ケツイ単語

いわゆる「弾幕系シューティング」である。オリジナルとなるアーケード版は2003年にリリースされた(ケイブ開発、AMI発売)。難易度が高く、裏2周目クリアの難易度は歴代のシューティングゲームの中でもトップレベルにあるとの声が高い。ロックオンシステムや得点ボーナスの仕様上、接近戦を行う必要が多く道中(ザコ戦)が熱い内容となっている。

アーケード版のほか、他機種への移植版として以下のソフトが発売されている。

西暦2054年。
1900年代半ばから続く環境破壊は、地球の温暖化現象を加速させ、温暖化からくる水位の上昇は、大陸の沿岸にある多くの国を侵食していた。
世界規模の海岸線の変更は新たな領土問題を生み、各国間での戦争が勃発するのにそう時間は掛からなかった。

年々烈化する戦争の裏には、世界中に兵器を輸出し、莫大な利益を得ている「EVAC Industry」社の存在があった。

この状況を打破すべく国連はEI社との交渉に乗り出すが、国連側の「兵器輸出入の全面禁止」という提案を完全に拒否。
その後の度重なる交渉も平行線を辿った。進展のない状況に国連側は交渉を断念し、秘密裏に武力介入を決定する。
それは表向きは無国籍の武力抵抗組織でありながら、実際は国連主導の特殊戦闘部隊による奇襲である。

「EI社の全ての兵器および兵器開発施設の破壊」
「国連の軍事介入に関わる一切のものを破棄せよ」

その任務の遂行命令は、作戦に携わる者の命にも適用されるものであった。
例え任務が成功したとしても、生きて帰ることは許されないのだ。

「ただし、志願したものにはその命の報酬として、どんな望みでも一つだけ要求することができる。国連は責任を持って、それを実行しよう。」

その過酷な特務に志願した4人の若者達がいた。
命を賭してでも叶えたい望みを胸に秘め、彼らは出撃する。
自分達には決して見ることのできないであろう、明るい未来のために……。

自分の願いが叶うとはいえ、死を前提とした任務は並々ならぬ決意があってのもの。そんな思いを秘めた奴らの、そんな絆は地獄まで行っても切れることはないだろうと。そんな意味を含んだ上での、ケツイ～絆地獄たち～です。

IKD(池田開発部長) 談

●TYPE-A　ティーゲルシュベルト搭乗チーム

アリス＝ブラックバーン （Alice=Blackbarn　男　23歳）

とにかく、他人との関わりを持ちたがらない。
基本的に無口で、会話も少なく、感情の起伏を見せる事など皆無である。
操縦の腕は超一流であり、その上与えられた指示を正確にこなす為、 エヴァンズマンからの信頼は厚い。
TYPE-B搭乗チームのユウマ＝ナナセとは異父兄弟であるが、特に意識はしていないようだ。

ロイド＝エヴァンズマン（Lloyd=Evansmann　ホ　26歳）

完璧主義者で任務遂行を第一に考える。
その為に部下の命を危険に晒す事など何とも思わない冷血な男。
非常な自信家で、自分に不可能な任務など有り得ないと常に豪語する。
基本的に人を信用することは滅多に無いが、確実かつ正確に指示をこなすアリスには、絶大な信頼を寄せている。
後でオフィスに来るように。

●TYPE-B　パンツァーイェーガー搭乗チーム

スティール＝ユレク （Steele=Yurek　男　26歳）

明るく誰とも分け隔て無く付き合う気さくな性格。
考えより体が先に動き、多少強引でも推し進めてしまう野蛮さも持つ。
他人の世話を焼くのが好きなのだが、お節介と取られてしまうことも多い。
直感で行動する事が少なくない為、エヴァンズマンとは折り合いが悪い。

ユウマ＝ナナセ（七瀬 勇真　男　18歳）

明るく、努力家で皆に好かれる性格。
本来なら経験が浅くまだ10代の彼には志願する権利はないのだが、その努力と熱意により、特別に許可された。
入れ込むと周りが見えなくなる傾向があり、スティールに諭されたりする事もよくあるようだ。
アリス＝ブラックバーンとは異父兄弟であるが、なぜか一方的に憎んでいる。
それは彼がこの特務に志願したことにも関係しているようだが、彼の口からそれが語られることは無いだろう。

●操作
1レバー+3ボタン（オート連射、ロックショット、ボム）

オート連射

通常弾をオートで連射する。

ロックショット

押しっぱなしにすることでロックショットを発射することが出来る。このロックショットを敵機に当てると自機の両サイドにあるオプションが敵機をロックし、その敵が破壊もしくはロックショットボタンを離すまで攻撃し続ける。ロックショットを当て続けることによりオプションの数だけ（最大数は4）ロックすることが出来るが、ロック数が増えるにつけロックショットの射程距離が短くなっていく。ロックショットを当ててからロックされるまでには若干の時間が必要だがこの時間は敵機に近づくにつれ短くなっていく。これらのため素早く大量のロックをする為には、接近戦が必要となってくる。また、ロックショット自体の攻撃力も高いため最大までロックした後もロックショットを当てつづける方がより早く敵機を破壊できる。

ボム

画面内全ての敵弾を消去、着弾点を中心に広範囲に大ダメージ、ボタンを押した瞬間からボムが爆発後数秒の間無敵になる。通常時は自機の前に着弾するが、ロック時はロックした敵機に向かって飛び、ロックした敵機を中心にダメージを与える。ロック時にボムを使った際にボムが敵機に着弾爆発する前に通常弾で敵機を破壊してしまうとボムが爆発せず画面内をバウンドし続け、ボムが爆発しない為自機が無敵でありつづけるバグが存在する。これは俗に「ケツイボム」と呼ばれている（参考動画）。

●自機タイプ
2種類。それぞれの性能は下記のとおりである。

Type-A（オレンジ）

広範囲型の通常弾、移動速度遅い、ロック速度速い

Type-B（ブルー）

前方集中型の通常弾、移動速度早い、ロック速度遅い

1周目をクリアした際に条件を満たしていると2周目（表2周・裏2周）に進むことが出来る。それぞれの条件及び1周目との変更点は以下のとおりである。

表2周

条件

• 1人プレイかつノーコンティニュー
• ミス数+ボム使用回数が6以下

1周目とは以下の点が異なっている

• 敵機の攻撃の強化
• 撃ち返し弾が発生する（敵機に近づくことで封印することが出来る）
• 倍率チップの廃止（撃ち返し弾の数により倍率カウンターが加算されるようになる）
• 影等のオブジェクトが無くなる（基板性能の限界まで敵弾を増やす為、倍率チップの廃止もこれによるもの）

裏2周

条件

• 表2周への条件をクリア
• ノーボム、ノーミス
• スコアが1億2000万点以上

表2周の変更点に加えさらに以下の点が異なっている

• 2周目1面開始時に「WELCOME TO SPECIAL ROUND」と表示される
  （表2周の時は表示されない）
• 弾速が早くなる
• 撃ち返し弾の増量（色も赤から青に変わる）
• 撃ち返し弾の封印可能範囲の縮小（より近づかないと封印できない）
• 封印した撃ち返し弾の数も倍率カウンタがアップする
• 面クリア時のボーナス点が2倍
• 真の最終ボスとして「光翼型近接支援残酷戦闘機エヴァッカニア・ドゥーム」が登場する