「アプリかウェブか」といった議論は不毛です。とくに「ウェブは死んだ」という極論はナンセンスです。
アプリとウェブの両方を作って連携させるのが合理的です。その意図は、ユーザーエクスペリエンスとアクセシビリティの両立です。
数年後には「車の両輪」のように「両方作るのが当たり前」と思われているだろうと予測します。
さて、本題に入る前に、デジタルエコシステムの現状をおさらいしておきます:
Open vs Closed Web in mobile travel - two sides of the same coin
- アプリはユーザーエクスペリエンス面で有利。スマホ利用時間の86%がアプリ。
- ウェブは利便性や発見性で有利。トラフィック3倍。
さて、Google I/O 2014で面白かったのが「アプリと検索の未来」 (The future of Apps and Search) というセッションです:テーマは「どうすれば検索に親和的なアプリを作れるか?」 (How can you make search-friendly apps?)。
詳しくは App Indexing for Google Search へ。
※Linked Dataと総称されるテクノロジーが何気なく使われています。RDF, LD-JSON, schema.orgなど。Google Schemas — Google Developersにまとまっています。
関連情報
- 情報建築を設計するアプローチのコペルニクス的転回 エコシステムとユーザー・エクスペリエンスの重視へ
- ウェブ世界の終焉について
- 「PCの死」と「平等なウェブ世界の終焉」、WIRED、2014年
- The Web Is Dead. Long Live the Internet、WIRED、クリス・アンダーソン、2010年