への帰着もほぼ同時刻です。休日にはえちぜん鉄道「一日フリーきっぷ」が使え、「青春18きっぷ」の旅がさらにお得に!

えちぜん鉄道の電車
えちぜん鉄道の電車で三国方面へ。土・日曜・祝日と年末年始(12月30日~1月3日)であれば「一日フリーきっぷ」が使え、「青春18きっぷ」の旅がさらにおトクになる

三国で食べた地物エビ3種セット
越前ガニもさることながら、三国では地物のエビも味わってみたい。ねっとりと甘い地物のエビ3種セット(写真は左から甘エビ、ガサエビ、白ブルエビ)が回転寿司店で600円ほど

三国の落ち着いた町並み
九頭竜川が日本海に注ぐ河口に位置し、北前船の交易で栄えた歴史を持つ三国。落ち着いたたたずまいをみせる町並みには今もその余韻が感じられ、のんびり散策すれば往時の面影が甦る

三国港付近で干していた干物
魚を干す風景は漁港によく似合う。ササガレイ(ヤナギムシガレイ)に加え、手前に並ぶのはハタハタだろうか。三国の潮風に吹かれ、いい塩梅になっていた。おみやげに干物はいかが?

福井駅前の店でテイクアウトした「ソースかつ丼」
福井といえば「ソースかつ丼」のファンも多い。時間があれば駅近くのお店でテイクアウトを。揚げたてのカツにソースが香ばしく、シンプルながら、食欲全開。ごはんがどんどんすすみます

旅のMEMO

観光の問合せ
坂井市三国観光協会●TEL.0776-82-5515
あわら市観光協会●TEL.0776-78-6767

港町・三国で海鮮グルメを。温泉は三国や芦原で楽しみます。

 北前船で栄えた歴史を持つ福井県、三国。落ち着いた町並みを歩き、おいしい海の幸を味わい、そして、湯めぐりもできる日帰りの旅が、土・日といった休日なら一段と安くできる。

 まずは大阪発、名古屋発ともに、それぞれ列車を乗り継いで敦賀へ。敦賀からは共通スケジュールとなり、えちぜん鉄道に福井で乗り換えて目的地、三国に到着。「青春18きっぷ」の利用でJR線がかなり安くなるが、さらに、土・日曜・祝日と年末年始(12月30日~1月3日)は、えちぜん鉄道「一日フリーきっぷ」(大人800円、小児400円)が使える。この旅の場合、平日より810円も安くなり、かかる運賃は「青春18きっぷ」と合わせ3100円だが、お得になる総額にびっくり。通常運賃に比べ、大阪発着で5030円、名古屋発着で4390円も安い。浮いたお金でお寿司を食べるのもよし、湯めぐりをするのもよし、いろいろな使い方ができる。

 越前ガニで有名な三国港。しかし、高価な越前ガニに負けず、地物のエビや魚も美味だ。特にねっとりと甘い地物のエビは、カニ好きの人をもきっと唸らせる。回転寿司店であれば、お一人さまでも気兼ねなく好きなものを好きなように食べられるが、三国にも徒歩圏内に店があり、駅から散策がてら行ってみてもいいだろう。

 九頭竜川の河口、三国港に出れば、漁を終えた漁船の先に夕陽が美しいサンセットビーチが広がり、日帰り温泉施設「三国温泉ゆあぽーと」(入浴500円)が建っている。そして、三国港から電車で10分、あわら湯のまちにも立ち寄り温泉施設「セントピアあわら」(入浴500円)があり、芦原温泉では、湯めぐり手形(1800円)を購入すると当施設や旅館の湯に計3回入浴できる。

 湯めぐりよりも観光派の方はプランをアレンジ。路線バスで景勝地、東尋坊を訪ねてみよう。土休日ダイヤで、三国駅前14時38分発のバス(片道270円)で東尋坊14時50分着。観光の後、東尋坊16時21分発のバスで三国駅前16時30分着。同駅16時41分発の電車はこのプランでもともと乗る予定のものであり、福井には17時29分に到着する。

 福井からはJR北陸本線の旅人となって敦賀を再び経由、それぞれの出発地へ帰ろう。冬の休日、「青春18きっぷ」ならではの旅が満喫できたと思う。

旅のスケジュール

  駅名 時間 旅のひとことアドバイス
1日目 名古屋発 7:05 JR東海道本線 区間快速
米原着 8:12 JR北陸本線に乗り換え
米原発 8:28  
敦賀着 9:16 JR北陸本線に乗り換え
大阪発 7:15 JR東海道本線・JR北陸本線 新快速
近江塩津着 9:23 JR北陸本線 新快速に乗り換え
近江塩津発 9:37  
敦賀着 9:50 JR北陸本線に乗り換え
※名古屋発も大阪発も、敦賀から先は共通のスケジュール
敦賀発 9:53  
福井着 10:48 えちぜん鉄道に乗り換え
福井発 11:10 (えちぜん鉄道 三国芦原線 通常運賃700円)
三国着 11:56 海の幸を味わい、歴史ある町並みを三国港まで散策
三国港発 15:09 (えちぜん鉄道 三国芦原線 通常運賃260円)
あわら湯のまち着 15:18 立ち寄り湯で、“プチ湯治”を
あわら湯のまち発 16:49 (えちぜん鉄道 三国芦原線 通常運賃650円) 三国発16:41の電車
福井着 17:29 名物「ソースかつ丼」のテイクアウトも
福井発 17:44 JR北陸本線
敦賀着 18:36 米原経由姫路行「新快速」に乗り換え
※この先、大阪へは乗り換えなしの直通、名古屋へは途中の米原で乗り換え
敦賀発 18:49 JR北陸本線&JR東海道本線 新快速(米原経由姫路行)
大阪着 21:18 通常運賃より、5030円もお得な旅でした!
敦賀発 18:49 JR北陸本線&JR東海道本線 新快速(米原経由姫路行)
米原着 19:42 JR東海道本線に乗り換え
米原発 19:56  
大垣着 20:28 JR東海道本線 新快速に乗り換え
大垣発 20:39  
名古屋着 21:11 通常運賃より、4390円もお得な旅でした!

※上記のスケジュールは、土曜・休日ダイヤによるプランです。

これにRide! これをEat!『カニもいいけど、エビや魚もね!海の幸を回転寿司で味わうのはいかがカニ?』

回転寿司のレベルが高い北陸地方。手頃な価格で気軽に新鮮な海の幸が味わえる。地物のエビや魚は越前ガニに負けず美味で、時期や仕入れ状況にもよるが、甘さ濃厚なガサエビや、脂の乗った高級魚ノドグロ(写真)などがあればぜひ食べてみたいところ。

● 旅人(著者)紹介 相澤秀仁&相澤京子

写真家、パズル作家。「青春18きっぷ」歴は16年、日本のすべての都道府県を夫婦で3巡している。著書(夫婦の共著)は写真集『猫ヶ島』、『わらいねこ』をはじめ、『旅してでも食べたい 地もの旬もの回転寿司』など。●ホームページ http://www.aizawa22.com

文・写真:相澤秀仁&京子
※掲載されているデータは平成22年12月現在のものです。

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