最後に、AirPodsをご紹介する。ヘッドホンジャックを取り除いたiPhone 7と同時に発表された、Apple純正のワイヤレスヘッドホンだ。
Bluetoothヘッドフォンでは数少ない、左右独立型を採用しており、しかも5時間のステレオ再生、ケースのバッテリを組み合わせると24時間再生が可能になる。にもかかわらず、イヤーピース1つあたり4gと、他の独立型の製品に比べて非常に軽い。
ちなみに、左右片方だけを使って音楽再生や音声通話、音声認識といった活用ができるため、ケースごと1回充電すれば48時間分のバッテリライフを獲得できる。しかも、右だけを使ってバッテリがなくなったら、今度は左を装着すれば良い。その間、ケースで右のイヤーピースを充電しておけるのだ。
ヘッドホンとしての評価以前に、iPhoneと組み合わせられる最強の通話用ヘッドセットともいえる。
AirPodsにはW1という新しいプロセッサが備わっており、省電力でのワイヤレス音楽再生を実現する。形状は、若干軸が太いぐらいで、iPhoneに付属してくるEarPodsと同じデザイン。ここにセンサ類が備わっており、装着しているかどうか、あるいはタップしてSiriを起動するといった賢さを備える。
AirPodsで最も便利に感じたのは、iPhoneでペアリングしておけば、同じiCloud IDでログインしている他のデバイスで設定が共有される点だ。
今筆者はiPhoneで音楽を聴きながらiPadで原稿を書いているが、GoogleハングアウトでiPadからコールしようと思ったら、iPadのコントロールセンターにリストアップされているAirPodsを選択するだけで、瞬時にiPadとのペアリングに切り替わり、通話ができる。
このペアリングが面倒で有線のイヤホンを使うことが多かったが、積極的にワイヤレスの音楽環境に移行できるようになった点は、AirPodsのブレイクスルーと言える。
ただし、運良く2016年中に手に入れられた人はわずかだったはずだ。10月末発売予定から1カ月半伸び、かろうじてクリスマス前に間に合いはしたが、待たせた分すぐに在庫切れとなってしまった。
魅力的な製品だけに、早く在庫状況が落ち着いてくることを願うばかりだ。
2016年に購入したApple製品5つを振り返ってきた。AirPodsは完全な新製品となったが、基本的には製品ラインを維持し、その充実を図るという活動だったことが分かる。
ただ、iPadとMacの関係性は、今後も注目すべき面白いポイントだ。Appleは主力の2製品について、これまで価格面での線引きの不透明さがあった。例えば800ドル台で手に入るMacBook Air 11インチの存在や、1000ドルを超えるiPadの存在がそれだった。
2016年の刷新で、併売中のMacBook Air 13インチモデルを除いては、MacBookシリーズは1299ドルからと、1000ドル以下のラインアップを新製品から排除している。1000ドル以下のコンピューティングはiPadが受け持つ、という明確な基準が生まれた。
また、ウェアラブルデバイスについても、Appleは積極的に取り組んでいく様子がうかがえる。ウェアラブルと聞くと、Apple Watchだけを思い浮かべるかもしれないが、ワイヤレス化されたAirPodsも、ウェアラブルデバイスと位置づけられる
W1プロセッサを用意して取り組んでいるあたりから、iPhoneやMacとの連携は前提にしながら、身につけるデバイスとしての賢さを提案している点は面白かった。
2017年、引き続き、新しいウェアラブルデバイス(と呼べるもの)が登場することに期待したいし、Apple Watchの日本でのApple Payのような便利さが世界に拡がること、またキラーアプリの登場が楽しみだ。
最後にiPhoneだ。2017年はiPhoneが10周年を迎える。順当に行けば、デザイン変更なしのiPhone 7sの登場となるが、Appleとしても、ユーザーとしても、それでは納得しないはずだ。
2014年モデルのiPhone 6を購入した世界中のユーザーを再びiPhoneに振り向かせる、そんな新モデルの登場に期待していきたいところだ。
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