本日は早稲田大学理工学部で開催されたXP祭りに参加してきました。ずいぶん前から参加者募集していたのですっかり申し込んだ気になってたんですが、どうやらど忘れしてたらしくて実際に申し込んだのは先々週、たまたま増枠されたところに潜り込めたみたいです。ラッキー♪
ちなみに遅刻しそうでショートカットしようとバスに乗ったら別の早稲田大学のキャンパス行きでエラい遠回りしました。早稲田大の理工学部に行くにはJR高田馬場駅から徒歩で公園抜けてくのが一番近道です。来年参加する人、これ重要な。
社長パネル
前述の通り、思い切りスタートでつまずいたのでオープニングには間に合わず、orz。この社長パネルディスカッションにはなんとかスタートから参加することができました。
アジャイルに積極的に取り組まれている、もしくは以前からアジャイルのコミュニティに積極的に参加されている社長の皆さんが一堂に会して参加者からの質問に応えると言うセッションでした。
正直「アジャイルがどうこう」という視点ではなく、「若手社長でビジネスマンとしてのキャリアで早期にITビジネスというジャンルで起業した方々」の話だったので、どちらかというとビジネスや経営寄りの内容だったと認識しています。アジャイルや技術のことを聞きたかった人にはやや物足りなかったかもしれませんが(だから午前中のセッションだったのかな?)、個人的には最もITビジネスの濃い部分が聞けて大満足でした。
面白かったのは皆さん共通していたのが、アジャイルにせよその他の技術にせよ「道具」「手段」と捉えていらっしゃったこと。またコミュニティ活動も「趣味」と割り切っていらっしゃったこと。自身のビジネスとは割と切り離していらっしゃるのが印象的でした。なんのかんの言って「アピールの場」「ネームバリューの向上」みたいなことは少なからず狙ってらっしゃるんだと勝手に思ってたんですが、そうでなかったのは意外でした。オレだったら絶対そこは目指すよなあ。
ワールドカフェ
飯食って戻ってきたらやってました。お昼休憩の隙間時間を利用して開催されたプチイベントで、壁に貼った模造紙にみんなで時間を区切ってブレストやってたみたいです。オレ自身はちょっと悩み事があったのもあって(次のワークショップどれに参加するか直前まで悩んでたという情けない話)遠目に眺めるに留まりましたが、枠外の自由参加イベントにも関わらずみなさん積極的に参加されてました。参加者に女性が多かった印象がありますね。
野良LT
同じく昼休みの隙間時間を使ってのLT大会。1人目にまさかのL-1チャンプ登壇、後もそうそうたるメンバーながら以前のLTの再演だったり宣伝だったりとなんとも気楽な感じでした。渋川さんのJavaScriptゲーム開発FWの話は本来ちゃんとしたプレゼンの内容をむりやり5分間LTに落としたそうですが、興味深い内容だったのでもっと聞いてみたかったなぁ。
この辺から微妙に怪しいネタがプレゼンに混ざり始めましたw。今流行りの「魔法少女まどか☆マギカ」はやっぱり多いですね。ただ、アニメネタって使い易いフレーズが多いけど、プレゼンの流れをぶった切ったりオーディエンスによっては引いちゃったりするんで、使いドコロが凄く難しいなと感じました。使いたくなる気持ちは物凄くよく分かりますw。
ワークショップ:TDDミニ
テスト駆動開発(TDD)の伝道師、和田卓人さんからTDDを教われるというTDDBCの圧縮版を体験させてもらいました。ワークショップの内容はペアプロで1-100までの「FizzBuzz」をTDDで作ろうというもの。Seasarカンファレンスで初めてTDDと和田さんを知ってから数年経ちますが、まさかこんな日が来ようとは。
PC持ってる人と持ってない人がそれぞれ会場に半々くらいいて、それを基準にペアになる人を決めて行きます。幸か不幸かオレとペアになったのは @run_360 さん、ご協力頂き有難うございました。
難しいと思ったのは以外にもfor文に対するテスト。1-100までのテストってのが悩まされました。FizzBuzzくらいの実装だとテストせんでも何とかなる、と思ってしまうので、なかなかそこから「一旦テストを書いてそれから実装を書く」に至るのが難しかったですね。
あとは「インターフェースに拡張性を持たせる」こと。今回は1-100だったけど、「ごめん仕様違ってたわ、200-59999だったよ」と突然言われたらどうするか、など要件はビジネス状況によってコロコロ変わるので、実装もそれに合わせて柔軟に変化出来るのが望ましいとのこと。個人的にはこの「テストで仕様を決めて行く」という過程はなかなか興味深かったです。自分自身も今は仕様決定に関わる部分が仕事の大半なので、こういうやり方もあるのかと勉強になりました。
ワークショップ:Scrum入門
スクラム堂創設者の吉羽龍太郎さんとIT業界で話題の本「アジャイルサムライ」の監修者である西村直人さんによるScrum入門。部屋に入った瞬間それぞれの机に置かれた紙の束と鋏を見て、なにやら既視感が…。案の定開始されたワークショップは、以前すくすくスクラムで体験した紙ヒコーキ飛ばしでした。
すくすくスクラムの時は8-10チーム中最下位の成績だったんですが、今回はチームワークも良くてなんと2位!予測(見積)もバッチリ合って、前回よりワークショップに含まれた意図を色々と理解出来た気がします。
基調講演
現XPJUG代表の渋川さんよりXP祭りの変遷と今後について講演。他のコミュニティに比べても随分歴史があるなぁ、という印象を受けました。内容も最初は海の向こうのエヴァンジェリストを連れてきて講演してもらっていたたのが、現在は多種多様なセッションが設けられるようになったなど、コミュニティ自体の成長も伺えます。ちょっとずつ人も中身も変わって、今後も受け入れられて行くんでしょうね。
基調LT
12名の方によるLTラッシュ。かなり著名な方の初めてのLT登壇もありTwitterではかなり盛り上がってました。これだけの人が一斉にLTやると色々と違いが見えて面白いですね。個人的には @take3000 さんと麻雀ネタの女性の方のLTが群を抜いて面白かったです。 @take3000 さんは今回鬼門とされていたアニメネタも結構使ってたんですが、ツッコむ暇もないくらいテンポよくやると聞いてて心地よいLTになると教えられました。最後にわざとスベッてみたりと場数踏んでるなぁといった印象、流石です。
あとどうでもいいことですが、2人目の方が動画を使ってLTされていたその映像の中に学生時代からの友人が出てきてビックリしました。あいつちゃんと仕事してたんだなぁ & 仕事中は帽子取れよw。
動画の他にも紙芝居をカメラに写すスタイルのプレゼンがあったりとLT自体の形もPower Pointなんかに頼らないスタイルが出てきたのも面白かったです。でも紙芝居だと時間が押した時に調整が難しそうですねw。
そういえばこの基調LTで時間終了を告げる銅鑼を叩いてたのは小学校低学年くらいの子だったんですが、腰まである髪に女の子だと思い込んでいたらなんと男の子だったそうです。今流行りの「男の娘」かぁ、XPJUGはじまってんなぁw。この子がステージ上で逆立ち始めてオーディエンスから拍手喝采を浴びるシーンもありました。なんともユルいw。
このイベントは一日通してそこら中にお子さんがウロチョロ(失礼w)しててなんともユルい雰囲気でした。家族で参加してるんでしょうね。前述の紙ヒコーキ飛ばしのワークショップなんかはお子さん達も楽しそうに混ざっていました。
総括
XP祭りは今回初参加でしたが、思った以上に楽しめました。「勉強した!」「色々新しいこと覚えた!」って感じよりは「面白かった!」「楽しかった!」って感想が率直に出てきます。講義型・発表型のセッションでアジャイルに関する新しい情報や知識を教えて貰う機会よりは、ワークショップで他の人と対話しながら自分が色々実際に手を動かす機会が多かったので尚更そう思ったのかもしれません。
あと、他の勉強会と比べて圧倒的に参加者の年齢幅が広いですね。初老の方から学生っぽい方まで様々、女性の参加者が多いのも特色かもしれません。前述の通り子供がいたのも驚きです。勉強会初心者が参加するにはとても適した勉強会なんじゃないかなぁと思います。
あと全体を通して管理に携わる人には聞いて欲しいなぁ、という内容が多かったです。そう言う意味では中堅どころでも参加して色々吸収出来るんじゃないでしょうか。
オレ自身も来年も是非参加したいと思います(Jリーグが被らなかったら、だけどw)。 できれば今度は会社の後輩や管理者連中も連れてきたいですね。
→うちの社員各位
というわけで来年の今頃はちゃんとスケジュール空けとけよ!事業部長会とか営業会議とかやってる場合じゃねーぞ!!そんなの別の週にやれ!!!