コンパイラ―原理・技法・ツール
コンパイラ―原理・技法・ツール〈1〉 (Information & Computing)
posted with amazlet on 07.08.28
ドラゴンブック読み終わった。
「ドラゴンブック」は通称で以下の2冊こと。
知り合いに聞いてまわると「処理系書くなら、とりあえずドラゴンブック読んでおけ」というのが多かったので読んでみたというのが経緯。
率直な感想を箇条書きで。
- コンパイラの概要を知りたい人には向かない本。そういう人はコンパイラとバーチャルマシンがお薦め。
- (1) で正規表現もかなり深追いしていてかなり勉強になった。
- (1) の方の構文主導翻訳の話は用語が分かり辛く理解が困難。
- (1) で字句解析/構文解析がいかに学問的に研究されていているか。定石は何なのかなどが事細かに紹介されているのはおもしろい。
- Fortran の例が出てくるとやる気がなくなる
- (2)の方が個人的興味的には断然面白かった。
- 最適化の話
- 有限個のレジスタをいかに効率的に使うか
- 命令のコストを考慮し最善と思われるものを選択する方法とか。
- 正直完全理解は無理だった。
- 手を動かしながらアルゴリズムを追うことはしなかった。
- 全体を通してこれを読んだからといってコンパイラが書けるかというとそうでもなさそう。
- ただコンパイラを書くことになったらこの本を中心により実践的な本(コード)とセットにして使いそう。
- Ahoさんは「エイホさん」なのだが頭の中では「アホさん」になってしまう件