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プチコン

メーカー
株式会社スマイルブーム
配信日
2011年3月9日~2012年3月14日
価格
800DSiポイント
ジャンル
教育/データベース
対応機種
ニンテンドーDSi / DSi LL / 3DS(*)
(*ニンテンドーeショップからご利用になれます)
利用規約
CERO 教育・データベース

現在は上位互換ソフトの『プチコンmkII』が配信されています。
このページで紹介されている『プチコン』は2012年3月14日配信停止となりました。


おしらせ:現在は後継ソフトのプチコンmkIIが好評発売中です。>>GO!

20年遅れのBASICがやってきた :’セツメイ

 プチコンで動く言語はBASIC、それも貴方におなじみのホビー志向でとても単純で、今にして思うと欠点をあげ出してもきりがない、あの懐かしいほうのBASICです。
 懐かしくない方のBASICといえば『Visual Basic』等でおなじみ統合開発環境ですが、プチコンが採用しているSMILEBASICはオブジェクト指向もコンパイル型もGUIもこれっぽっちも気にかけていません。
 貴方は気分のおもむくままに思いつきでいきなりプログラムを打って「RUN」するだけで実行できます。

最新マシンの能力を低レベルに使いこなそう :’DSiノコト

 プチコンはニンテンドーDSi用ソフト(DSiウェア)。DSiの機能の多くはプチコンからもアクセスできます。
 M●Xやソ●ドM5を遥かに超えたカラフルでそこそこ高速なスプライト能力(もちろんそのグラフィックパターンはBASIC上で定義できます)、さらにBG面(マイコン族には慣れない単語かもしれませんが、X68●00やファ●コンで知られる背景描画に特化したスクリーンモードです)、「デジタイザは最後の武器だ」とまで言われたタッチパネル入力まで(もちろんBASICの変数で)サポートします。
 当時貴方が夢見た超高性能の「ポケコン」の姿は、もしかするとここにあるのかもしれません。

3D時代のいま、あえて2D :’2Dク゛ラフィック

 スゴいことができる時代なのはごもっともですが(たとえばポリゴンとか)、私たちはそれらとひきかえにどれだけの手軽さを失ったことでしょう。
 プチコンでは今どきライン文で直線を引き、囲まれた範囲をペイント文で塗りつぶせます。
 さらにキーボード上にはGRAPHキーまでも搭載。機種依存文字を使いこなし、タイトルやグラフィックのかわりからREM文の装飾、ことによってはMZ-8●版『野●拳』のような美少女のグラフィックがわりにする蛮勇すら可能です。

21世紀ならではの保存形式、20世紀レベルの入力スタイル :’SAVE,ウチコミ

 カセットテープにプログラムを保存するのはもう古いと私たちは気付きました(DSiから発したピーガー音をマイクで認識する方式もかなり真剣に検討しましたが、さすがにやめました)。プログラムはDSiのメモリー上に一瞬で保存・読み込みできます。友達とのプログラムの受け渡しも無線通信で簡単です。
 ただしセキュリティ上、プチコンがPCや不特定の相手などからプログラムを読み込むことはできません。一瞬残念に思われるかもしれませんが、プログラムリストを手打ちするのが基本だったことを思い出せば心のやすらぎにはなるはずです。

博士(誰?)
ワシも……ワシもプログラムリストを不特定多数に渡してみたかったんじゃああああ。しかしこのご時世、セキュリティを無視することはできんのじゃああああ。ワシにはどうにもできなかったんじゃああああ。

誰だ。

昔取った杵柄が鈍らないために……
おもな「昔のBASIC」からの変更点 :’オマシ゛ナイ

行番号制ではない
SMILEBASICでは行番号は重視されません。GOTO文やGOSUB文の行き先は、行番号のかわりに文中で定義したラベル名になります。

  1. @LOOP
  2. PRINT”ルーフ゜シマス”;
  3. GOTO @LOOP
博士(誰?)
やってみたらあのルーチンは何行目だったっけと狭い画面で確認に行きつ戻りつするのは大変だったんじゃああああ。一度使ってみればラベルはとてもラクなんじゃああああ


比較演算子が違う
IF文などに使う比較演算子ですが、過去のBASICでおなじみの「=」「<>」ではなく「==」「!=」を使います。

  1. IF A==0 THEN A=A+1

(変数Aの内容が0と等しければ、変数Aに1加算します)

博士(誰?)
上の例のように「=」は代入、「==」は比較、とイコール記号にはっきり違いを与える方が分かりやすいしナウいんじゃああああ。「!=」とか使って若者にアピールしたかったんじゃああああ


グラフィック関係の命令の文法が違う
たとえば昔のマシンでLINE文にしばしば「(x1,y1)-(x2,y2)」といった表現が使われましたが、プチコンではこれを「x1,y1,x2,y2」と表現します。名前も「LINE」文ではなく「GLINE」文、「CIRCLE」文ではなく「GCIRCLE」文になります。

  1. GLINE x,y,x2,y2,color

(座標(x1,y1)から座標(x2,y2)に色colorで線を引きます)

博士(誰?)
命令文はカッコ無し、関数はカッコ付きと統一した方が間違いにくいものなんじゃああああ。昔のBASICでもこのへんは機種ごとにバラバラじゃったから、今回はこれで統一したかったんじゃああああ。あとDSiの良さを活かすためにグラフィック面という考え方を当時より進めておってな、グラフィック面の命令には一律「G」が付くぞい


PLAY/MUSIC文はない
SMILEBASICでは基本的にMMLを使いません。かわりにBGMが30曲プリセットされており、曲番号を指定してBGMを再生します。

  1. BGMPLAY 16

(16番のプリセットBGMを再生します)

博士(誰?)
ぶっちゃけ昔のMML方式とDSiの音声再生方式に差がありすぎて大変だったんじゃああああ。それだけでソフト1本分なみのパワーが必要だったんじゃああああ。
かわりと言ってはなんじゃがBEEP文はムダに充実させて、波形70種・周波数変化量16384段階・音量128段階にステレオ左右128段階まで指定できるようにしておいたぞい。MMLを手動で再現してみたプログラムもあるんじゃよ。


※各コマンドや文法の詳しい説明は『プチコン』ソフト内の電子取扱説明書でいつでも確認できます。