ひび割れや乾燥肌に必要なのはビタミンでも尿素でもない、ワセリンである。

＜注意書きの追記＞
【コメント欄より】
id:photoyours 2012/01/06 18:56
私はアトピーでもアレルギーでもなく、今まで化粧品にアレルギー反応が出たことがありませんでした
が、ここに書かれているヴァセリンをほっぺた塗った途端、
目の下とまぶたにプツプツが出来始め、
どんどん痒く赤くなりました。
即座に使用をやめましたが、一ヶ月経っても赤み痒みがぶり返し、完全に治る気配がありません。

私のように、化粧品にアレルギーを持っていない人でも
突然アレルギーのような反応が出ることがあるのです。
もちろんヴァセリンが効く人も沢山いるとは思いますが
乾燥肌にはヴァセリン！が誰にでも合うとは限りませんので
皆さんお気をつけ下さいね。

結論はタイトルのとおりである。
それ以上でもそれ以下でもない。
何度となく皮膚科に通い、そのたびに、直らない量の薬を処方され、そして学習した成果である。
乾燥肌にお悩みの方は妙な成分の入った不必要に高額な塗り薬など買わず、今すぐにワセリンをお求めになったがよろしいであろう。
アメリカからの輸入商品で「Vaseline」という商品名のワセリンが、各ドラッグストアで販売中である。
大が370グラムで800円程度、小が100グラムで500円程度。
ドラッグストアのユタカ、マツモトキヨシの各店にて取り扱いを確認済み。

＜どうせワセリンを買うなら＞
医薬品のコーナーに置かれた日本製の「白色ワセリン」の方がいいでしょう。
「Vaseline」では粘度がゆるすぎて＝ベタベタしすぎていてあちこちに油と指紋を付けて回るといったように生活に支障をきたすことがありますが、「白色ワセリン」ならまだそれが軽減されます。

あと、一緒に綿の白手袋を買っておきましょう。作業用のでいいです。セットになった綿の白手袋があると、あちこちにベタベタをつけずに済みます。洗えば何度か再利用も出来ます。
ついでに、パソコン自作など他の軽い作業にも利用できます。

＜＜＜一番下に「たいせつなおしらせ」の追記があります。かならずお読みください。＞＞＞

この皮膚の乾燥、裂傷は、高校以来、もはや十年近い年月になる。
直りかけてはまたぶり返し、また直してはぶり返しの繰り返しである。
原因不明の右手の指の乾燥、裂傷に悩まされ、一時は乾癬や水虫まで疑い、水虫薬を塗りたくったり、石鹸でこれでもかというほど手を洗ったりした。
だが、それらは明らかに間違った処方で、むしろ症状を劇的に悪化させるものであった。
石鹸をはじめとしたナトリウム系の薬品は肌の油脂分を根こそぎ洗い流し、さらに皮膚を弱体化させ、水虫薬などのアルコール系の薬品は弱った肌に強烈な刺激を与え、一時のかゆみの低減と引き換えに猛烈な皮膚の乾燥を招いた。
甘く見ていた結果としての数年間の放置の後、ようやく行った皮膚科で下された診断は「主婦湿疹」というものであった。
これは肌の油脂分が何らかの原因ではがれおち、皮膚の水分が抜け出て、それが原因となって乾燥を招き、裂傷を生み出し、はては猛烈なかゆみをもたらすというものであった。
それが原因でついにこの春などには、そこにバイ菌が入り、五指が緑色に膿みはれ上がるという、悲惨な状態にまでなった。
ここまで長引きひどくなったのには、もともと体質としてアトピー性皮膚炎を持っており、乾燥とかゆみに対して皮膚のつくりが弱いからであった。
だが、近日知ったところによると、このアトピーはこれまで考えられていたように特定の外的要因＝アレルゲンによって引き起こされるアレルギー反応なのではなく、皮膚の免疫構造、新陳代謝の反応の不具合であるとのことらしい。
つまり、アトピー持ちというのは第一に皮膚の免疫構造、新陳代謝が弱いということなのであって、食事やアレルゲンが第一の原因ではないということなのである。
そしてそれは逆にいえば、よほどひどい状態にならない限り、乾燥や裂傷をもたらす原因となるポイントさえ抑えれば、あとは人間の皮膚がもつ自然治癒力でしっかり直るはずだということである。
そのポイントこそが油脂分である。
皮膚からの水分の流出を押さえるフタの役目をはたす油脂分である。
これが切れやすいというのが、皮膚の弱い人の特徴、アトピー持ちの人の特徴なのである。
そして、まさにここだけをピンポイントでサポートするのがワセリンなのである。
使ってみればもう一触即解である。
まさに足りない油脂分を補うというにふさわしい質感、感触、粘着性。
化粧水のように保湿クリームを使うという人にはふさわしくないが、治療として保湿を求める人にとってはこれこそ唯一にして最高最適の品なのである。
指先だけは念入りに薄く引き伸ばしておかないと、そこいらじゅうにクッキリハッキリとした指紋を残すことになるが、指の付け根や手の甲、手のひら、手首、関節などには思う存分たっぷり塗りたくれるのがまた快感である。
まさに力によって乾燥を征服するといわんばかりの力強い効果がてきめんに現れるその様に、今までワセリンを知らなかった人は、尿素を呪い、ビタミンに怨嗟の声を上げ、アロエなどにはもはや目もくれなくなるであろう。

ワセリンさえあればいい！！ワセリンさえあればいい！！

余った分はグリスとして機械の潤滑にも使えてしまうというこの万能性がまた泣かせてくれる。
これはもう塗るしかない。

「マイニチヌッテマス。」（ジャッキーチェン声で*1）

＜＜＜「たいせつなおしらせ」＞＞＞
予想外にブクマされているので、他のアトピー性皮膚炎の方がここに書かれたことをそのまま実行されないようご注意申し上げます。
ご存知のこととは思いますが、アトピーによる炎症で肌が汚れたままでワセリンを塗ることは、垢やホコリ等のゴミ、またバイ菌を肌にすりつけたままにすることになります。
必ず、キレイに丁寧に肌を洗った上で、肌が汚れていない状態でワセリンをご使用ください。
また、あまりにも炎症がひどい状態では、ワセリンではなくアトピー治療用のステロイド剤をご使用ください。
あるいは、ステロイドを塗った上でその上からワセリンをご使用ください。

＜＜＜「重要な指摘へのリンク集」＞＞＞
REVの日記　@はてな：乾燥肌の保湿について。
1yard:「ひび割れや感想肌に必要なのはビタミンでも尿素でもない、ワセリンである。」を信じないでください
 乾燥肌にワセリン - Rented House - 楽天ブログ（Blog）

＜＜＜「さらにたいせつなおしらせ」＞＞＞
私は本文中で「ワセリンがアトピーに効く！」などとは一切申しておりません。
あくまで私の場合に、ワセリンが「主婦湿疹」あるいは「肌の乾燥」に効果があった、ということを述べただけです。
アトピー患者の方はステロイドを極端に恐れずに、「徹底的に直すぞ！」という時期には医者から処方された分量を全て使い切って、「途中でやめたりしないこと」が最も重要です。
途中でやめると即座にぶり返しが起き、それをステロイドの弊害とカン違いされる方もおられるかもしれません。
が、それは炎症を抑えるステロイドが切れたことによるアトピーの再発であって、副作用ではありません。
むしろ、ステロイドを短期集中的に使い、その後、保湿に勤めるというのが効果的だと思われます。
そして何よりアトピー対策には、
「肌を清潔に保つ」こと、「野菜などを多く取るまともな食生活をする」ことが、何にも先駆けてもっとも肝心であることは、基本中の基本です。
くれぐれも、ワセリンがアトピーの特効薬だなどとお考えになりませんよう重ねてご注意申し上げます。

なお「ワセリンの副作用」として、検索した結果、以下のようなものがあるそうです。
・油そのものなので日焼けをする。
・油そのものなので肌に塗ったままにすると汗腺がつまり「にきび」を生じやすい。
・不純物が含まれたワセリンを使った場合その不純物が原因でかゆみ・炎症をおこすことがある。

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