ノーベル平和賞候補に231個人・団体、チュニジア大統領有力か
[オスロ 27日 ロイター] ノルウェーのノーベル賞委員会は27日、今年のノーベル平和賞の候補に231の個人と団体が挙がっていると明らかにした。うち43は団体だという。
候補者は明らかにされていないが、人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は、チュニジアのマルズーキ大統領やクリントン元米大統領のほか、政府等の内部文書を公開する民間サイト「ウィキリークス」に米外交公電を漏えいしたとして訴追されたブラッドリー・マニング米陸軍上等兵などが含まれる可能性があるとしている。
マルズーキ大統領は元人権活動家で、「アラブの春」の先駆けとなったチュニジアで昨年12月に大統領に就任。HRWのエーゲランド欧州責任者は、マルズーキ氏について「独裁主義の抑圧から民主主義へ平和的に移行したチュニジアの政変を象徴している」と語った。
ノーベル賞委員会のルンデスタッド事務局長はロイターに対し、「(候補者の)多くは何年もノミネートされている人たちだが、新しく入った人もいる」と述べている。
ノーベル平和賞は毎年10月に発表される。
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