『ドラゴンスピリット』（DRAGON SPIRIT）はナムコがアーケードゲーム用として開発を行い、1987年6月20日（ロムキットは6月末発売）に稼働した縦スクロール型シューティングゲーム。価格はPCBキットが188,800円、ロムキットが78,000円で発売された。
SHARP X68000版はマイコンソフトが移植・開発を行い、1988年9月23日に電波新聞社から発売した。注文数は予約段階で1万1千本を数えたという。初期ロットは1万2千本、11月あたりで1万8千本が出荷されたという。X68000の出荷台数は1988年12月時点で4万5千台。所有している40%のユーザーが購入した計算だ。もちろん、台数の中には企業や学校に納入されたものや複数所有も含まれており、個人ユーザーで1台あたりで考えれば相当な率だと言えるだろう。X68000を所有していないのにソフトを購入したという話も掲載されており、その熱気と人気の高さが伺える。
家庭用ゲーム機には後にNEC PCエンジン（1988年12月16日）、任天堂 ファミリーコンピュータ（1989年4月14日）へ移植されている。X68000版を超えるような移植はおよそ8年半叶わず、ソニー PlayStation版まで待つことになる。それまでの中では最も業務用基板に近いのがこのX68000版だ。

新製品のご案内. AOUニュース6月号, 1987年6月15日, p.8 ｢ドラゴンスピリット｣.『テクノポリス』. 1988年12月号. p.18 ｢X68000減現象を探る｣.『Oh!』. 1988年12月号. p.18 ｢X68000減現象を探る｣.『Oh!』. 1988年12月号. p.18 ｢X68000ゲームソフトのゆくえ｣.『Oh!X』. 1991年10月号. p.149