執筆のための「書かないことリスト」を作ってみました
先日の「執筆のためのエレベータピッチ」が好評だったので、続きです。
『アジャイルサムライ』のインセプションデッキでは、「やらないことリスト」を作ることになっています。これは、以下の3つから成り立ちます。
- やること
- やらないこと
- (やるかやらないかは)あとで決めること
文章執筆についても同様のリストを作るのもいいのですが、文章のスコープは対象の掘り下げの深さ・浅さによっても変わってくるので、「あとで決める」とかはなくてもいいかなあ、というところです。それよりは「書かないこと」にフォーカスを絞ったほうがよさげな気がします。というか、やる・やらない(書く・書かない)そのものも、プロジェクトの最初にこうしようと決めても、書いてるうちに変わってくるくらいの流動的なものだと思ったほうがよさそうです。
また、「書かないこと」についても、それを読者に事前知識として期待するから書かないのか、それは読者が自力で調べて欲しいから書かないのか、というのでは、これから書こうとする文章の中での扱いが変わってきます。ので、書かないことの違いに着目した4つの質問の形にまとめてみました。
■ 執筆のための「書かないことリスト」
・この本を読む人が、事前に持っている・知っているはずのことは何ですか?
→【この本を読む前に読者が知っているべきなので書かないこと】
・この本を元に、読者で自分でやってみる・試してみることは何ですか?
→【この本を読みながら読者が自分で体験するべきなので書かないこと】
・この本以外からも情報収集・勉強・練習しないといけないことは何ですか?
→【この本を読みながら読者が自分で調査・学習するべきなので書かないこと】
・この本を読み終えた後、読者が次にやるべきこと・読むべき本(もしあれば)は何ですか?
→【この本を読んだ後で読者が自分でするべきなので書かないこと】
どうぞご利用下さい。