ワシントン州レドモンド発--Microsoftの最高経営責任者(CEO)、Steve Ballmer氏は米国時間7月27日、ソフトウェア業界が根本的変化を遂げつつあることを認めながら、広告でコストを負担し、インターネット経由でサービスとして提供する製品の開発に同社が急速に向かいつつあることを明らかにした。
Ballmer氏は、金融アナリストを集めて当地で行った記者会見で、「ソフトウェアはサービスになろうとしている。Microsoftの製品ラインアップ全体で、広告およびサブスクリプションベースのモデルや、インターネットベースの配布手法を導入することは、今後重要な意味を持っていくだろう」と述べた。
Ballmer氏はMicrosoftをマルチコアプロセッサにたとえ、同社では、デスクトップとサーバ用の各ソフトウェアという既存のコアに加え、エンターテイメントとインターネットサービスという2つの新しいコアを追加しようとしていると語った。
1990年代には、同社がこれら2つを扱うことにさえ投資家が疑問を呈したことをBallmer氏は指摘した。
同氏は、「われわれはデスクトップの会社だった。かなりの間そのように見られていた」と述べた。
Ballmer氏によると、Microsoftがエンターテイメントとインターネットベースのサービスという新分野で一夜にして成功を収めることはできないかもしれないが、長期的には利益を得られるようになることを確信しているという。
Ballmer氏は、「当初は、われわれのアイデアに対する抵抗があるだろうが、(それに遭うことは)おそれない」と語り、同社はこのアイデアを「一段と優秀な人材を投入」して支援していくと述べた。「物事は、場合によって非常に時間のかかるものだ」という。
Microsoftの最高業務執行責任者(COO)、Kevin Turner氏も13日、同社のビジネスパートナーを集めて開催した会合で、Microsoftは「製品中心の会社から、サービスやソリューションの会社へと転換する」と述べていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」