大学生のネットにかんするアンケートにくびをかしげる
こんなところにあるアンケートにこたえていただけないか、というメールがとどきました。
→インターネット利用に関する卒論アンケート
やっている人のブログは、こちら。
→卒論日記
ぼく自身の疑問は、「そのアンケート調査にこたえたひとのデータ、という限定された情報で、インターネット利用にかんして卒論にするほど立派な調査がなりたつか」ということです。
たとえば、卒論にするなら、ぼくの場合だったら、はてなダイアリーから1000の日記をアトランダムに抽出して、
1・更新の頻度はどれくらいか
2・1日のアクセス数はどれくらいか(カウンターを置いているサイトの場合)
3・どのような内容のことが書かれているものがおおいか
4・トラックバックやコメントについてはどういう対応をしているのか
5・性別を公開しているのはどのくらいの割合で、その比率はどうなっているのか
6・商品の感想をインターネット上に書きこんだことのあるサイトはどれぐらいで、どういう類の商品がおおいか
をしらべてレポートにします。そのくらいのことは、聞かなくてもわかるようにネットではできています。
アンケート、という他力本願かつ偏りが生じる可能性の高いデータより、もう少し有効なものが出てくると思います。
たとえば、更新の頻度がたかくアクセス数もおおいブログがあつかっている商品・ネタは「オタク」系のものがおおいが、ブログの「数」的にはそれらはおおいというわけでもなく、主婦の日常ブログ、サッカーの観戦ブログ、ハロプロ応援ブログ(これはもう、ここ最近潰滅状態ですが)、オンラインゲーム進行報告ブログ、株の投資記録ブログ、プログラマーのプログラムメモブログ、本や映画の感想ブログ、その他趣味のブログといったもののほうが、数的には圧倒的におおく、コメント・トラックバックにおいても熱心である、というのがぼくの「はてなダイアリー」を見ての感想です。
べつにむずかしくはありません。毎日100本ほどのリサーチを、以下のところからおこなえば、
→はてなダイアリー - 新着日記一覧
10日間で基礎データはあつまります。ブログが平均どのくらいつづくか、というのも、過去の「新着日記」を見ればわかるかな。
アンケート依頼・回収・集計するより、ぼく的にはこちらのほうが全然楽(手ぬき)です。
まぁ、「実際にブログとかSNSやっている人がどれぐらいいるか」とかは、アンケートをとおさないと手にはいらない、(ブログやmixiをid順に読んでるだけでは入手できない)実施しないとわからない調査なんですが、それをインターネットで聞く、というのでは、またかたよりがあっていかんでしょう。街頭に出て総まくりしなくては。街頭アンケートは、ネットアンケートよりも多分大変だとおもうし、東京近郊と地方都市とでは、またアンケート結果のかたよりも出るとおもいますが。
あまりおこらないで聞いてもらえるとありがたいんだけど、「ネットでアンケートを集めて卒論を書く」なんてのは、聞く相手・答える相手が限定されすぎてしまうので、卒論としての意味があるようには、あまりおもえませんでした。