米デルが近く身売りで合意、4日にも発表へ=関係筋

米デルが近く身売りで合意、4日にも発表へ=関係筋
2月1日、米デルが近く、身売りに向け買収ファンドのシルバー・レイク・パートナーズ率いる企業連合と合意する見通しであることが明らかに。写真は同社のロゴ。2010年2月撮影(2013年 ロイター/Joshua Lott)
[ニューヨーク 1日 ロイター] 米パソコンメーカー大手のデルは近く、身売りに向けて創業者のマイケル・デル最高経営責任者(CEO)と買収ファンドのシルバー・レイク・パートナーズが率いる企業連合(コンソーシアム)と合意する見通し。早ければ4日にも発表する可能性がある。2人の関係筋が明らかにした。
3人目の関係者によると、マイケル・デル氏がデルの過半数株主に、シルバー・レイクと米マイクロソフトは少数株主となる見込み。
デルの株主に支払われる最終的な価格は、今のところ明らかになっていない。金融危機以降で最大のレバレッジド・バイアウト(LBO)となる可能性がある。
関係筋によると、週末にも最終調整が行われる見通しだが、企業連合は詳細を詰めている段階で、日程がずれ込むことも考えられるという。
関係筋によると、投資家グループはデル側と1月31日にニューヨークで協議。デルの非公開化に向け、バークレイズやバンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ、クレディ・スイス、RBCキャピタルの4行から、債券発行を通じて最大150億ドルの資金を確保したという。
関係筋の2人によると、バークレイズはPerella Weinberg Partnersと共に、この取引に関するシルバー・レイクのアドバイザーを務めており、デルのアドバイザーは米JPモルガン・チェースという。
デルの代表者やマイクロソフト、バークレイズはコメントを拒否した。シルバー・レイクとPerella Weinbergからのコメントは今のところ得られていない。
複数の関係筋がロイターに明らかにしたところでは、デルは特別委員会を設け、投資銀行のエバーコア・パートナーズを指名して、マイケル・デル氏だけではなく、株主にとって最善の取引となるよう検討しているという。

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