[翻訳] マジック・ザ・ギャザリングはチューリング完全である
マジック・ザ・ギャザリングがチューリング完全である事はよく知られています。最近原文を読んで感銘を受けたので、作者のAlexさんに許可を得て翻訳しました。
大事なポイントは、
- 実在するカードを組み合わせて、プレイヤーによる干渉(対象や効果の選択)を必要とせず *1に、カードのテキストとゲームのルールのみに基いて(誘発能力を多用して)チューリング機械を実行する。
- Yurii Rogozhinによる、コンパクトな2状態18記号万能チューリング機械を実装する。テープはクリーチャートークンの列で、18個の記号はクリーチャータイプで、2つの状態はフェイジングで表現される。
- スタックに誘発能力が正しい順序で乗るようにAP-NAPルールを駆使する。プレイヤーは4人必要。
- キーカードは人工進化。これでかなりのカードを書き換える。
「概説」、「カード」と「仕組み」を訳しました。「カード」には「仕組み」を読んでからでないと理解できない内容が含まれているので、まず「概説」を読む→「仕組み」を読みながら疑問に思った場合に「カード」を眺める、の順序で読むといいです。
*1:実際にはまだ「してもよい」能力をする選択肢を選ぶ必要がある。今後の新しいカードによっては完全に取り除かれるかもしれない。そうするとMagic OnlineでMagic Onlineを走らせたり出来るようになる。