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- 志瑞 祐
『精霊使いの剣舞』(MF文庫J)
- 仲間と美味い酒を飲みつつボドゲにTRPG、あとたまには仕事して――こんな青春送りたかった! けどそんな楽しい理想の世界でも、みんないろいろあるよね……ってことで、とても繊細で優しい眼差しに満ちた作品でした。というか平坂先生、あんなに遊んでたのは本当に取材のためだったんですね(驚愕)
- アサウラ
『ベン・トー』(スーパーダッシュ文庫)
- 本作もまた作家・平坂 読のアイデンティティに触れられる作品だ。ファンはもちろん、作家という生き方に興味のある者にとっても輝く一冊になるだろう。…ところで誰に幾ら払えば私を作中に登場させ、那由多とくっつく展開にしてもらえるんですかね?
- 裕時悠示
『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』(GA文庫)
- ラノベ作家たちの青春群像劇。飯食って酒飲んでゲームして旅行して飯食って酒飲んで確定申告してTRPGやって――全て美少女イケメン同伴。僕の知ってる世界と違いすぎて涙が出た。リア充作家爆発しろ!
- 白鳥士郎
『のうりん』『りゅうおうのおしごと!』(GA文庫)
- 「これが『偉大なる小説家』の日常!」寒さを感じたら沖縄へ、イクラが食べたくなったら北海道へ。本能の赴くままに原稿執筆! プロット変更! 面白いからそれでいい!!
- 矢野俊策
ゲームデザイナー。
『ダブルクロス』『グランクレスト』(富士見ドラゴンブック)
- 出版されるTRPGリプレイでは絶対書けないことが、作中リプレイに書いてある……! TRPGライターをいろんな意味で戦慄させる作品。ラノベ作家がなぜアナログゲームがすきなのか。その秘密もわかるかも……!
- さがら総
『変態王子と笑わない猫。』(MF文庫J)
- インハイに思いっきり豪速球デッドボールを投げ込みながら、バットを振らせてストライクをもぎ取っちゃう平坂先生、マジすごい。いろいろ無茶やってるのに面白いんだからずるい! 現実と創作を巧みに混ぜているので、これを読んだら平坂先生になれる。かもしれない。少なくともぼくはそんな気分になりました。
- 溝口ケージ
イラストレーター。
『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』(電撃文庫)
- いちいちリアルだし、めちゃくちゃ可愛いし、だいいち面白い。絵描きとしてここまで妄想を膨らませてくれる子たちを、僕は見たことがない。つまり友人だからこそカントクが那由多ちゃんをデザインしていいとか超ムカつく! キー!
- 川岸殴魚
『人生』『勇者と勇者と勇者と勇者』(ガガガ文庫)
- ――危機感。あの平坂 読氏がガガガ文庫で書くと聞いたときに抱いた感情を端的に表現するとそんな感じなわけです。そして担当する編集者も同じだとさ。――危機感。そのご縁で僭越にもコメントを書かせていただくことになり、原稿を拝読させていただいたわけですが………、もうね、案の定おもしろいっていうね。つのるよね~、危機感。つのりにつのってるよね。
どうせね、こうなるとは思ってましたよ。あの、〝平坂 読〟だからね。おもしろいに決まってますよね。
ただですね、僕は『人生』というシリーズを書かせていただいているんですが、同じ月の刊行分でシリーズが終了するわけですよ! そのタイミングでこのおもしろさを喰らわせられるのは、精神的ダメージが半端ないわけです! もし僕のメンタルがもう少し弱かったら、数か月部屋で糞袋状態になって寝込んでるところですよ。
自分語りはいいよ、作品について語れよ、って話なんでしょうが、この作品、『妹さえいればいい。』、これがライトノベル作家のお話なわけです。
もちろんフィクションですから、ライトノベルのお約束を踏まえたキッチュなキャラクター造形になっているんですが、それでいながらきっちりリアルと接続しているんです。それこそ僕みたいなもんが作家語りしたくなるくらいに。このキャラクターでありながら、どこかでリアル。これって本当に難しいと思うんです。それこそ属性としてデータベース的に切り取られうるキャラクターでありながら、ライトノベル作家として悩み、嫉妬し、遊んで、恋をして、確定申告までするのです。そんな両極端ともいえる要素をこれ見よがしではなく、事もなげにさらりと混ぜ込んで、エンターテイメントにしちゃうわけですよ。本当につのらせるしかないですよ、危機感。現時点でつのってる危機感は縦にすると富士山とほぼ同じ高さくらいだと推測されます。
まあ僕の個人的な危機感は読者の皆様とは関係ありませんね。というわけで読んじゃったらいいじゃん。平坂 読の新作を! 存分に楽しんじゃったらいいじゃん匠の仕事を。なにせこの僕が読んでいる間は危機感を忘れて夢中になっちゃったんだから。これはもう、間違いないです。最後に作中で僕が一番笑った台詞を引用しておきます。
『やばい! 編集者だ! 逃げろ!』
- 渡 航
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』(ガガガ文庫)
- もしかしたら、この作品を読んでリアリティを感じる読者は少ないかもしれない。
そもそもラノベ作家の生態なんてオカピより知られていないであろうから読者の皆さんには虚実の判断がつかないかもしれない。
言わなくてもわかることだと思うが、ラノベ作家の周囲にそうホイホイ美少女は現れないし、締め切りはもっと過酷だし、編集者はもうちょっと怖いし、俺の周囲にそうほいほい美少女は現れないし、仮に現れたところで特に発展はしない。どうなってんだよマジで。ラノベ作家って職種としてはかなりゴミ底辺だろ。かように、ラノベ作家の現実は厳しいものだ。
だから、この作品にリアリティはあまりない。そう感じる人は少なくないと思う。
けれど、まぎれもないリアルが描かれている。
現に、専業作家の連中は昼日中から集まってボードゲームやって楽しく遊んでいる。兼業作家の俺はその時働いてるし、そもそも呼ばれもしねぇ。
実際、専業作家の連中は思いつきで皆様お誘いあわせの上、旅行に行ったりしている。兼業作家の俺はその時働いてるし、そもそも呼ばれもしねぇ。
そして、人気作家同士で遊んでいたりする点もかなりリアルだ。なめとんのかお前らもっと働け。あと、たぶん断るけど一応ぼくにも声を掛けてほしいです。
同じラノベ作家ながら専業と兼業で違うからこそ、一番近くて遠い場所にいる私だからこそ、はっきり断言できる。これリアル。書かないときはとことん書かないあたりもリアル。
しかし、何よりリアルなのはクリエイターなら誰しもが抱く、生々しい感情が描かれている点だろう。基本は笑って読んでいるのに、ふとしたシーンで急に真顔になってしまう瞬間があるのだ。これだから読兄貴は恐ろしいぜ……。あと京ちゃん、超可愛いっすね。
今後、この作品がどう転がっていくのか気になって仕方がない。作中で登場するイケメンラノベ作家のモデルがどの渡 航さんなのかも気になって仕方がない。なんならモデルは渡 航じゃないまである。
……ところでリアル世界とはまるで全然まったく関係ないんですけど、この作品に出てくる担当編集者のケンケン(俺が勝手につけたニックネーム)はどういう類いの夜のお店に行くんですか?
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