豚組しゃぶ庵Web予約
本日5/22、豚組しゃぶ庵で念願のWeb予約がスタートしました。
これが実現したのは、豚組オーナーの中村が別会社で開発しているトレタという予約台帳iPadアプリのおかげです。
昨今、ヤフーさんが飲食店向けに無料で「Yahoo!予約」を始めたり、食べログさんが「cena(チェーナ)」という予約システムを導入したり、一休.comさんでも随分前からレストランWeb予約が可能だったりと、飲食店がWeb予約をはじめるチャンスは沢山転がっています。
でも、お店にとってこのトレタでのWeb予約は、これらのWeb予約とは一線を画すものなんです。
【何が違うのか】
トレタ以外のWeb予約の場合、どれにも共通しているのが、
・座席をいくつか登録し、受付期限終了までは予約が入るのをただひたすら待たなければならない。
(預けっぱなしなので、途中で店で予約を受けたい時は管理画面から調整しなければならない。)
・Web予約を受けるとメールで通知が来て、店で後から予約台帳に登録しなければならない。
つまり、Web予約はお店にとってはぜんぜん自動ではなく、ほぼ店舗スタッフによる手動ってことになります。
この作業を、各社の営業の方は「空いてる時間にちょっと作業するだけです。」とおっしゃるのですが、これこそが僕が飲食の現場で働いてきて「やっぱり導入は無理かな〜…」と感じてしまうところでした。
飲食店では、ただパソコンを開くだけの行為が信じられないぐらいに大変なことだったりします。(これは飲食店の方にだけしかわからないかも。)
ところが、トレタWeb予約の場合は、お店の予約台帳をダイレクトに公開しているので、Webで受けた予約は自動的に台帳に入ります。
お店でトレタのWeb予約用に登録しておいた座席も、お店で予約を受けることができちゃいます。つまりお店とWebで早いもの勝ちという事です。
さらに、お店で常に見ているiPadのトレタ予約台帳で、Web予約から自動的に入った予約をヒョイと他のテーブルに移動すれば、Web予約に空席を作ることもできちゃいます。
座席コントロールは普段から行っている作業なので、Web予約用の座席をほんのちょっと意識するだけで簡単に調節ができちゃいます。
【トレタの魅力】
お店の予約情報が一元管理されていなければ、Web予約は飲食店にとってスタッフの作業(手間)を増やすだけのものになってしまいます。
経営者はWeb予約によるメリットを盾に、現場に負担を強いることになるのです。
予約台帳をトレタで電子化するというのは、まさにこのWeb予約を、現場の負担なく簡単に実現する上で必要不可欠なものでした。
実はトレタ以外にも同じような事ができるシステムは存在します。(有名な◯◯テーブルさんとか。)
でも、トレタの最大の魅力は、
すべての作業がiPadだけで「簡単に」完結すること
だと思います。
とにかくユーザーフレンドリーなインターフェイスなので、僕自身も設定に関しては全く説明を受けることなく、オーナー中村の「とにかく使ってみて」の一言で対応できてしまいました。
そして、僕から現場スタッフへの説明も3分程度の立ち話で終了です(笑)
これもトレタが全体的に飲食店の現場で使いこなすことを前提に開発されているおかげだと思います。
【実は個人的にとても感慨深いことなんです】
僕はかなり昔、とあるホテルチェーンの会社に在職しており、当時、ホテルの予約情報の一元化を提言して燃えておりました。(2002年頃ですからもう12年前のことですw)
全国にあるホテルでは、それぞれ現地でも予約を受けていましたが、それとは別に全国各地の予約センター・インターネット予約・各旅行代理店などでも予約を受けるために、それぞれに何部屋かずつを預けていました。(ブロック出しとか言ってました。)
夕方になるとブロック出ししているところから、当日受けた予約がFAXで流れこんできて、それを予約係が一気に予約登録するという完全手作業。
ブロックを返して欲しいときも、あちこちに電話をして部屋をかき集めるという作業が必要でした。
その頃はメールさえあまり利用されず、とにかく電話とFAXでの処理が中心です。
また、手仕舞い(締切日)になるとブロックが戻ってくるので、どれくらいブロックが戻ってくるかを想定しながら、わざとオーバーブッキングさせて調整しなければならず、予約責任者はとにかく類まれなコントロール能力を必要とされていました。
このような状況を解決し、各ホテルできちんと蓄積できていない顧客情報を一元化するために、予約情報を一元管理するシステムを提言していました。
当時ホテルはホテルコンピュータと呼ばれる汎用機がメインだったのですが、あまり費用を掛けないよう、できる限り汎用機はそのまま残し、データセンターを別に作ってそれぞれをインフォテリア株式会社のASTERIAというデータ連携ソフトウェアを使って繋ぐという作戦でした。
(10数年前に実際に作った資料の一部)
かなり費用を押さえた提案でしたが、それでも費用はたしか年間数億円。
2〜3年訴え続けていましたが、結局在職中にはかなわなかった提案でした。(そして現状どうなっているのかは良く知りません。)
ちょっと規模も違うし大袈裟ですが、そんな想いが時と場所を変えて実現したのが、今回のトレタでのWeb予約システムなんです。しかも月額9,000円(税別)!!!
これは本当に感慨深いことです…(僕が作った訳ではないですがwww)
実はオーナーの中村にはトレタの事はあまり詳しく聞いたことがありませんし、たぶん僕が前職でこんなことに関わっていたことも全く知らないはずです。
トレタをテストしながら要望を伝えたりはしましたが、本当は僕もトレタで働きたかった…と思うぐらい、予約システムに関わりたかったのがホンネですw
【終わりに】
そんなわけで、トレタのWeb予約はまだテストスタートとはいえ、これからガシガシ利用していきたいと思います。
Web予約にはたくさんのメリットがありますし、 ここではトレタの良さのうち、ほんの一部分を紹介させていただいただけです。
きっと、Web予約がとりあえずできるようになったのも、トレタの目指すところでは、まだまだほんの一歩前進なんだろうと思います。
今後トレタの機能が、ますますパワーアップしていくのを期待しています♪
個人的に携わったホテル予約の一元管理が、僕の中でこの10年ちょっとの間、ず〜っと燻っていたので、必要以上にWeb予約に感動し、1年以上放置していたブログについつい書きたくなってしまいました。
拙い長文にお付き合いいただき本当にありがとうございました。
とにかく!
飲食店でWeb予約を始めたい方には、全力でオススメします!
正直、シンプルに使いこなせる分、ぜんぜん高機能ではありません。(トレタ関係者の方、すみません…)
でもこのシンプルさが、ちゃんと飲食店の現場で使いこなすために最も重要なんだと思います。
※豚組オーナーの中村が開発しているので、「関わりが深いから書かされてるんでしょう?」と疑われてしまうかもしれませんが、全くもって僕が勝手に書いたものです。
本当に単純に「1ユーザー」としてトレタを絶賛しています。僕は決してトレタの回し者ではありません!
営業として雇ってもらえないか、もしくはトレタの代理店として立候補できないかとは思っていますが…(笑)