山口出身の作家、1950年生まれ、立教大学卒 1990年に「乳房」で第12回吉川英治文学新人賞受賞、1994年に「機関車先生」で第7回柴田錬三郎賞を受賞、1992年に「受け月」で第107回直木賞を受賞 伊達歩の名で作詞家としても活躍し、近藤真彦に提供した「愚か者」で日本レコード対象を受賞している。
週刊文春では、「悩むが花」の悩み相談コーナーを担当。読者に一喝しては、感心して自分の考えを綴っている。中学生から社会人、お年寄りまで、幅広い年齢層の読者が投稿中。
エッセイといえば、伊集院静が好きだった。週刊文春に連載されていた「二日酔い主義」をまとめた文庫本。 一日家に帰らないと言い訳を考え、二日目は怖くて帰れなくなり、三日目には「よし、離婚してやろうじゃないか」と開き直ってとうとう帰るという、どうしようもない生活が淡々と書かれてあったりする。 そうとうの酒飲みで、また競輪が大好きで、そうとうの額を負けていたらしい。 下田治美の「ぼくんち熱血母主家庭」(講談社文庫)、エッセイではないが自伝的小説「愛を乞うひと」(角川文庫)も面白かった。母主家庭とは、母子家庭なのだけど、文字通り母としての主導権を圧倒的に振るい、ひとり息子のリュウ君を育てて行く物語。「愛…
それでも前へ進む (講談社文庫 い 63-31) 作者:伊集院 静 講談社 Amazon あらすじ 追悼・伊集院静。2000万人が泣いた伝説のエッセイ、待望の文庫化!めぐる季節とともに思い返す、家族、友、仕事、人生――。誰よりも多くの出会いと別れを経験した著者だから語れる、優しさに満ちた魂のメッセージ。JR東日本の車内誌「トランヴェール」の歴代人気No.1連載「車窓に揺れる記憶」に加え、3.11後のこの国の風景を語った特別エッセイ、角田光代、池井戸潤、中島京子、朝井まかて、塩田武士、加藤シゲアキの6人による追悼エッセイを特別収録。 230万部突破の国民的ベストセラー「大人の流儀」シリーズに連な…
8/28-8/30でシンガポール出張。シンガポールは新婚時代の妻とのJALパック旅行から始まり、あとは短い出張ばかりですが、6回目くらい。35年をかけてなので、訪うたびに違う姿を見せてくれる街です。 新婚時代のツアー旅行では植物園やセントーサ島、マーライオン公園など名所をバスで周りました。植物園はわかりませんが、セントーサ島は全く昔とは変わったようですし、マーライオン周辺も前回行った時に立ち寄りましたが、全く変わっていました。マーライオン自体は同じだとは思いますが。。 街の中は高層ビルが立ち並び、観光地ではなく、国際的なビジネスの街、勢いのある若者が足早に行き交う雰囲気です。関東のこの夏に比べ…
飲む打つ買うの三拍子が揃った不良中年と、白血病を患った恋女房との、美しくも哀しい恋愛譚。伊集院静の自伝的短編の映画化で、渋い演技で人気の名脇役・小林薫が色気全開で主演した。 (神保町シアター) 監督:根岸吉太郎 出演:小林薫/及川麻衣/竹中直人/戸川純/金久美子/滝沢涼子 清潔な映画だった。 ちゃらんぽらんな生活をしていた小林薫を一途に愛する若い妻。しかし彼女は病に。 さまざまな妻との思い出が挟まれながら、妻が治るという希望を捨てることのできない小林。 短く、最後観ているものに委ねられる。いい短編を、誠実に映画化した。 小林薫の弟分? な竹中直人、そしてなんでも小林に頼ってしまう竹中に不満な妻…
少し前、思い40にも書いたのですが先月は伊集院静著「海峡」が読書会での課題本でした。 www.shinchosha.co.jp その関連で先月末、知人から2010年に出された「オール読物」特別対談「父と母から受け継いだもの」(2010年9月号)のコピーが送られてきました。姜尚中氏と伊集院静氏の対談です。 https://www.fujisan.co.jp/product/1281679612/b/428743/ じっくり読んでみて終末の見出し「文学の力を信じて」の部分には強く、引き付けられました。その中で姜さんが「社会科学者の言葉は、今やごく少数の人にしか届かないジャルゴンだからです。」とあり…
この夏は昨年11月に亡くなられた伊集院静さんの本を読んでいます。いかにも小説家っぽく、かっこ良い人で本屋で立ち読みするのも、なんとなく照れ臭く感じ、今まで全く近寄らない作家の一人でした。 ところが、NHKの番組「あの人に会いたい」を最近見て、読んで見ようと思いました。 人気女優だった奥様と死別された後の落ち込んだ時期に色川武大さんと出会い、その優しさに癒され、徐々に立ち直ったいきさつを自伝的に書かれた本が「いねむり先生」であると番組で知りました。本の中で、先生はポツリとひとり言のように「人は病気や事故で死ぬのではないのです」と呟く場面に心撃たれました。死はそれぞれの宿命であると。 お盆に帰省し…
今月の読書会の課題本は昨年亡くなられた伊集院静の三部作の『海峡』でした。 www.shinchosha.co.jp 東北の内陸で育った私にとっては自分とはかなり異なった背景を持つ物語でした。韓国をはじめアジア各地に海舟によっての行き交いが、昔からあった土地柄のお話でした。地域によって深く生業における文化の違いを改めて感じました。 著者の少年時代を思い知らされ、乗り越えてこられた苦難と、そのころ私自身が生きていた時間をかえりみました。地域や家族の持つ力が度の様なものが改めて感じられました。それに今の時代なおさらに難民問題は続いています。 著者の生涯からどのようにして作家としての感性が培われたかを…
色川武大氏の誤字がありました。ご指摘いただきありがとうございます。修正しました。 ようこそ(^^)/ 人生を豊かに生きるためには、健康とお金がとても大切と考える当サイトの管理人ぱんぱんぱぱです。 さて、みなさんは日本経済新聞を読んでいますか? 管理人は最近はさっぱりです。 しかし、4月1日号だけは、10数年欠かさずコンビニで買うことにしています。 その理由は、サントリーの広告目当てです。 2023年11月23日にご逝去された作家伊集院静さんの「新成人へ」のタイトルのエッセイがすばらしすぎて、毎年購入していました。 www.panpanpapa.com 2024年4月1日号は、残念ながら初めて掲…
2年前まで、4月1日といえば伊集院静香さんの新入社員に送るメッセージが新聞の広告にでていました。お亡くなりになられて亡くなってしまったのが寂しいな~と思う今日です。その記事の中でも好きだったのが これは2010年の記事ですが、今も同じような世の中のような気がします。変わろうとしている揺らいでいるあらゆるものが見直されている。そんな時は原点に還る初心に帰る基本に帰る新がつく節目の今日*1はどのような気持でいますか?揺らいでいませんか?今までどのようなことを思ってきたでしょうか?今していることがあるとしたら、始めようと思った時の気持ちはどのようでしたか?もし、迷いがあるとしたらこう問うてみましょう…
今月18日午後1時、東京會舘で伊集院静氏のお別れの会が行われ、元環境相小泉進次郎衆院議員を始め、作家北方謙三氏、作家大沢在昌氏ほか、和田アキ子、近藤真彦、騎手武豊、元広島監督山本浩二氏、元競輪選手中野浩一氏ら約400人が参列した。 エッセー「大人の流儀」シリーズなどで知られる、作家の伊集院氏が亡くなったのは昨年11月。享年73。 肝内胆管ガンと診断され、治療していた中での訃報だった。 筆者も1990年代初頭、同氏とは何度か酒席でご一緒させていただいたことがある。場所は六本木にあるスナック「インゴ」。 同行した編集者が伊集院氏の立教大学の後輩で顔見知りとあり「こっちに来て一緒にやらないか」と声を…
こんにちは、モンブランです。 今回でなんと僕のおブログが第100回を迎えました! めでたいというよりも単純に驚きです。根が飽きっぽい僕がここまで続けられる事柄はそう多くはありません。 現在、定期的に世に出し続けている文章はこのブログのみ。改めて、そのありがたみを噛み締めつつ、101回以降もゆる〜く続けていけたらと思います。 だが、今回はガチで行きましょう。 100という数字で連想するものは人それぞれあると思いますが、僕の中ではその中のひとつにこんなものがあります。 https://dic.nicovideo.jp/t/a/長門有希の100冊 涼宮ハルヒシリーズに登場する人気キャラにして読書好き…
2000年4月、フランス南部のトゥールーズで。自宅リビングに飾られているお気に入りの写真(写真提供・太田真三) “最後の無頼派”と呼ばれた直木賞作家の伊集院静さんが、肝内胆管がんによって、2023年11月24日に73歳で亡くなってから一年。伊集院さんの後半生を支えたのは、妻の篠ひろ子さんだ。女優として絶頂期だった44歳のときに、2歳年下の伊集院さんと結婚。その後は出演作を減らし、50歳を前に芸能界を去った。 【画像】1992年直木賞贈呈式での初・夫婦2ショット 伊集院さんの一周忌を前に改めてお話を伺いたいという編集部の依頼に、76歳になった篠さんは話すだけであればと引き受けてくださった。伊集院…
毎週日曜日は、この一週間に週刊誌や新聞などの書評やブックレビューに取り上げられた本を紹介しています。書評内容やレビューについては各誌・HPなどをご覧ください。 今週の書評本 (12/16~12/22 全68冊) *表示凡例◆掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数書籍タイトル 著者.編者等 出版社 税込価格 書評掲載回数(②回以上を表示) ◆サンデー毎日「遠回りの読書」: 12/29 号 2 冊ファンになる。きみへの愛にリボンをつける。 最果タヒ 中央公論新社 1,650推しはまだ生きているか 人間六度 集英社 2,200 ◆女性自身 (今週号はお休み) ◆女性セブン「セブンズライブラリー」: 1…
おはようございます! 涙で目が洗えるほどたくさん泣いた女は、 視野が広くなるの。 #ドロシー・ディックス 12月17日 今日は、『飛行機の日』 1903年のこの日、アメリカでライト兄弟が動力飛行機の初飛行に成功した 本日のお誕生日 仮屋崎省吾さん、TARAKOさん、芹沢直美さん、本村健太郎さん、有森裕子さん、西村知美さん、牧瀬里穂さん、佐々木恭子さん、ミラ・ジョヴォヴィッチさん、福田明日香さんなどなど もんち的には、三蔵法師の夏目雅子さんのお誕生日 本日お誕生日の方々、おめでとうございます ㊗️㊗️㊗️㊗️㊗️ 夏目雅子 本名、西山 雅子(にしやま まさこ)。 旧姓、小達 雅子(おだて まさこ…
<「これ1冊だけ読めばいいから」> 伊集院静が、読書ノートをつけていた娘の西山繭子に、「これ1冊だけ読めばいいから」と語ったという。(讀賣新聞オンライン:本よみうり堂、2024.9.27)。 《女優や作家として活動する西山さんは現在、読んだ本のことを忘れないため「読書ノート」をつけている。あるときノートを見た父の伊集院静さんは、「こんなにたくさん読んでいるの」と驚いたという。 その後、ふと言った。 「何だか、読む意味のない作家が多い気がする。これ1冊だけ読めばいいから」 名前を挙げた本は、無頼派作家のイメージからは意外な一冊だった。20世紀を代表するアイルランド生まれの作家、ジェイムズ・ジョイ…
広島ゴルフ倶楽部 鈴が峰コースがまもなく100周年を迎えようとしている。1929年、元々はいまの広島カンツリー倶楽部八本松コースがある場所で創設されたが、戦争で1942年に閉鎖した。会員の多くは原爆で被災、困難を乗り越え1952年、現在の地・宮島を望む丘の上で再開した。 設計は広島出身の佐藤儀一。佐藤は井上誠一、上田治と並ぶ日本を代表するゴルフ設計家だ。二人との大きな違いはゴルフプレーヤーとしてもピカイチで日本アマ3連覇を含む4勝に加え、廣野ゴルフ倶楽部で17年連続のクラブチャンピオンに輝いている。 佐藤の処女作となった広島ゴルフ倶楽部で、2人の日本アマチャンピオンが生まれた。倉本昌弘と倉本泰…
・ ・ ・ 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。 ・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・ 豊臣秀吉は、明国征伐の為に朝鮮へ派兵した。 ・ ・ ・ 宗教の日本史 (扶桑社BOOKS新書)作者:本郷 和人扶桑社Amazon ・ ・ ・ 2024年12月9日 YAHOO!JAPANニュース nippon.com「【書評】戦国武将と宗教との関わりを論じたユニークな宗教史:本郷和人著『宗教の日本史』 大河ドラマの時代考証や歴史解説でおなじみ、東京大学史料編纂所教授の本郷和人氏が、日本の宗教史を分かりやすく解説する。そこは宗教学者の手による学術書とは違い、独自の考察も加えたユニーク…
例年行われる友人の農園のミカン狩り助成は昨日でほぼ終了した。 6人から8人の参加でミカンを収穫する。 種類は「はるみ、西南の輝き、イシジ、晴れ姫」と多いが今年は「はるみと晴れ姫」が主役であった。今年も昨年に続きミカンは不作だそうで1年間肥料・剪定等多くの手を加え今時期が収穫期を手伝う我我にはホンの数%も大変さが理解ができないだろう。 それでも収穫は小人数では無理な話である。 例年昔の会社仲間があつまり馬鹿話しながら作業するのは楽しいものである。平均年齢75歳は超えている。 その仲間の一人に何事につけ「ごめんね・ごめんね」を口癖に言う人がいる。 思い出せば長渕剛の「東京青春・・・朝焼け物語」の一…
思春期の14歳中2の時、伊集院静氏の『海峡三部作』シリーズを読み、生きることの困難さ、そしてそれでもめげない人間の逞しさを学びました。 思春期に読んだ本の中の一冊として、とても心に刻まれています。 20代になってからは、『大人の流儀』シリーズを読み、人生の辛苦を味わい、熟成された大人としての格好良さを学びました。 またどこかで 大人の流儀12 作者:伊集院 静 講談社 Amazon 今の現代においては、ややもすれば頑固、時代遅れ、と思われる発言も多々あったと思うのですが、冷静に、じっくりとその発言に耳を傾けてみると、そこから学ぶべきものも非常に多かったです。 ―人間は皆が皆強く、逞しい生きもの…
こんばんは おやすみ中、オンガクスのアユミです。 本日のブログ記事タイトルにさせて頂いた通り、 現在オンガクス唯一の通販ショップ(ネット販売) ただいま一時休暇を頂いておりますm(_ _)m ※オンガクスが休んでるだけで Creema自体が閉じているわけではないです www.creema.jp 2024.12.04(Wed)更新「ショップ一時休暇」2024年12月15日(日)までの予定で当店一時お休みをいただいております。2024年12月16日(月)再開予定です。(時期は多少前後するかもしれません)ご不便をおかけしますが、再開までどうぞよろしくお願いいたします。 というわけなので、 そうですね…
今日は町立図書館に行って、11月24日(日)から30日(土)までの朝日新聞一面コラム「折々のことば」を、まとめ読みしてきました。この一週間で印象に残ったのは、二つの「ことば」でした。 まず、11月26日(火)は、ラ・ロシュフコオの「自分には長所があると思う人は、不幸であることを名誉とするものだ。」という「ことば」で、いつものように鷲田清一さんの、次のような解説がありました。 『己には「運命の虜(とりこ)となるだけのねうちがある」と自他に信じさせるためだと、 17世紀フランスの公爵は言う。だが誰もそれを信じてくれないと、普通の人以上に傷つく。 自分は短所だらけの人間だと思うほうが生きよい。たまに…
いよいよ12月に入り、気の引き締まる思いをする(嘘つけ!)。 28日は、暗渠講座に参加した散歩堂さんが、同じコース、案内しますよとのことで、中野駅北口から東へ、住宅街の蛇行した路地をくねくね歩いて、最終的に東中野がゴール。「暗渠」の意識なければ、ただの狭い裏路地にすぎないが、あれこれ痕跡を探しながら楽しい散歩になった。 30日はオカタケ散歩の恒例忘年会。西部古書会館で古本を買い、宴会しながら買った本を披露する。ぼく含めて11名が参加。今年いちねん、あちこちでご一緒したチームで固定してきた。不完全なぼくに親しみ、接してくれた大事な仲間になった。参加者寄せ書きの小さな色紙を作製。ずいぶん前に「みち…
とかく自分と同じ年の選手の活躍というのは気になるもの。ベルンハルト・ランガーが今年PGAチャンピオンシップツアー最終戦で、67歳で優勝した。ゴルフ後進国のドイツから初めてメジャー優勝者が出たのは1985年のマスターズだった。 翌86年、初めてワールドランキングが採用され第一回目のランキングでランガーがトップに立った。セベ・バレステロス、グレッグ・ノーマン、ニック・ファルドら強豪がいる中で、着実に力をつけ、マスターズ2勝目を飾ったのが1993年だ。 今では垂涎の的であるスコッティ・キャメロンの削り出しパターを最初に使ったのもランガーだ。チャンピオンズツアーを主戦場としてからも快進撃は続き、ツアー…
本日は合気道の日曜日稽古だった。先日メール連絡のあった60歳のご夫婦が体験稽古に参加した。ご主人のほうが身体が固い感じがした。基本的な構え、受け身、呼吸のことを少し話してともに身体を動かした。入会するかどうかはわからない。参加者は11名であった。 夜に朝日俳壇と朝日歌壇を読んだ。 <ささくれし言の葉かなし文化の日(東京都練馬区 吉竹 純)>⇒小林貴子撰: 「まろやかな言葉を交わしたい」と撰者のコメントあり。「まろやか」な」言葉って何だろう。 <秋らしき秋のなきまま行く秋ぞ(稲沢市 熊谷有史)>⇒小串章撰: 言葉遊びのようで、その通りだと感心した。 次に、朝日歌壇んを読んだ。 <おやすみといふ言…