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DeNA守安社長インタビュー【前編】「iemoとMERYは、サービスの哲学と構造的な強みが魅力的だった」

株式会社ディー・エヌ・エー代表取締役社長兼CEO 守安功氏

10月1日、株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)が住まい・インテリアに特化したキュレーションプラットフォーム「iemo(イエモ)」を運営する株式会社iemoと女性向けのファッションに特化したキュレーションプラットフォーム「MERY(メリー)」を運営するペロリ株式会社を約50億円で買収、子会社化した。

買収と同時に、DeNAはキュレーションプラットフォーム事業に参入する。2社の事業拡大を図るとともに、他分野でもキュレーションプラットフォームを立ち上げ、各分野でナンバーワンのポジション獲得を狙う。今回、DeNA代表取締役社長兼CEO・守安功氏にインタビューをおこなった。前編では今回の買収についてお伝えする。(聞き手:現代ビジネス編集部・佐藤慶一)

リアル巨大産業の構造変革を目指す

---約50億円で2社を買収しました。サービスのどのような点を評価したのでしょうか?

守安:もともとキュレーションメディアというものが国内外で流行っているということは知っていました。しかし、実体として、どのような規模で、どのような背景で成長しているのかは知らなかったんです。

7月にiemoの村田氏から、月間アクティブユーザー(MAU)などのデータを聞いたときに伸び方がすごいと思いました。そこで、スマートフォンやソーシャルに最適化したメディアのトレンドが来ていると実感したのです。加えて、サービス運営にまつわる考え方・哲学やマーケティング手法などを聞くうちに、急成長の背景がわかりやすく、かつ、構造的な強みがあるのだと思いました。つまり、再現性があるということです。

一見、iemoやMERYと同じようなサービスが多くあると思われるかもしれません。しかし、両サービスはメディアとして成長させるだけでなく、キュレーションプラットフォームとしてコマースやマッチングなど、産業に変革を与えたいと考えていました。DeNAでも「リアル巨大産業の構造変革を目指す」ということを掲げているので、方向性としてぴったりだったんです。

DeNAとしては、日本におけるキュレーションプラットフォームのトップ2社の強力なノウハウを得ることで、住まい・インテリアやファッション以外の分野への横展開をおこない、巨大産業の構造変革を目指すことができると思いました。これが買収の大きな理由です。

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