尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は、非常戒厳を宣布して6時間後の4日未明にこれを解除した。野党「共に民主党」は「尹大統領が即時退陣しない場合、直ちに弾劾手続きに突入する」と決議した。民主党は、早ければ4日中に尹大統領弾劾訴追案を提出し、5日の国会本会議に報告する予定だ。
民主党は4日未明、非常戒厳解除要求決議案が国会本会議で可決された後、尹大統領が戒厳解除の意思を明らかにしてから約1時間30分後に非公開の議員総会を開き、上のように決議した。民主党は「尹大統領の非常戒厳宣布は、それ自体がそもそも無効で、明白な憲法違反」だとして、「重い内乱行為であり、完璧な弾劾事由」だと糾弾した。そして「民主党は尹大統領の憲政破壊犯罪を座視しない」と付け加えた。
民主党は「尹大統領は直ちに辞任せよ」とし、「応じない場合は、国民の意思に従い直ちに弾劾手続きに突入する」と述べた。
カン・ユジョン院内報道担当は議員総会後、記者団に対し、「今後、非常戒厳令はもうないという保障がないため、弾劾訴追案の提出と議決の過程を早めるべきということで意見がまとまった」とし、「最も速く進められるスケジュールは、今日提出し、明日の本会議に報告すること」と述べた。弾劾訴追案は本会議への報告の24時間後から72時間以内に採決しなければならないため、この日程通りに行けば、早ければ6日に尹大統領弾劾訴追案が採決に付される。ただし、大統領弾劾訴追案は200人以上の国会議員の賛成が必要となるため、与党「国民の力」の態度にかかることになる。
また民主党は、尹大統領による再度の戒厳宣布に備え、3交代で本会議場を守ることを決めた。また、戒厳宣布権限を持つキム・ヨンヒョン国防部長官とイ・サンミン行政安全部長官の責任も、今後の尹大統領弾劾の推進過程で追及する予定だ。
議員総会の直後、イ・ジェミョン代表は党員に送った声明で、「尹大統領の戒厳宣布は明白に国憲を乱すものであり内乱行為だ。戒厳を解除したとしても、尹大統領とこれに加担した人物たちの内乱罪は覆い隠せない」と主張した。続いてイ代表は「民主党は尹大統領の辞任と内乱罪に対する即時捜査を貫徹していく」と述べつつ、4日午後12時に国会で開催予定の非常時局大会への参加を訴えた。