「あさひさんのお年玉はここだよ」。今年1月に波上宮近くで拾ったお年玉の持ち主を、那覇市の石川リオさん(13)、ルナさん(11)、レノさん(6)姉妹が捜している。交番に届けたが、保管期限内に持ち主が現れず、今月、姉妹の元に戻ってきた。姉妹は「あさひさんが見つからなければ、りゅうちゃん子どもの希望募金に寄付したい」と話している。
お年玉はアンパンマンの青いポチ袋に入っており、裏面に「あさひ つねこば」と書かれている。姉妹が1月2日に祖母の安慶名慶子さん(71)と初詣に行く途中、道路で拾い交番に届けた。
保管期限の3カ月がたっても持ち主が現れなかったことを知った慶子さんが、りゅうちゃん募金への寄付を提案した。3人も賛同し、10日に那覇署からお年玉を受け取って琉球新報社に託した。
「あさひさんに渡したいな」「『つねこば』っておばあちゃんだと思う」。思いを巡らせるレノさんとルナさん。リオさんは「あさひさんが見つかってほしい。見つからなければ寄付したい」と話す。
慶子さんは「今の時代は孫にお年玉をあげるのも簡単じゃない。孫にお金の大切さを伝えたかった」と託した理由を話した。
お年玉の問い合わせは琉球新報総務局(電話)098(865)5134。