Microsoftは、検索結果の関連性を高めるべく、「Facebook」の友人による推薦を検索結果に組み込む新機能を「Bing」に追加した。
米国時間5月16日に利用可能となったこの新機能では、Facebookの友人が「Like」(いいね!)と推薦している検索結果を上位に表示する。たとえば、ユーザーがサンフランシスコにあるタイレストランを検索している場合、ユーザーのFacebook上の友人が高評価した店が上位に来る。
Googleと差別化するため、Bingを「意思決定エンジン」と呼ぶMicrosoftは、同検索エンジンで実世界を再現したいと考えている。実世界において、人々は意思決定をする前に友人からアドバイスを求める場合が多い。「Yelp」などのレビューサイトは実用的だが、信頼できる友人からの評価は含まれていない。
「われわれは、感情という概念を意思決定エンジンに注入しようとしている」と、MicrosoftのBing担当ディレクターStefan Weitz氏は述べている。さらに、MicrosoftはFacebookとの関係を深め、ウェブ検索の支配者Googleに対する防壁を築きつつある。Facebookとの連携によって、Googleでは得られないものをBingユーザーに提供している。
「Googleでは、Facebookのデータにはアクセスできない」とWeitz氏は述べた。
Microsoftは、約350万のサイトが「いいね!」ボタンを実装していると推定している。さらに同社によると、ニュース記事やブログ投稿から楽曲へのリンクや写真アルバムまで、毎月300億件を超えるコンテンツが共有されているという。企業はこれまで、製品やサービスに対し、どれだけ多くのユーザーが「いいね!」をクリックしたかに関するデータを共有していなかった。それを検索に取り入れたのが、今回Bingに加わった新機能だ。
この機能を有効にするには、FacebookとBingに同時にログインしている必要がある。Microsoftによれば、Facebookユーザーの60%以上はオンラインにいる間、ブラウザ上でFacebookのタブを開いたままにしているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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