10月になっても日差しの強い毎日でしたから、今日は朝の内は曇っていて、稲刈りには持って来いの良い日になりました。
やまかわの田んぼでは、カカシさん達が見守っている中稲が黄金色に実って、穂が重そうに垂れていま
す。今日の参加塾生は9家族26名、スタッフ12名に星槎国際高校の先生2名でした。
先日の台風17号では、先週のハズ作りで作った6列のハズのうち5列が倒されてしまい、男性スタッフたちが起こしたのだそうです。幸い稲に被害はありませんでした。
午前10時、川口塾長のご挨拶で稲刈りの始まりです。森光さんが鎌を使うので怪我をしないように扱いに注意すること、マムシがいるかもしれないので気を付けるようにと話され、稲の刈り方と束ね方を教えて下さいました。
稲は左手で稲束を持ち右手の鎌で根元近くを刈ります。刈って根元をそろえた4束同士をクロスして、スガイで束ねます。クロスするのは、稲をハズに掛け易くするためです。
今日の稲刈りでは、もち米とうるち米を刈ってしまう
予定でした。
始めに北側のもち米の田んぼから稲刈りを始めました。Kさんご一家が初めての稲刈りを体験していました。今年2年目のK 君は刈った稲をさっそくハズの方に運び始めました。しばらくすると始めて鎌を持ったY
ちゃんも上手に稲を刈れるようになりました。段々塾生がやって来て稲刈りははかどり始めます。
田んぼの草取りの時一番多い草はコナギというホテイアオイによく似た水生植物でしたが、そのコナギに青い花が咲いていました。田んぼの中にいた茶色のカ
エルをY君が見せてくれました。実りの秋には稲の色に合わせてカエルも茶色になるのでしょうか。
1枚目のもち米の田んぼを刈り終え、15分の休憩をして2枚目のもち米の田んぼに取りかかりました。大人が刈って束ねると、子どもたちは稲を運んでくれる
ので大助かりです。2枚目のもち米の田んぼの稲刈りが終わりに近づいた頃、刈り残った稲の中にマムシがいて、森光さんがひばさみで捕まえました。怖いけど珍しいので、皆で傍に行って見ました。
毒の牙のある頭をひばさみで挟んでいるので大丈夫
です。子どもの塾生たちは恐る恐る生きたヘビを触ってみました。初めは男の子たちが、最後には女の子も触ってみました。マムシを触るというような経験は、この先もそうは無い事でしょうね。
2枚のもち米の田んぼの稲刈りが終わった時、午前
に稲刈りをした子どもの塾生全員で、もち米の稲が掛ったハズの前で記念撮影をしました。
お昼休みが済んで午後の稲刈りはうるち米です。午前に参加した塾生の大部分が帰られましたので、予定通りの稲刈りはできるだろうかと心配に思っていま
すと、午後から星槎国際高等学校の先生お二人が稲刈り体験をしたいと来て下さいました。若いお二人が手伝ってくださるとは大助かりです。そして新たに4家族の塾生の参加がありました。
森光さんから稲刈りの仕方を教えて頂き、真ん中の
うるち米の田んぼの稲刈りを始めました。子どもたちは田んぼの中に思い思いの迷路を作っている様に一生懸命稲刈りしています。お兄さんの様な先生と一緒に稲刈りするのも嬉しそうでした。小さな子どもたちは稲束を載せたものを協力して運んでいます。皆とても
楽しそうです。1枚目のうるちの田んぼが刈り終わったので、休憩をしました。
2枚目のうるち米の稲刈りの頃には、空が晴れて稲が黄金色に輝き、土手のヒガンバナとよく似合っています。
3時半、ハズの横にある伊勢ひかりの稲刈りも終り、予定通りに今日の稲刈りは完了しました。
カマキリがバッタを食べていると言うので見に行くと、刈り終わった伊勢ひかりの田んぼで、お腹の大きなカマキリがバッタの頭をかじっていました。子どもを育て
るための栄養になるのでしょう。
午後の稲刈りが終わったので、うるち米の掛ったハズの前で、午後の稲刈りした子どもの塾生と、飛び入り参加して下さった星槎国際高校の二人の先生と一緒に記念撮影をしました。
今日刈ったもち米は西側2列のハズに、うるち米は東側2列に掛けられて
います。これから2週間干して乾かしてから脱穀します。脱穀は20日の予定です。
終りのご挨拶の後川口塾長が、「ここにきっと居る筈」と、子どもたちに田んぼの中のザリガニの居場所をスコップで掘って見せて下さいました。水の無くなった田んぼの泥の下の方に潜って冬眠の準備を始めたザリガニが皆の
前に引っ張り出されました。
今日は皆で予定通りの稲刈りができましたし、田んぼの生き物たちの珍しい場面に出逢ったり、好い1日でしたね。
来週は黒米の稲刈りです。皆さんの参加をお待ちしています。