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Kyoko Shimbun 2041.09.26 News

世界最後のアインシュタイン像が撤去 年内にも暗殺へ これは嘘ニュースです

舌を乾燥中の狂人アインシュタイン博士
 相対性理論など現代物理学の発展に大いに寄与し、「天才」とされてきた物理学者アルバート・アインシュタイン(1879~1955)の業績を称えた世界最後のアインシュタイン像が母校チューリッヒ連邦工科大学から撤去された。2011年に光より速いニュートリノが発見されて以降、凋落の一途をたどったアインシュタインにとって、この「2041年9月25日」は象徴的な日となるだろう。

 相対性理論や光量子仮説を提唱したアインシュタインは、それまでのニュートン力学では説明しきれなかったさまざまな現象を最も的確に説明できる理論を次々に打ち立てた科学者として、20世紀の物理学にとって欠かすことの出来ない存在だった。

 一方でこれらの理論が多くの物理学者を悩ませてきたことも事実だ。その後100年間にわたる物理学の発展と混迷は全て彼の理論を土台としてきたと言っても過言ではない。

 彼の評価が大きく転換し、その業績にほころびが見えたのは、2011年のことだった。この年に発見された光より速いニュートリノは、理論上ありえないとされた光より速い粒子の存在を裏付け、相対性理論の修正・転換を迫った。その後数々の実証実験によって「光速度不変の原理」の誤りが証明されると、この「20世紀の天才」への評価は次第に傾いていった。

 2020年、京都大学物理学部の坂本義太夫教授(当時。現京都大学総長)が相対性理論の誤りを証明し、新たな物理学の世界像を描いた「タキオン理論」を提唱。エネルギーを奪えば奪うほど速度が無限大に上がり、質量が虚数になる物質「タキオン粒子」の存在を明らかにした功績が認められ、29年ノーベル物理学賞を一度に3個受賞した。

 36年、この坂本理論を応用して作られたタイムマシン「C204型重力歪曲時間転移装置」によって、世界で初めて1998年への時間旅行を果たしたジョン・タイター飛行士の偉業は記憶に新しいところだろう。

 これらの出来事をきっかけに、アインシュタインに対する評価は激変した。イスラエル、アメリカ、ドイツ、日本など、アインシュタインにゆかりのある大学に建てられていた銅像は相次いで撤去。そして今月25日、最後まで残っていた母校チューリッヒ連邦工科大学の銅像も「旧世紀の遺物」として同大物理学部の学生たちによって倒された。学生の一人は「銅像は大学の恥」と言い切ったほどだ。

 現在、アインシュタインへの評価は「相対性理論という一見『真理』とも受け取れるまやかしの理論で物理学の発展を100年にわたって妨げてきた白髪の狂人」という見方が一般的になっている。

 さらに今年3月、国際連合は、物理学の更なる進歩のためアインシュタインの暗殺を議決。相対性理論が発表される1905年より先に殺害することで、その後100年にわたった理論物理学の混迷を解消したい考えだ。殺害の議決は、生きていれば第2次キューバ危機の際、ソ連に原爆を投下して第3次世界大戦を引き起こすことになっていたケネディ大統領以来2人目になる。

 早ければ、今年12月にも国連暗殺部隊が1904年に派遣される。

 (*アインシュタイン博士の暗殺が成功した場合、時間軸の整合を取るため、この記事は消滅する可能性があります。あらかじめご了承ください。)

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