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44試合で先発投手が5回もたず降板は未だなし DeNAが混セの台風の目に!?

直近5カードで4カード勝ち越し、チーム防御率は12球団トップ

 最下位に沈んでいたDeNAが混戦セ・リーグの台風の目になるかもしれない。

 山形、福島で行われた17、18日の巨人2連戦に勝ち、引き分けを挟んで3連勝。これで直近5カードのうち、4カードで勝ち越し(残りの1カードは1勝1敗1分)となり、最大11あった借金は5に。5位・ヤクルトに1ゲーム差と最下位脱出も見えてきた。

 ラミレス監督率いる新生DeNAは4月は2度の5連敗を喫するなど苦しんできたが、なぜ、好調に転じたのか。なんといっても投手陣の力が大きい。

 それを表す数字が、DeNAのチーム防御率だ。19日現在、防御率3.11。これはパ・リーグ1位のソフトバンク(3.16)を抑え、12球団トップ。屈指の選手層を誇る昨季の日本一軍団を上回っていることからも、価値あるものといえる。

 特に、投手陣を牽引しているのが先発陣だろう。現在、先発ローテを形成する6人の成績は以下の通りだ。

◯井納翔一  8試合3勝3敗 防1.93
◯今永昇太  7試合2勝4敗 防1.96
◯山口俊   6試合2勝1敗 防3.79
◯モスコーソ 6試合3勝3敗 防3.46
◯石田健大  8試合4勝1敗 防2.68
◯砂田毅樹  5試合1勝1敗 防4.13

 井納、今永と2人が防御率1点台をマーク。さらに驚くべきは、この6投手に2軍調整中の久保康を加え、44試合で先発投手が5回を持たずに降板した試合はいまだゼロだ。先発陣が崩れず、最低限の仕事をこなして救援陣の負担を減らし、投手陣全体に好循環を生んでいる。

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